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ポルシェ ケイマン (岡崎五朗)【ニューモデル試乗】
ポルシェ ケイマン (岡崎五朗)【ニューモデル試乗】
2013/07/11
2人乗りであること、車内にバッグやコートの置き場がないこと、大型スーツケースを積み込めないことなどの不便さはあるが、それを補って余りある楽しさをもたらしてくれる。異次元の気持ちよさを異次元のコスパで味わいたいなら、他の選択肢はボクスターぐらいだ
文句の付け所がない完璧なスポーツカー
完璧なキカイだけが生みだせる気持ちよさ
新型ケイマンは先代よりスタイリッシュになりインテリアの質感もジャンプアップした。500万円にも及ぶ911との価格差を考慮しながら、自分のなかで無理矢理納得させる、などという無粋な思考工程は必要ない。ケイマン単体を眺めただけでもう十分うっとりできるからだ。
走ってみても「完璧なスポーツカーだな」という言葉が口を突いて出るまでさしたる時間はかからなかった。
それは、例えば強烈なまでのボディの剛性感だったり、フリクションを徹底的に抑え込んだ滑らかな足の動きだったり、血の通った精密機械ともいうべきエンジンの回転フィールだったり。とにかく、すべての部分が想像を絶するほどの滑らかさをもっていて、粗さや荒っぽさやガタやヨレといった無粋な感触がどこにもない。
そこにあるのは、完璧な設計、完璧な工作精度、完璧な組み付け精度をもつ完璧なキカイだけが生みだせる気持ちよさ。ある人はそれを「スポーツカーなのに抜群に乗り心地がいい」と表現するだろう。またある人は「速度を上げれば上げるほどしっかり感が増す足」、「速さと洗練度を併せ持つエンジン」、「扱いやすさとスポーツ性の高レベルでの両立」という表現を使うだろう。どれも当たっている。
日常さえも豊かにしてくれるスポーツカー
しかしそれらはケイマンの魅力を示す個々の事象に過ぎない。
硬いとか柔らかいとか、クイックとかダルとか、速いとか遅いとか、そういう月並みな言葉では表現できない気持ちよさが凝縮されている。それも、飛ばして初めてわかる気持ちよさではなく、走り始めた瞬間からビシビシと伝わってくる気持ちよさが。
非日常を求めて乗るのもいい。しかしケイマンは、通勤や買い物といった日常さえも豊かにしてくれるスポーツカーだ。こんな車が612万円~、安すぎる。
ケイマンがシングル、ケイマンSがデュアルのテールパイプを備える。リアデザインの特徴の一つとなるリアスポイラーはボクスターより高く鋭角
ミッドシップのエンジン直後にあるリアのラゲージ容量は合計約275L。ちなみにボンネット下、フロントのラゲージは約150Lの容量を確保
グラスファイバー製コアをカーボンで包んだシェルをもつスポーツバケットシートをオプションで用意。レーシーな雰囲気を演出する
SPECIFICATIONS
| グレード |
S |
| 駆動方式 |
MR |
| トランスミッション |
7DCT |
| 全長×全幅×全高(mm) |
4380×1800×1295 |
| ホイールベース(mm) |
2475 |
| 車両重量(kg) |
1350 |
| 乗車定員(人) |
2 |
| エンジン種類 |
水平対向6DOHC |
| 総排気量(cc) |
3436 |
| 最高出力[ps/rpm] |
325/7400 |
| 最大トルク[N・m/rpm] |
370/4500-5800 |
| 車両本体価格(万円) |
820 |
Tester/岡崎五朗 Photo/向後一宏
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<h3>文句の付け所がない完璧なスポーツカー</h3>
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<h4>完璧なキカイだけが生みだせる気持ちよさ</h4>
<p>新型ケイマンは先代よりスタイリッシュになりインテリアの質感もジャンプアップした。500万円にも及ぶ911との価格差を考慮しながら、自分のなかで無理矢理納得させる、などという無粋な思考工程は必要ない。ケイマン単体を眺めただけでもう十分うっとりできるからだ。
<br /><br />
走ってみても「完璧なスポーツカーだな」という言葉が口を突いて出るまでさしたる時間はかからなかった。
<br /><br />
それは、例えば強烈なまでのボディの剛性感だったり、フリクションを徹底的に抑え込んだ滑らかな足の動きだったり、血の通った精密機械ともいうべきエンジンの回転フィールだったり。とにかく、すべての部分が想像を絶するほどの滑らかさをもっていて、粗さや荒っぽさやガタやヨレといった無粋な感触がどこにもない。
<br /><br />
そこにあるのは、完璧な設計、完璧な工作精度、完璧な組み付け精度をもつ完璧なキカイだけが生みだせる気持ちよさ。ある人はそれを「スポーツカーなのに抜群に乗り心地がいい」と表現するだろう。またある人は「速度を上げれば上げるほどしっかり感が増す足」、「速さと洗練度を併せ持つエンジン」、「扱いやすさとスポーツ性の高レベルでの両立」という表現を使うだろう。どれも当たっている。
<br />
</p>
<h4>日常さえも豊かにしてくれるスポーツカー</h4>
<p>しかしそれらはケイマンの魅力を示す個々の事象に過ぎない。
<br /><br />
硬いとか柔らかいとか、クイックとかダルとか、速いとか遅いとか、そういう月並みな言葉では表現できない気持ちよさが凝縮されている。それも、飛ばして初めてわかる気持ちよさではなく、走り始めた瞬間からビシビシと伝わってくる気持ちよさが。
<br /><br />
非日常を求めて乗るのもいい。しかしケイマンは、通勤や買い物といった日常さえも豊かにしてくれるスポーツカーだ。こんな車が612万円~、安すぎる。</p>
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<h4>SPECIFICATIONS</h4>
<div class="spec">
<table>
<tbody><tr>
<td class="td-title">グレード</td>
<td>S</td>
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<tr>
<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>MR</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>7DCT</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">4380×1800×1295</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2475</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1350</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">2</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>水平対向6DOHC</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>3436</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>325/7400</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>370/4500-5800</td>
</tr>
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<p>新型ケイマンは先代よりスタイリッシュになりインテリアの質感もジャンプアップした。500万円にも及ぶ911との価格差を考慮しながら、自分のなかで無理矢理納得させる、などという無粋な思考工程は必要ない。ケイマン単体を眺めただけでもう十分うっとりできるからだ。
<br /><br />
走ってみても「完璧なスポーツカーだな」という言葉が口を突いて出るまでさしたる時間はかからなかった。
<br /><br />
それは、例えば強烈なまでのボディの剛性感だったり、フリクションを徹底的に抑え込んだ滑らかな足の動きだったり、血の通った精密機械ともいうべきエンジンの回転フィールだったり。とにかく、すべての部分が想像を絶するほどの滑らかさをもっていて、粗さや荒っぽさやガタやヨレといった無粋な感触がどこにもない。
<br /><br />
そこにあるのは、完璧な設計、完璧な工作精度、完璧な組み付け精度をもつ完璧なキカイだけが生みだせる気持ちよさ。ある人はそれを「スポーツカーなのに抜群に乗り心地がいい」と表現するだろう。またある人は「速度を上げれば上げるほどしっかり感が増す足」、「速さと洗練度を併せ持つエンジン」、「扱いやすさとスポーツ性の高レベルでの両立」という表現を使うだろう。どれも当たっている。
<br />
</p>
<h4>日常さえも豊かにしてくれるスポーツカー</h4>
<p>しかしそれらはケイマンの魅力を示す個々の事象に過ぎない。
<br /><br />
硬いとか柔らかいとか、クイックとかダルとか、速いとか遅いとか、そういう月並みな言葉では表現できない気持ちよさが凝縮されている。それも、飛ばして初めてわかる気持ちよさではなく、走り始めた瞬間からビシビシと伝わってくる気持ちよさが。
<br /><br />
非日常を求めて乗るのもいい。しかしケイマンは、通勤や買い物といった日常さえも豊かにしてくれるスポーツカーだ。こんな車が612万円~、安すぎる。</p>
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<h3>想像以上のハンドリングマシン!</h3>
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<h4>想像をはるかに超えていた</h4>
<p>新型ボクスターの素晴らしい出来映えから、一体どんな走りを見せてくれるのかと方々で期待が高まっていた新型ケイマン。
<br /><br />
結論から言えば、その走りは期待を裏切ることなく、そして想像をはるかに超えていたのだった。
<br />
</p>
<h4>本格ミッドシップカーはケイマンだけ</h4>
<p>何しろ驚かされたのがボディの剛性感の高さ。段差を乗り越えようが荒れた舗装を突破しようが感触は強靭そのものなのである。実はこのボディ、静的ねじれ剛性は40000Nm/degとボクスターの倍以上、911よりも上なのだと聞いて納得だ。
<br /><br />
ハンドリングは、素直なターンイン、前後バランス抜群の旋回姿勢、そして優れたトラクションと、まさにすべてがよく出来たミッドシップのお手本的仕上がり。ホイールベースが延び、トレッドが広がったことで挙動の安定感が増して、ミッドシップと言っても相当な無理をしない限り、危うさとは無縁である。
<br /><br />
動力性能は、もちろん3.4LのケイマンSのほうが上だが、2.7Lのケイマンでもパワーは275psまで増強されており、車体も30kg軽くなっていることから、Sと競争しない限り不満は皆無。せっかく7800rpmまで回るエンジンを存分に唄わせるには、むしろこちらを選ぶ手もある。お勧めは断然、タッチが改善された6速MT。スポーツクロノパッケージを選べば自動ブリッピング機能も備わる。
<br /><br />
ライバル達がセダンをベースとする中、本格的なミッドシップカーはこのケイマンだけ。走りも見た目もクールで、しかも大容量の荷室を備えるなど実用性だって十分なのだ。
<br /><br />
果たして、これを選ばない理由なんてあるのだろうか?</p>
</div>
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<div class="col2-02">
<div class="box1 clb">
<div class="col-left">
<h4>SPECIFICATIONS</h4>
<div class="spec">
<table>
<tbody><tr>
<td class="td-title">グレード</td>
<td>CAYMAN S</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>MR</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>7DCT</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">4380×1801×1295</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2475</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1320</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">2</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>水平対向6DOHC</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>3436</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>325/7400</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
<td>370/4500-5800</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両本体価格(万円)</td>
<td>820</td>
</tr>
</tbody></table>
</div>
</div>
</div>
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<div class="author">Tester/島下泰久 Photo/ポルシェ ジャパン</div>
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[description] => 車の成り立ちが基本に忠実だと、これくらいイイものができるというひとつの典型。「モノがわかっている大人」をアピールするには絶好のチョイスだ。いまやポルシェの9割を占めるPDKはスムーズで速くて燃費が良くて、これまた文句のつけどころがない
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<h3>小粋でシンプルな大人のスポーツカー選び</h3>
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<h4>感銘を受けた最廉価版</h4>
<p>内外装の質感を含め、1台のスポーツカーとしてもはや何の不満も覚えない。それが、2代目ケイマンに試乗しての率直な印象である。
<br /><br />
3代目ボクスターのモデルチェンジを確認した時点で予想できた進化ではあるが、612万円がスタート価格のスポーツカーとしては恐るべき完成度の高さだ。
<br /><br />
特に強い感銘を受けたのが、まさにその最廉価版(6MT)。きっちり作り込まれた感が強く漂うコックピットの運転席に腰掛け、左手でイグニッションキーをひねれば(LHDの場合)、耳に届く乾いた音色は紛れもないポルシェ・ボクサー6のもの。
<br /><br />
操作が容易なシフトレバーで1速を選び、ヒール&トーも楽々できるペダルレイアウトのクラッチを引き上げれば、275psを発する2.7Lエンジンは先代より20kg軽くなったボディを滑らかに押し出す。
<br /><br />
それにしても、この静かさ、乗り心地の良さはなんだろう? その快適性は同クラスのスポーティセダンさえ凌ぐ。サスペンションはストロークの様子がはっきり感じ取れるタイプ。
<br /><br />
だから、あえてMTを選び、どんな場面でも正確に姿勢を整えられるようになるまでトレーニングを積めば、立派なスポーツカー使いになれるはず。もっとも、前後の荷重移動が多少あいまいでも、ターンインでフロントがすっとインに入る特性を併せ持っているので、初心者にも安心だ。
<br />
</p>
<h4>Sは“厚盛り”トルク&いかにもスポーツカーな足回り</h4>
<p>それに比べると、325psの3.4Lエンジンを積むSは、全域でトルクが“厚盛り”になっているし、足回りはいかにもスポーツカーらしい設定。
<br /><br />
ただし「それだったら、いっそのこと911へ」という気持ちが芽生えそうで怖いともいえる。
<br /><br />
だとすれば、ここは控えめに“素のケイマン”とゴルフ トレンドラインの2台持ちにするという手もあると思うが、いかがだろうか?</p>
</div>
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<h4>SPECIFICATIONS</h4>
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<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
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<tr>
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<td>水平対向6DOHC</td>
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<div class="author">Tester/大谷達也 Photo/向後一宏</div>
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