メルセデス・ベンツ Aクラス (西川淳)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: セダン
2013/04/05
もうすぐ登場のA45AMGを待ちたい。もしくは、せめてA250シュポルトだ。とりあえずA180は妻か娘用として気軽に考えておきたい。たとえば同系のインテリアをもつSLやSLKの隣が似合う。デザイナーが同じSLSの横はもっと似合う
イメチェン果たし 激戦市場で直球勝負!
プレミアムCセグ市場で直球ど真ん中勝負
「 オレたちはフツウの小さい車なんて作らない! 」と言ったとか、言わなかったとか。Aクラスは欧州Cセグメントの覇者であるVWゴルフへの強烈なアンチテーゼというべき存在だった、これまでは…。ところがこの3代目は違う。FFのハッチバック。プレミアムCセグ市場で直球ど真ん中勝負となった。
冒頭のように強気でいられなくなった理由はただ1つ。オーナー層の高齢化だ。
今のうちに裾野を拡げておかないとエラいこっちゃ、というわけで、背高コンパクトのマーケットはBに任せて、Aを市場がでかいコンサバなハッチバックスタイルとして、CやEに繋がる裾野を拡げる役目を担わせた。
スポーティイメージを前面に
足回りのフィールは、Bクラスよりもしなやかだ。確かに、硬めではある。けれども、妙に突っ張った感覚やバタツキがなく、その動きには、よくしなる一枚板といった風情がある。もちろん、ランフラットの嫌味は、路面が荒れてくるとすぐに顔を出す。当たりが強く、収まりが悪い。けれども、全体として、嫌な感じではない。ただし使いこなし具合では、まだまだBMWに一日の長があった。
もう1つ、ミッションフィールもBクラスより良いと感じた。Bクラスと同じデュアルクラッチシステム7G-DCTなのに、パシュンパシュンパシュンと小気味よく変速してくれる。妙に滑るような感覚もなく「これはDCTだなあ」と納得できる。
スポーティイメージを前面に打ち出したAクラスゆえ、スタイルとライドフィールのキャラクター付けをまったく変えてきたのだろう。
SPECIFICATIONS
グレード | A180 BlueEFFICIENCY Sports | ||
駆動方式 | FF | ||
トランスミッション | 7DCT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4355×1780×1420 | ||
ホイールベース(mm) | 2700 | ||
車両重量(kg) | 1440 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1595 | ||
最高出力[ps/rpm] | 122/5000 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 200/1250-4000 | ||
車両本体価格(万円) | 335 |
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