ルノー メガーヌ ルノー・スポール 【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ルノーの試乗レポート
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2012/08/29
柔よく剛を制す?
3段階(ノーマル/スポーツ/オフ)の設定ができるESPを装備。これに連動して2段階のエンジンマネジメントが用意されている
現行のメガーヌ ルノー・スポール(RS)が日本へ上陸したのは2010年末のこと。翌年にはニュルブルクリンク北コースにて量産FF車最速ラップ8分7秒97(12年7月現在)を叩き出している。そして今年7月、その最速スペックを引き継いだフェイズ2がやってきた。2ℓ直4ターボエンジンの最高出力は250㎰から265㎰へ、最大トルクも360Nmと20Nm増強されている。ルノーはスポーツモデルに日常ユースをバランスさせた"シャシースポール"と、スポーツドライブに最適化した"シャシーカップ"を用意するが、日本仕様にはフェイズ1同様、後者を採用し機械式LSDなどが標準装備される。
外観上の変更点はグリル左右に、6個のLEDを使ったポジショニングランプが配されたこと。そして何より最大のポイントは、右ハンドル化されたことである。
ゴルフGTIと乗り比べてみてほしい
スポーツドライビングに必要な各種情報を表示するR.S.モニターを採用。5段階の感度が選べるアクセルペダルマッピング機能も備わる
日本においてルノーはマニアックな存在だが、欧州においては、VWにも伍するメジャーブランドである。そしてメガーヌはあのゴルフのガチのライバルにあたる。それはスポーツグレードであるこのRSとGTIにおいても同じだ。前者は6MTのみで385万円、後者は6速DSGで368万円。一見すると少々お高いがRSにはレカロシートやブレンボ製モノブロックキャリパーに18インチホイールなども標準で備わるから、装備内容で見ればお買い得とも取れる。そして、何よりその乗り味が対照的だ。ゴルフGTIがDSGを擁し、剛性感高く、フラットで、マシンという言葉がふさわしい走りをみせる一方で、RSは最新モデルとしてドイツ車に負けず劣らずの剛性感ながらも、いわゆるフランス車らしいしなやかさを併せ持つ。柔よく剛を制す?
こんなにおもしろい対決、ぜひ自身でお試しあれ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | MEGANE RENAULT SPORT | |
全長×全幅×全高(mm) | 4320×1850×1435 | |
車両重量(kg) | 1430 | |
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | |
総排気量(cc) | 1998 | |
最高出力[ps/rpm] | 265/5500 | |
最大トルク[Nm/rpm] | 360/3000 | 車両本体価格 | 385万円 |
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