マルチテレインモニター|自動車なんでも用語集

マルチテレインモニター(まるち・てれいん・もにたー)/[安心]

マルチテレインモニターは、2009年9月に登場した、トヨタ ランドクルーザープラドのTZ-GおよびTZにオプション設定される運転アシストシステムのこと。同じく、オプション設定される、マルチテレインセレクトと連動して、オフロード走行時に運転者のサポートをする世界初採用の安全デバイスだ。

写真は、岩場を走行中のマルチテレインモニターの画面。オフロードでは上のような岩場はもちろん、泥濘地、深雪路、モーグル路などで、スタックや脱輪といった不測の事態に陥る可能性がある。マルチテレインモニターは、そのようなアクシデントに遭遇しないように、車両直前の周囲の路面状況を映し出すことで、運転者の円滑なオフロード走行をアシストすることを目的に開発された。

メカニズムとしては、フロント・サイド左右・リアに搭載した4つのカメラでとらえた映像を、マルチインフォメーションスイッチで切り替えることで、ドライバーの死角になりやすい車両周囲6エリアの路面状況を確認するというものだ。
使用には次の3つの条件が必要だ。ひとつは、前述のマルチテレインセレクトが作動中であること。次に車速が10km/h以下であること。最後にドアミラーがオープン状態であることだ。

ただし、カメラが映し出す範囲は限られており、実際とは異なって見える場合がある。映像のみで判断せず、必ず車両周囲の安全を直接確認しながら運転したい。