ボルボ V60 T4 Rデザイン 【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
タグ: ステーションワゴン
2012/07/05
1.6Lでエコとスタイリッシュを両立
専用デザインのグリル&バンパー、デュアルスポーツテールパイプを装着。アルミホイールも特別な“Ixionダイアモンドカット”が装着された
今年の2月、100台限定で導入された「S60 T4R-DESIGN」はあっという間に完売したという。その理由は想像に難くない。専用のエクステリアやインテリアなど、ルックスだけでなく、モノチューブ式のダンパーを採用、バネレートも強化され、シャシーセッティングまで真面目に煮詰められた。さらにベース車両がこれまでの3L直6ターボエンジン+AWDのT6だけでなく、1.6L直噴ターボエンジン+6速DCT搭載のT4になったこと。スタイル良く、環境とお財布に優しいとくれば、めざといユーザーが見逃すはずはない。
一方、ボルボだってもちろん次の手を用意してあった。S60の同仕様を追加販売すると同時に、ボルボと言えばの本命ワゴン「V60 T4 R-DESIGN」の導入を開始した。気になる価格は前者が448万円、後者が468万円。その差はわずかに20万円。ボクなら迷うことなく、ワゴンを選ぶ。
ぜひ「セーフティ・パッケージ」付きで
オフブラックのロゴ入り本革スポーツシートやアルミニウムパネルを採用し、インテリアもスポーティな仕立て。HDDナビも備わる
「ステアリングのギア比まで専用セッティングで…」なんて言われると思わず構えてしまうが、スポーツカーのようなクイックさというよりはスムースな印象。乗り心地はノーマルに比べると明らかに硬いが、よりフラット感が高まっている。目地段差の大きなシチュエーションだとそれなりの入力はあるが、四肢がしっかりと踏ん張って、その衝撃をしっかりと一発で収束してくれる。
そして何より、ボルボが長年培ってきた安全面での安心感は大きい。V60は全車に前方車両への追突を防ぐ「シティセーフティ」を標準装備するが、さらにオプションの「セーフティ・パッケージ」を装着すると、レーダーセンサーとデジタルカメラの両方を駆使し、歩行者との衝突も回避する「ヒューマンセーフティ」や全車速追従機能付きのクルーズコントロールが備わる。これがロングドライブにとても効く。ここはぜひケチらずに。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | T4 R-DESIGN | |
全長×全幅×全高(mm) | 4630×1865×1480 | |
車両重量(kg) | 1560 | |
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | |
総排気量(cc) | 1595 | |
最高出力[ps/rpm] | 180/5700 | |
最大トルク[Nm/rpm] | 240/1600-5000 | 車両本体価格 | 468万円 |
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