クライスラー 300 (堀江史朗)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: クライスラーの試乗レポート
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2013/02/28
アメリカ製であるとか全長が5mを超えているとか、基本的には、こういう車を好きな人が買う車だが、これ1台でファミリーでもデートでも使えてこの価格は安い
アメリカン コンテンポラリーアートって感じ
洗練されたインテリアに驚かされる
旧型300Cのアクの強いフロントマスクが気に入って、6.1L V8のSRT8を購入したのは5年ほど前。新型はだいぶおとなしい顔付きになったなぁと思いながら乗り込むと、洗練されたインテリアに驚かされた。
近頃アメリカ車のインパネデザインは挑戦的だ。この300もLEDバックライトで浮かび上がるように見えるメーターパネルや、EVICと呼ばれるセンターモニターの収まり具合などから、新しさがビシビシと伝わってくる。また快適装備の充実ぶりは今や国産車以上。たとえばヒーター・クーラー付きカップホルダーなんて、まぁ本当にどうでもいい装備にも妙に心が惹かれてしまう。
そして大事なのは質感の改善。旧型までのプラスチッキーな印象は払しょくされ、だいぶ高級車らしくなってきた。シートやアームレストはナッパレザー、インパネやセンターコンソール、ドア上部はイタリア製ポルトローナ・フラウ社の革張りというからブランド好きにはたまらない。
明るい内装のせいで広く感じるのかと思ったが、実際にも十分に広い。180cmクラスがタンデムに座っても文句が出ないほど足元には余裕たっぷりだ。普通の2倍くらいある大きなサンルーフが効果的。オープンにすれば別世界が手に入る。
これならカミさんを説得できる
で、走りはどうか? 3.6L V6だが、これがかなりイイ。
アクセルを踏めば十二分のパワーがあふれ出るが、それよりも60km/hを1000回転くらいでスルスル走る感覚が心地よい。
ZF製8速ATとの相性の良さが効いている感じだ。20インチでも乗り心地は硬すぎない。安全装備もたっぷり。これならカミさんを説得できる。
SPECIFICATIONS
グレード | 300C LUXURY | ||
駆動方式 | FR | ||
トランスミッション | 8AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 5070×1905×1495 | ||
ホイールベース(mm) | 3050 | ||
車両重量(kg) | 1900 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | V6DOHC | ||
総排気量(cc) | 3604 | ||
最高出力[ps/rpm] | 286/6350 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 340/4650 | ||
車両本体価格(万円) | 538 |