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ポルシェ ケイマン (島下泰久)【海外試乗】
ポルシェ ケイマン (島下泰久)【海外試乗】
2013/04/23
デザイン、走り、実用性などあらゆる要求に応えてくれる懐の深さはたまらないものがある。先代ユーザーは余裕があるなら買い替えて絶対後悔ナシ。さらに言えば、911派だってグラつくはずだ。ただし強いていうなら、あまりに隙がなさ過ぎるか!?
想像以上のハンドリングマシン!
想像をはるかに超えていた
新型ボクスターの素晴らしい出来映えから、一体どんな走りを見せてくれるのかと方々で期待が高まっていた新型ケイマン。
結論から言えば、その走りは期待を裏切ることなく、そして想像をはるかに超えていたのだった。
本格ミッドシップカーはケイマンだけ
何しろ驚かされたのがボディの剛性感の高さ。段差を乗り越えようが荒れた舗装を突破しようが感触は強靭そのものなのである。実はこのボディ、静的ねじれ剛性は40000Nm/degとボクスターの倍以上、911よりも上なのだと聞いて納得だ。
ハンドリングは、素直なターンイン、前後バランス抜群の旋回姿勢、そして優れたトラクションと、まさにすべてがよく出来たミッドシップのお手本的仕上がり。ホイールベースが延び、トレッドが広がったことで挙動の安定感が増して、ミッドシップと言っても相当な無理をしない限り、危うさとは無縁である。
動力性能は、もちろん3.4LのケイマンSのほうが上だが、2.7Lのケイマンでもパワーは275psまで増強されており、車体も30kg軽くなっていることから、Sと競争しない限り不満は皆無。せっかく7800rpmまで回るエンジンを存分に唄わせるには、むしろこちらを選ぶ手もある。お勧めは断然、タッチが改善された6速MT。スポーツクロノパッケージを選べば自動ブリッピング機能も備わる。
ライバル達がセダンをベースとする中、本格的なミッドシップカーはこのケイマンだけ。走りも見た目もクールで、しかも大容量の荷室を備えるなど実用性だって十分なのだ。
果たして、これを選ばない理由なんてあるのだろうか?
3世代目となる新型は旧型より大きくなりつつ(全長+35mm)最大30kgの軽量化が図られた
前方に向かって上がっていくセンターコンソールデザインは、ステアリングとシフトの間隔を短くし操作性を高める
前後に分割されたラゲージ容量は275L。バーにはブラッシュ仕上げのアルミが用いられた
SPECIFICATIONS
| グレード |
CAYMAN S |
| 駆動方式 |
MR |
| トランスミッション |
7DCT |
| 全長×全幅×全高(mm) |
4380×1801×1295 |
| ホイールベース(mm) |
2475 |
| 車両重量(kg) |
1320 |
| 乗車定員(人) |
2 |
| エンジン種類 |
水平対向6DOHC |
| 総排気量(cc) |
3436 |
| 最高出力[ps/rpm] |
325/7400 |
| 最大トルク[N・m/rpm] |
370/4500-5800 |
| 車両本体価格(万円) |
820 |
Tester/島下泰久 Photo/ポルシェ ジャパン
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<h3>想像以上のハンドリングマシン!</h3>
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<h4>想像をはるかに超えていた</h4>
<p>新型ボクスターの素晴らしい出来映えから、一体どんな走りを見せてくれるのかと方々で期待が高まっていた新型ケイマン。
<br /><br />
結論から言えば、その走りは期待を裏切ることなく、そして想像をはるかに超えていたのだった。
<br />
</p>
<h4>本格ミッドシップカーはケイマンだけ</h4>
<p>何しろ驚かされたのがボディの剛性感の高さ。段差を乗り越えようが荒れた舗装を突破しようが感触は強靭そのものなのである。実はこのボディ、静的ねじれ剛性は40000Nm/degとボクスターの倍以上、911よりも上なのだと聞いて納得だ。
<br /><br />
ハンドリングは、素直なターンイン、前後バランス抜群の旋回姿勢、そして優れたトラクションと、まさにすべてがよく出来たミッドシップのお手本的仕上がり。ホイールベースが延び、トレッドが広がったことで挙動の安定感が増して、ミッドシップと言っても相当な無理をしない限り、危うさとは無縁である。
<br /><br />
動力性能は、もちろん3.4LのケイマンSのほうが上だが、2.7Lのケイマンでもパワーは275psまで増強されており、車体も30kg軽くなっていることから、Sと競争しない限り不満は皆無。せっかく7800rpmまで回るエンジンを存分に唄わせるには、むしろこちらを選ぶ手もある。お勧めは断然、タッチが改善された6速MT。スポーツクロノパッケージを選べば自動ブリッピング機能も備わる。
<br /><br />
ライバル達がセダンをベースとする中、本格的なミッドシップカーはこのケイマンだけ。走りも見た目もクールで、しかも大容量の荷室を備えるなど実用性だって十分なのだ。
<br /><br />
果たして、これを選ばない理由なんてあるのだろうか?</p>
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<h4>SPECIFICATIONS</h4>
<div class="spec">
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<tbody><tr>
<td class="td-title">グレード</td>
<td>CAYMAN S</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>MR</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>7DCT</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">4380×1801×1295</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2475</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1320</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">2</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>水平対向6DOHC</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>3436</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>325/7400</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>370/4500-5800</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両本体価格(万円)</td>
<td>820</td>
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<p>新型ボクスターの素晴らしい出来映えから、一体どんな走りを見せてくれるのかと方々で期待が高まっていた新型ケイマン。
<br /><br />
結論から言えば、その走りは期待を裏切ることなく、そして想像をはるかに超えていたのだった。
<br />
</p>
<h4>本格ミッドシップカーはケイマンだけ</h4>
<p>何しろ驚かされたのがボディの剛性感の高さ。段差を乗り越えようが荒れた舗装を突破しようが感触は強靭そのものなのである。実はこのボディ、静的ねじれ剛性は40000Nm/degとボクスターの倍以上、911よりも上なのだと聞いて納得だ。
<br /><br />
ハンドリングは、素直なターンイン、前後バランス抜群の旋回姿勢、そして優れたトラクションと、まさにすべてがよく出来たミッドシップのお手本的仕上がり。ホイールベースが延び、トレッドが広がったことで挙動の安定感が増して、ミッドシップと言っても相当な無理をしない限り、危うさとは無縁である。
<br /><br />
動力性能は、もちろん3.4LのケイマンSのほうが上だが、2.7Lのケイマンでもパワーは275psまで増強されており、車体も30kg軽くなっていることから、Sと競争しない限り不満は皆無。せっかく7800rpmまで回るエンジンを存分に唄わせるには、むしろこちらを選ぶ手もある。お勧めは断然、タッチが改善された6速MT。スポーツクロノパッケージを選べば自動ブリッピング機能も備わる。
<br /><br />
ライバル達がセダンをベースとする中、本格的なミッドシップカーはこのケイマンだけ。走りも見た目もクールで、しかも大容量の荷室を備えるなど実用性だって十分なのだ。
<br /><br />
果たして、これを選ばない理由なんてあるのだろうか?</p>
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<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
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<td>1320</td>
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<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
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<td class="td-title">エンジン種類</td>
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<h3>さらにロー&ワイドでインパクト大</h3>
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<li><a href="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_19179/P1_120425_3.jpg" target="_blank"><!-- TopBlogsPlusImage start --><img src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_19179/thum-P1_120425_3.jpg" width="320" height="213" alt="ポルシェボクスター リアスタイル|ニューモデル試乗 " /><!-- TopBlogsPlusImage end --></a></li>
</ul>
<div class="img-desc">アイドリングストップやエネルギー回生システムなども備わり燃費は最大15%向上。0→100㎞/h加速(PDK)はボクスターが5.7秒、Sが5秒となる</div>
<!-- short sentence start -->
これまでと同じく911とパーツの約50%を共用する新型ボクスター。先に登場した新型911と同じく、ボディはサイズ拡大を最小限に抑えながらホイールベースとトレッドを拡大する一方、約47%のアルミ化を筆頭に軽量素材をふんだんに採用することで最大35㎏の軽量化を達成した。<!-- short sentence end --><br />
<br />
ボクスターはエンジンを2.9Lから2.7Lへとダウンサイジングしながら、直噴化などにより最高出力は10psアップの265psを獲得。ボクスターSは従来通りの3.4L直噴で、5ps増の315psを得ている。ギアボックスは6速MTと7速PDK。アイドリングストップや、PDK仕様にはDレンジでのアクセルオフで惰性走行して燃費を稼ぐコースティング機能も備わる。<br />
<br />
パワーステアリングは電動式だ。ソフトトップはロックも含めてフル電動化された。新しいルーフ機構の採用で、開閉所要時間は25%減の9秒に短縮されている。</div>
<h3>本当の驚きはその走りに</h3>
<div class="box1">
<ul>
<li><a href="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_19179/P1_120425_4.jpg" target="_blank"><img src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_19179/thum-P1_120425_4.jpg" width="320" height="213" alt="ポルシェボクスター インパネ|ニューモデル試乗" /></a></li>
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</ul>
<div class="img-desc">広くなった室内には新トレンドの傾斜したセンターコンソールを配置。3連丸型メーターには4.6インチカラーモニターが備わった</div>
まずは外見のインパクトが大きい新型ボクスター。よりロー&ワイドになったプロポーション、精悍さを強調する各部の特徴的なディテールによって、迫力と洗練度がグッと増している。<br />
<br />
しかし本当の驚きは走りにある。剛性感に満ちたボディとしなやかなサスペンションのおかげで、車体は常にフラットに。乗り心地は素晴らしいの一言だ。ハンドリングも絶品。前輪の接地感が向上して、ミッドシップらしく自分を中心にくるりと向きが変わる快感に一層磨きがかけられている。すべてが手足の延長線上。そんな走りなのだ。エンジンは2.7Lの澄んだフィーリングが気に入ったが、余裕が欲しければ3.4Lもいい。これはもう好みで選べばいいだろう。<br />
<br />
見た目も走りも格段にレベルアップしたボクスター。その衝撃の大きさは個人的には911以上のものだった。</div>
<div class="box1">
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<h4>SPECIFICATIONS</h4>
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<h3>文句の付け所がない完璧なスポーツカー</h3>
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<h4>完璧なキカイだけが生みだせる気持ちよさ</h4>
<p>新型ケイマンは先代よりスタイリッシュになりインテリアの質感もジャンプアップした。500万円にも及ぶ911との価格差を考慮しながら、自分のなかで無理矢理納得させる、などという無粋な思考工程は必要ない。ケイマン単体を眺めただけでもう十分うっとりできるからだ。
<br /><br />
走ってみても「完璧なスポーツカーだな」という言葉が口を突いて出るまでさしたる時間はかからなかった。
<br /><br />
それは、例えば強烈なまでのボディの剛性感だったり、フリクションを徹底的に抑え込んだ滑らかな足の動きだったり、血の通った精密機械ともいうべきエンジンの回転フィールだったり。とにかく、すべての部分が想像を絶するほどの滑らかさをもっていて、粗さや荒っぽさやガタやヨレといった無粋な感触がどこにもない。
<br /><br />
そこにあるのは、完璧な設計、完璧な工作精度、完璧な組み付け精度をもつ完璧なキカイだけが生みだせる気持ちよさ。ある人はそれを「スポーツカーなのに抜群に乗り心地がいい」と表現するだろう。またある人は「速度を上げれば上げるほどしっかり感が増す足」、「速さと洗練度を併せ持つエンジン」、「扱いやすさとスポーツ性の高レベルでの両立」という表現を使うだろう。どれも当たっている。
<br />
</p>
<h4>日常さえも豊かにしてくれるスポーツカー</h4>
<p>しかしそれらはケイマンの魅力を示す個々の事象に過ぎない。
<br /><br />
硬いとか柔らかいとか、クイックとかダルとか、速いとか遅いとか、そういう月並みな言葉では表現できない気持ちよさが凝縮されている。それも、飛ばして初めてわかる気持ちよさではなく、走り始めた瞬間からビシビシと伝わってくる気持ちよさが。
<br /><br />
非日常を求めて乗るのもいい。しかしケイマンは、通勤や買い物といった日常さえも豊かにしてくれるスポーツカーだ。こんな車が612万円~、安すぎる。</p>
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<div class="col-left">
<h4>SPECIFICATIONS</h4>
<div class="spec">
<table>
<tbody><tr>
<td class="td-title">グレード</td>
<td>S</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>MR</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>7DCT</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">4380×1800×1295</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
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</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1350</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">2</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>水平対向6DOHC</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>3436</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>325/7400</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>370/4500-5800</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両本体価格(万円)</td>
<td>820</td>
</tr>
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<div class="author">Tester/岡崎五朗 Photo/向後一宏</div>
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