高い居住性と爽快な走りを両立させたスペシャルモデル

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  • スバル エクシーガ 2.0GT tuned by STI フロントシート|ニューモデル試乗

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

STIが手掛けたスペシャルモデル

エクシーガ2.0GTをベースにSTIが足回りを中心に内外装も含めチューニングしたスペシャルモデル。テーマは「7シータースポーツ」でドライバーはもとより乗員すべてがドライビングの楽しさを味わえ、かつ快適な乗り心地も両立させた点がポイント。2010年3月14日受注分までの限定300台の販売となる。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

本当に運転がうまくなった?

圧巻ともいえるのは高速走行時で、ラインを驚くほど正確にトレースできる。比較用にノーマルの2.0GTも試乗したのだが、2.0GTで80km/h巡航した感覚とSTIの100km/h巡航が同じくらいの感覚。しっかりとした手応えのハンドリングに自分の運転がうまくなったのでは?と思えるほど、安定感が増している。
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SPACE室内空間の広さや演出を解説

専用の内装もスポーティ

シートはアルカンターラとレザーを組み合わせたもの。プッシュエンジンスイッチ、STI製ロゴ入り本革巻きセレクトレバーなどファンならずとも「いいね」と感じる演出はうまい。またノーマル車ではちょっと気になったシフト回りの素材もカーボン調の加飾パネルをプラスするなど細部の作り込みも良い。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

7人全員が納得できる仕上がり

しっかりとしたハンドリングは結果として2&3列目に乗った人への快適性も向上させた。ドライバーがより高いハンドリングを得ることができ、パッセンジャーも快適。口で言うのは簡単だが、これを実現するのは正直かなり難しい。このモデルは7人全員が納得できる「奥の深い」仕上がりと言えるだろう。

SPECIFICATIONS

グレード 2.0GT tuned by STI
駆動方式 4WD
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 4740 x 1775 x 1650
ホイールベース(mm) 2750
車両重量(kg) 1610
乗車定員 7人
エンジン種類 水平対向4DOHCターボ
総排気量(cc) 1994
最高出力 165kW(225ps)/5600rpm
最大トルク 326N・m(33.2kg-m)/4400rpm
車両本体価格 359.1万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価15/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
ノーマルのエクシーガ同様、ナビ&オーディオはすべてオプションなので星2つだが、2.0GTに対し、クルーズコントロールや助手席も 含めた8ウェイ電動シートをプラスするなど装備の充実度は魅力だ
SAFETY(安全性)4/ 5
2.0GTは従来VDC(横滑り防止装置)がオプションだったが、年次改良で標準装備化された。HIDも標準装備されるが、サイド&カーテンエアバッグはメーカーオプションでも設定はない
ECO(環境性能)2/ 5
標準車の年次改良でNA車は大きくその性能を進化させたが、ベースとなる2.0GTは平成17年度排出ガス基準50%低減で星3つ。平成22年度燃費基準も+10%と、もう一頑張りしてほしいレベルである
MILEAGE(燃費)2/ 5
燃費データは公表されていないが、エンジンやミッションはベースとなる2.0GTと同じ。2.0GTの10・15モード燃費は12.0Lだ。ターボ車としては優秀な部類に入るだろうしSIドライブを使えば実用燃費も稼げる
VALUE(バリュー)5/ 5
装備面で近い2.0GTブラックレザーセレクション(323万9250円)より35万1750円高だが、STI製のパーツ&チューニング代を含めたらお買い得感は比較にならないほど高い。まさに星5つにふさわしい
写真:尾形和美 文:高山正寛