シトロエンからの独立第一号車、DS4
2016/03/09
DS4のマイチェンから本格始動するDSブランド
シトロエンから独立したDSブランドは、新興国市場で先行ローンチされたため、先進国での本格展開はまだこれから。独立第1号モデルとして日本市場で先陣を切るのは、東京モーターショーや表参道のポップアップストアで披露された、DS4のマイチェン版とDS4クロスバックだ。
今回はガソリン仕様のDS4と、ディーゼル仕様のDS4クロスバックに本国で試乗した。前者は1.6LターボのTHP210ps仕様で恐らく日本には縁がないであろうMT6速。後者は来春上陸の期待大な、最新のディーゼルBlue HDi 180ps。2Lターボのスタート&ストップ付き+アイシンAW製6速ATだ。
というわけでDS4クロスバックのディーゼルの印象だが、400Nmという分厚いトルクは車重1420kgに対し不足はないが、2000rpmの最大値発生域はディーゼルとしてはやや高め。操舵に対するロールの仕方も量も適切だが、ノーズの反応は軽快さより、いい意味でどっしりしている。先代からキャリーオーバーの足回りとはいえ、C4がソフトにすぎると思うクチにはちょうどいい塩梅だ。
でもガソリン仕様のDS4の、車高と重心が3cm下がった足回りを知ると、悩ましい。MTのせいもあるが、切れ味と乗り心地のバランスがやはり一段ヌケている。車重は、1313kgと100kg以上も軽く、全体的に軽快さが際立つ。THP210のピークがある加速感もいい。
逆に、DSらしいレザーシートと手仕事で8時間かかるというダッシュボードのインテグラレルレザーが、重厚なディーゼル仕様に組み合わされていたら、車全体の印象が変わるはず。鷹揚なディーゼルとパンチ力のガソリンという。いずれDSには最初から濃いめキャラが揃った。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:THP210 Sport Chic ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1598cc
■最高出力:211/6000[ps/rpm]
■最大トルク:280/1750[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6MT
■全長×全幅×全高:4284×1810×1497(mm) ■ホイールベース:2612mm
■車両重量:1313kg
あわせて読みたい
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 掲載率1%未満! 大人気コンパクトカーの2代目日産 ノートを狙うなら、激レアグレードも要チェック!
- 4年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー 1.0~1.4L部門受賞の「ピュアテックターボエンジン」を搭載した、狙い目モデル6選
- 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【SUV編】
- 【松岡充さんと行く!】ヘリテージカーの祭典「オートモビルカウンシル2021」レポート(前編)
- 【試乗】新型 アウディ A1 スポーツバック│エントリークラスの常識を覆す数々の装備は、ハッチバックの可能性を大きなものに!