可変バルブタイミング機構|自動車なんでも用語集'

可変バルブタイミング機構(かへん・ばるぶ・たいみんぐ・きこう)/[エンジン]

エンジンの回転数に応じてバルブの開閉時期を変化させる機構。一般的な4サイクルエンジンでは、ピストンが下がることでガソリンと空気の混合気を「吸入」し、ピストンを押し上げて「圧縮」。ここでスパークプラグで着火し「燃焼・膨張」を起こさせ、ピストンが勢いよく下降、そしてピストンが再度上昇し「排気」という4つの工程を繰り返す。この「吸入」「排気」のタイミングを決定するのがバルブ開閉。

カムシャフトのプロフィールによって制御されるが、高回転域用、低回転域用といった2種類のカムを切り替えることで高効率化を実現し、パワーとドライバビリティなど相反する特性も両立できるようになった。

ただしメーカーによって可変させる仕組みや名称は異なる。主な名称:トヨタ=VVT-i、日産=VVEL、ホンダ=VTEC、マツダ=S-VT、スバル=AVCS、三菱=MIVEC、スズキ=VVT、ダイハツ=DVVT、BMW=VANOS、ポルシェ=バリオカムなど。