プジョー 2008 (藤野太一)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: プジョーの試乗レポート
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2014/04/24
ハッチバックに比べ明らかに頭上スペースも広く、リアシートを畳めば1172Lという広大な荷室空間ができる。後席も一段高く座る工夫がされており、実用性で選ぶならこちらを。もし、より運転を楽しみたい向きには、5MTの208アリュールがオススメ。
日常に“運転を楽しむ”味わいを添えて
ダウンサイジングはNAで勝負
ひさしぶりに“猫足”を思い出した。プジョーのクロスオーバー「00」シリーズの最小モデルが2008だ。
208のホイールベースはそのままに、全長は200mm、全高は80mm高められている。それでも1550mmと、立体駐車場にも入る日本的な配慮も忘れてはいない。
パワートレインはPSAグループ最新世代の3気筒1.2Lエンジンと、2ペダル式5速MT「ETG5」の組み合わせ。ライバルたちが過給器の組み合わせでダウンサイジングを実現しているのに対し、こちらはなんとNAで勝負。従来の4気筒1.4Lエンジンに対し、出力は約15%、燃費は約25%向上している。
ひさしぶりに“猫足”を思い出した
フランス車らしいソフトなあたりながらもホールド感のあるシートに座る。208譲りのスポーティな小径ステアリングの奥に、特徴的なメーターが目に飛び込んでくる。飛行機のものをモチーフにしたというサイドブレーキレバーをリリースして走り出す。
一つめのコーナーを曲がると、意外にしっとりとしなやかな動きに冒頭の言葉が頭に浮かんだ。エンジンは自然吸気らしくキレイな吹け上がりを見せるし、1160kgという車両重量もあって日常シーンでは、まったく不満はない。
ただ、さすがに人も荷物も満載という状況では、少々物足りなく感じるかもしれない。ETG5もトルコン並みとまでは言えないが、ロボタイズドならではのギクシャク感はかなり払拭されていた。
単なるユーティリティカーではない。フレンチらしく、“運転を楽しむ”要素もしっかりと加味されているようだ。
SPECIFICATIONS
グレード | Cielo | ||
駆動方式 | FF | ||
トランスミッション | 5SCT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4160×1740×1550 | ||
ホイールベース(mm) | 2540 | ||
車両重量(kg) | 1160 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直3DOHC | ||
総排気量(cc) | 1199 | ||
最高出力[ps/rpm] | 82/5750 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 118/2750 | ||
車両本体価格(万円) | 278 |