光岡自動車 ロックスター▲アメリカンな雰囲気が漂うロックスターに自動車テクノロジーライターの松本英雄氏が試乗した

マツダ ロードスターにかの名車のエッセンスを加えた1台

光岡自動車をご存じだろうか。個性的なモデルを造っている自動車メーカーだ。

このメーカーの車は英国車にそっくりのモデルが主流だが、壊れにくくクラシカルな雰囲気を味わうことができ、様々な人から支持されてきた。

その光岡自動車が創立50周年記念モデルとして、2018年の11月に200台限定の新型モデルを発表した。それが今回試乗する“ロックスター”である。

光岡の車は、往年の名車の佇まいを既存の車で表現する手法を得意とする。

このロックスターのベースは、マツダ ロードスター(ND型)。“往年のアメリカ車”がデザインテーマだ。具体的には、1963年から67年まで製造されたシボレー コルベット(C2型)がモチーフだと思われる。

光岡自動車 ロックスター ▲写真右の車がベースとなった現行型のマツダ ロードスターだ
光岡自動車 ロックスター ▲フロントまわりのみならず、リアフェンダーやテールランプなどにもコルベットの要素が含まれている

外観を見た限りクオリティが驚くほど高い。さすがハンドメイドで造られているだけはある。

ベースのロードスターよりもフェンダーのアーチの処理のかたちが薄くできていて良い。

ボディ全体がボリュームがアップしたにも関わらず、車重はベースのロードスターから80kgのみの増加で済んでいる。
 

光岡自動車 ロックスター ▲搭載されるエンジンはロードスターと同様の1.5Lの4気筒ユニットだ
光岡自動車 ロックスター ▲内装を見てみると、シートには光岡オリジナルの装飾がされている

座った感じはロードスターそのものであるが、フロントフェンダーの膨らみがいい感じに見えて幅感がつかみやすい

走り出して気づいたのは、乗り心地がしっとりとして落ち着いていること。恐らく重くなった車重のせいだろう。

だがその乗り心地は、頑張って走らせる感が強いロードスターに反し、ゆったりとクルージングを楽しむゆとりをもたらせてくれる。

ファイバー製のボディにも関わらず、ギシギシしたり変な振動がすることも今回の試乗では感じられず、考えていた以上に造りが良かった。

残念ながらロックスターはすでに完売しているが、後々中古車で出てくるとすれば、注目したい1台だ。
 

光岡自動車 ロックスター
光岡自動車 ロックスター
光岡自動車 ロックスター
文/松本英雄、写真/篠原晃一
 

【試乗車 諸元・スペック表】
●1.5 S スペシャル パッケージ

型式 5BA-ND5RC改 最小回転半径 4.7m
駆動方式 FR 全長×全幅×全高 4.35m×1.77m×1.24m
ドア数 2 ホイールベース 2.31m
ミッション 6MT 前トレッド/後トレッド 1.5m/1.51m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 0.94m×1.43m×1.06m
4WS - 車両重量 1100kg
シート列数 1 最大積載量 -kg
乗車定員 2名 車両総重量 -kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 0.14m
マニュアルモード -
標準色

ロサンゼルスブルー、ニューヨークブラック、シスコオレンジ

オプション色

シカゴレッド、ワシントンホワイト、アリゾナイエロー

掲載コメント

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型式 5BA-ND5RC改
駆動方式 FR
ドア数 2
ミッション 6MT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 ロサンゼルスブルー、ニューヨークブラック、シスコオレンジ
オプション色 シカゴレッド、ワシントンホワイト、アリゾナイエロー
シート列数 1
乗車定員 2名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
-
最小回転半径 4.7m
全長×全幅×
全高
4.35m×1.77m×1.24m
ホイール
ベース
2.31m
前トレッド/
後トレッド
1.5m/1.51m
室内(全長×全幅×全高) 0.94m×1.43m×1.06m
車両重量 1100kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.14m
掲載用コメント -
エンジン型式 P5-VP 環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆
種類 直列4気筒DOHC 使用燃料 ハイオク
過給器 - 燃料タンク容量 40リットル
可変気筒装置 - 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 1496cc 燃費(WLTCモード) -
燃費基準達成 -
最高出力 132ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
152(15.5)/4500
エンジン型式 P5-VP
種類 直列4気筒DOHC
過給器 -
可変気筒装置 -
総排気量 1496cc
最高出力 132ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
152(15.5)/4500
環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆
使用燃料 ハイオク
燃料タンク容量 40リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) -km/L
燃費基準達成 -
松本英雄(まつもとひでお)

自動車テクノロジーライター

松本英雄

自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。