トヨタ ハイラックスサーフ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
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2009/04/13
※この記事はカーセンサー関東版36号(2000年9月28日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
直噴化されたディーゼルターボとの相性も良く扱いやすい
↑最上級のSSR-Gは標準装着されたREASにより、洗練度の高いフットワークを実現(左)スペアタイヤキャリア、リアスポイラーはSSR-Gのみに標準装備される(右)
マイナーチェンジされたサーフ。グリルとホイールなどが新デザインとなったが、目玉は同時期に改良されたランドクルーザープラドと同様、ディーゼルターボの直噴化だ。
そのディーゼルエンジンだが、環境問題で矢面に立っていることもあり、燃料を希薄にして完全燃焼を目指しているうえに、黒煙などをほとんど吹かない。そのためかやたらとジェントルなのだ。
プラドより100kg軽いのが有利に働き、サーフとディーゼルとの相性はいい。発進時は、プラドより深くアクセルを踏み込む前に反応する。また、低回転でのトルクがプラドよりトラクションに伝わるので、扱いやすいのだ。ただし、オンロードでの再加速等を含め、ついアクセルを踏みすぎることになりやすく、プラド同様、従来のディーゼルのイメージとは違うものである。
REASの装着で軽快なハンドリングとしなやかな乗り心地に
↑このベーシックなインパネをオプションで好みに仕上げるのがサーフらしい(左)クリーンさと力強さとを両立したが、長く乗らないとメリットは希薄(右)
ダンピングが利き乗り心地はスポーティな味つけ。また、最上級のSSR-GにはREAS(相互連携ショックアブソーバーシステム)という、左右のショックアブソーバーをパイプで相互連携させたものが標準装備された。これによりロールを抑制し、高いポテンシャルを引き出す。4WDモデルで、最低地上高も240mmと車高を強調したサーフでは、得意とはいえないはずのフットワークも別物の洗練度になる。ステアリングに対しての反応が早く、乗り心地的にもしなやかなのが良い。このREAS、マッチング的にはV6ガソリンとの相性が上回るものの、SSR-G以外にもオプションでの採用が望まれる。
5人乗りの分、荷室も奥行きがありゲートの使い勝手も良好。遊び心をたっぷり乗せて、自分らしさをアピールしよう。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | SSR-G |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4840×1800×1805 |
ホイールベース(mm) | 2675 |
車両重量(kg) | 1920 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHCディーゼル+ターボ |
総排気量(cc) | 2982 |
最高出力[ps/rpm] | 170ps/3400rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 35.9kg-m/3400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 10.4 |
ガソリン種類/容量(L) | 軽油/70 |
車両本体価格 | 337.7万円 |
根本 純の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 5点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 5点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 3点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 2点 |
得点合計 | 71/100 |
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