フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント (藤野太一)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
タグ: ミニバン
2014/01/27
バンマーケットが縮小し始めている。一方でスバルがレヴォーグを発表するなど、あらためてCセグメントのステーションワゴン活性化の動きが見えている。このゴルフヴァリアントがその先鞭をつける存在になるかもしれない
ステーションワゴンブーム再来の予感
ハッチバックと同じく手抜きは一切ない
7代目ゴルフがいかに偉大な車であるかは、すでに多くを語られており、あらためてここで言うまでもないだろう。それはヴァリアント(ステーションワゴン)になっても同様であり、ハッチバックと同じく手抜きは一切ない。
ワゴンとしての本懐を遂げるべく、荷室開口部はスクエアで使いやすく、先代モデルから約20%容量を拡大したラゲージルームは、通常でも605L、6:4分割可倒式の後席を倒せば最大1620Lにもなる。これはひとクラス上のDセグメントをもしのぐ数値だ。さらに荷室フロアを折り畳んで仕切りを作ったり、取り外したスライディングカバーを床下収納できるなど、細かい配慮も行き届いている。
グレードは、1.2Lのコンフォートラインと1.4Lのハイラインの2本立て。ハッチバック比で+60kgという車両重量ゆえ、パワーが欲しいというよりも、バイキセノンヘッドライトや、LEDポジションランプ、アルカンターラのシート、さらにはレーンキープアシストや全車速追従機能付きACCが標準装備される点などを考慮して、価格差約50万円高のハイラインを選びたい。
Cセグメントワゴンの世界基準
1.4LのTSIエンジンは、パワフルでワゴンボディであることを忘れさせる。熟成の進んだ7速DSGはもはやギクシャクした動きもほとんどなく、トルコンもかくやのスムーズさだ。JC08モード燃費はハッチバック(ハイライン)の19.9km/Lに対し、19.5km/Lと負けていない。
3代目ゴルフから脈々と続くヴァリンアントも、ハッチバック同様、Cセグワゴンの世界基準なのだ。
SPECIFICATIONS
グレード | TSI Comfortline | ||
駆動方式 | FF | ||
トランスミッション | 7DCT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4575×1800×1485 | ||
ホイールベース(mm) | 2635 | ||
車両重量(kg) | 1300 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1197 | ||
最高出力[ps/rpm] | 105/4500-5500 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 175/1400-4000 | ||
車両本体価格(万円) | 269.5 |