※この記事はカーセンサー関東版6号 2000年2月17日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
(Tester/松下 宏 Photo/芳賀 元昌)

スムーズかつトルクフルな走りを可能にしたV6 3Lエンジン

トヨタ エスティマアエラス フロントスタイル|ニューモデル試乗 トヨタ エスティマアエラス リアスタイル|ニューモデル試乗
↑ボディサイズは先代のエスティマよりもやや小さめの3ナンバーサイズ(左)従来のイメージを継承しながらもシャープな印象を与えるデザインに変身した(右)
エスティマとルシーダ/エミーナを統合して登場した2代目エスティマは、2.4L直列4気筒エンジンならびに3L V型6気筒の2種類のエンジンを搭載する。

まず試乗したのは3L車だ。これまでのエスティマはエンジンを床下に搭載していたために、2.4Lの専用エンジンしか搭載できなかったが、今回のモデルではFF方式を採用することで、V6エンジンを搭載することも可能になった。

これによる走りの進化は非常に大きい。まず変わったのが静粛性の高さで、エンジンが床下にあるのに比べると格段に静かになり、振動レベルも低下している。

従来の床下ミッドシップには発想の素晴らしさとバランスの良い運動性能などの魅力があったが、同時に振動や騒音などの面でのデメリットがあった。それを完全に解消したのが今回のモデルである。

エンジンの吹け上がりのスムーズさは6気筒ならでは

トヨタ エスティマアエラス インパネ|ニューモデル試乗 トヨタ エスティマアエラス エンジン|ニューモデル試乗
↑センター部分の出っ張りも、操作性とウォークスルーのバランスがとれている(左)新搭載のV型6気筒は余裕十分の実力を示す。静かでスムーズなのが魅力だ(右)
エンジンの吹け上がりのスムーズさも6気筒ならではのものだし、排気量の余裕からくるトルク感の大きさにしても、従来のモデルに比べると大幅に進化している。これもフロントエンジンによって実現した。

ボディサイズは先代のエスティマよりもやや小さめの3ナンバーサイズだ。従来のルシーダ/エミーナのユーザーにとってはやや大きく感じられるはず。ただ最小回転半径は従来のエスティマよりも小さく、ルシーダ/エミーナ並みの5.6mと扱いやすい。

取り回しの面では特に不満を感じることはないので、これまでのルシーダ/エミーナのユーザーも違和感を感じることなく乗れるサイズと思っていいだろう。

主要諸元のグレード アエラス(V6・2WD)
駆動方式 FF
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 4770×1790×1770
ホイールベース(mm) 2900
車両重量(kg) 1810
乗車定員(人) 8
エンジン種類 V6DOHC
総排気量(cc) 2994
最高出力[ps/rpm] 220ps/5800rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 31.0kg-m/4400rpm
10・15モード燃費(km/L) 9.4
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/70
車両本体価格 272.0~334.0万円

コンセプト 4点
フィニッシュ 5点
前席居住性 5点
後席居住性 5点
内装の質感 4点
取り回し 4点
操作系の使い勝手 4点
ラゲージルーム 3点
パワー感 4点
トルク感 4点
加速性能 4点
乗り心地 4点
操縦安定性 4点
高速安定性 5点
しっかり感 4点
ブレーキ性能 4点
環境対策 4点
燃費 3点
ステータス 4点
コストパフォーマンス 3点
得点合計 81/100