スバル レガシィ ツーリングワゴン 【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: スバルの試乗レポート
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2009/07/02
ゆとりある居住空間を確保するためボディを拡大
PERFORMANCE
20年目の大改革、5代目は世界市場をターゲットに開発
大胆な改革である。ツーリングワゴンで全長+95㎜、全幅+50㎜、全高+65㎜、ホイールベース+80㎜とボディを大幅に拡大。D ピラーをボディ同色化、サッシュレスドアの廃止、エンジンもベースとなる2Lを2.5Lに拡大。トランスミッションには新開発のCVT(リニアトロニック)も搭載する。日本だけではなく、世界を視野に入れた車作りが行われたことがわかる。DRIVING
ベースグレードの大幅な進化。静粛性の高さも際立っている
最もベーシックな2.5iに試乗。一番驚くのが静粛性の高さ。注目のCVTだが、ありがちな金属が擦れるような音も少ない。また装着されていたタイヤは少々プアだったが、それでも後輪の接地感の高さはコーナリングで誰でも感じ取れる。最上級のGTとは100馬力以上違うのに、そう感じさせない。これが、素性の良さを表しているのではないだろうか。SPACE
ボディの拡大は後席の居住性アップに大きく貢献
旧型の問題点は前席はいいが、後席の居住性が…ということらしい。まあ、それほど気にしなくてもいいんじゃない、と思いながらも世界市場で勝負する以上、そうも言ってはいられない。前席シートは座面幅の拡大により見た目以上にゆったりと身体をサポート、そして後席は足元や頭上に驚くほどゆとりがある。「こりゃミニバン並み」と思わせる内容です。OWNERSHIP
レガシィらしさは希薄?大事にしたいのは旧型ユーザー
車の性能は間違いなく向上しているだろう。しかしデザインに関しては考えさせられる部分もある。レガシィらしさの継承がどれほど重要なのか、という論議はさておき、ご新規さんは「いい車だ」と納得してくれても、旧レガシィ、もっと広く言えばスバリストの皆さんがこれをOKと言うかどうか。ブランドも含め、旧ユーザーの評価が重要だろう。SPECIFICATIONS
グレード | 2.5i |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4775×1780×1635 |
ホイールベース(mm) | 2750 |
車両重量(kg) | 1480 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 水平対向4SOHC |
総排気量(cc) | 2457 |
最高出力 | 125kW(170ps)/5600rpm |
最大トルク | 229N・m(23.4kg-m)/4000rpm |
車両本体価格 | 337.0万円 |
RATING
EQUIPMENT(装備)
全グレード、オーディオレス。クリーンフィルター付きフルオートエアコンは標準装備。豪華装備仕様のLパッケージなら、後席用エアダクトと左右独立温度調整機能が付いている
SAFETY(安全性)
全グレードにVDC(横滑り防止装置)とデュアルSRSエアバッグを標準装備した点は高く評価。リニアトロニック車はAWDシステムのトルク配分も制御する ことで、より安定した走りに貢献する
ECO(環境性能)
旧型に比べれば一気に進化。平成17年度基準排出ガス規制は全グレードで75%を達成。平成22年度燃費基準は試乗した2.5iは+5%達成。車両重量によって減税対象のグレードもある
MILEAGE(燃費)
10・15モード燃費は14.0km/L。レギュラー仕様の2.5Lでこの数値は優秀。さらに高速走行時の実走燃費が優れており、別にテストした際に区間燃費17.9km/Lをマークした点も高評価
VALUE(バリュー)
細かい部分に注文はあるものの、スタート段階でこのくらい、高いレベルでまとめられているならばオススメできる。スバルは年次改良で欠点をしっかりと修正してくるので今後も期待です
総合評価
18
スバル レガシィ ツーリングワゴン 【フルモデルチェンジ】/試乗レポート