ホンダストリーム 【マイナーチェンジ】
カテゴリー: ホンダの試乗レポート
2009/08/24
PERFORMANCE
走行性能をさらに追求した5人乗りRSTを新設定
今回のマイナーチェンジ最大のポイントは、5人乗り仕様である「RST」をラインナップに加えたことだ。RSTは大胆にも3列目シートを取り外し、そこに専用のラゲージスペースを設置。ボディの軽量化や専用サスチューンなどにより、スポーツワゴンとして高いハンドリング性能を実現した。また従来のRSZやXもエクステリアを中心にスポーティ感を強調した。DRIVING
3列目を取り外し軽量化走りに軽快感が加わった
2LのRSTを中心に試乗。RSTはFFのみの設定だが、走り出してすぐにその走りがRSZとは違うことがわかる。重量差は20㎏だが、やはり3列目シートという「おもり」がなくなることで、リアサスの動きがとても軽快、よく動いていることがわかる。特に高速道路のレーンチェンジではフロントの操舵に対し、リアが遅れることなく追従してくる点は好ましい。SPACE
床下収納ボックスなどの採用により使い勝手も良好
RSTはシートを2列化することで、標準状態でも420Lの大容量スペースをもつ。専用のラゲージボードを採用し、2列目シートをさらに倒せば奥行きは1845㎜まで拡大。荷室高も1100㎜ありマウンテンバイクを3台積載することができる。またラゲージ4カ所に設置されたフックや床下収納ボックスの設定によりワゴンらしい使い勝手の良さも見逃せない。OWNERSHIP
走りの良さも楽しめるジャストサイズのワゴンとして
元々低床化されたプラットフォームをもつストリームはミニバンらしからぬハンドリングの良さで人気がある。今回のRSTは、3列シートは必要ないが、よりスポーツやレジャーなどをアクティブに楽しみたい層には魅力的だ。子育て層やプレファミリーに人気だったストリームだが、RSTは独身はもちろん、子離れした夫婦などにもオススメできるモデルと言える。SPECIFICATIONS
グレード | 2.0RST |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4570×1695×1545 |
ホイールベース(mm) | 2740 |
車両重量(kg) | 1400 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1997 |
最高出力 | 110kW(150ps)/6200rpm |
最大トルク | 190N・m(19.4kg-m)/4200rpm |
車両本体価格 | 233.0万円 |
RATING
EQUIPMENT(装備)
RSTはオーディオレスのため、星2つ。注目は今回RSZとXに設定された「HDDナビパッケージ」だ。インターナビ対応のHDDカーナビ(リアカメラ付き)がRSZならわずか17万円高で装着されお買い得。
SAFETY(安全性)
ABSやフロントエアバッグは標準装備されるが、VSA(ABS+TCS横滑り防止機構付き)は残念ながら今回もメーカーオプション。最上級の2.0Giには装備されるのだから、積極的な装着を期待したい。
ECO(環境性能)
2005年度基準排出ガス規制は全グレードで75%を達成。2010年度燃費基準はRSTの場合、+10%を達成。最も優れたXのFF車(ナビパッケージ含む)が+15%とライバルに比べやや物足りない。
MILEAGE(燃費)
RSTの10・15モード燃費は14.6km/L。最も優れているのは2LのGiと1.8LのX(いずれもFF車)の15.0km/Lである。走りの良さを考えれば納得できるが、エコカー減税に多くが対応していないのが惜しい。
VALUE(バリュー)
安全や環境性能を考えるとマイナーチェンジのタイミングは少々不利かもしれない。しかし、その中身はかなり煮詰められており、久々に走りが楽しめるジャストサイズのクルマとしてオススメできる。
総合評価
13
ホンダストリーム 【マイナーチェンジ】/試乗レポート
あわせて読みたい
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
- 現行型アルファードの平均価格が300万円台に突入!! 中でも後期型の低走行車が超お得
- 「自動車エイジングの神」に君臨する、バッドボーイズ佐田正樹さんの流儀
- 【試乗】新型 ホンダ オデッセイ|初期型登場から7年が経ち、しっかりと改良の跡が見える「熟成モデル」に進化した
- テリー伊藤がオフィス仕様のメルセデス・ベンツ Vクラスで桜前線を追いかける旅を夢見る
- 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【ミニバン編】
- 【2021年3月】カーセンサーnetでよくチェックされた中古車トップ10はコレだ!