・提供されるEVは、会期中に400,000kmの送迎距離を排出ガスゼロ*で走行予定
・提供されるEVは、ルノー「ゾエ」、「日産リーフ」、日産「e-NV200」
・プロのドライバーチームと共に、ルノーおよび日産の従業員200名が運転を担当

ルノー・日産アライアンスは26日、世界最大の台数となるEVを国際会議に提供すると発表しました。パリで開催される第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)のオフィシャル乗用車プロバイダーとして、11月30日から12月11日まで開催される同会議に200台の100%EVを提供します。

提供されるEVは、COP21の会期中に送迎サービスに使用され、400,000km以上の距離を、排出ガスを一切出さず*に走行する予定です。会議には、世界195ヶ国から2万人以上の国連関係者が出席する予定です。

ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス ゴーンは、「EVは、CO2の排出を大幅に削減することができる、実用的かつ経済的な移動手段です。またEVは、排出ガスを大幅に削減するだけでなく、規制対象の排出ガス汚染物質も低減することで、都会の大気質改善を促します。これにより、民間セクターはゼロ・エミッション社会への転換を加速することができます」と述べました。

COP21に提供されるEVは、ルノーのサブコンパクトカー「ゾエ」、コンパクトカーの「日産リーフ」、日産の7人乗り商用バン「e-NV200」の3車種を予定しており、これらの車両は24時間体制で、ル・ブルジェにある会場間送迎に使用されます。

国連が本会議で、送迎用車両にゼロ・エミッション車もしくは100%EVを使用するのは、初めてのことになります。

200名のルノー・日産従業員がCOP21提供車両のドライバーに

COP21に提供される100%EVは、200名のプロドライバーチームと、ルノーおよび日産から集まった200名の有志が運転します。ルノー・日産アライアンスは6月に、パリ在住もしくはパリ近郊に住む従業員を対象に、COP21 に参加できる機会としてボランティアドライバーの募集を開始し、募集終了までに志願者は450名以上に上りました。選ばれた200名のルノーおよび日産の従業員は、プロドライバーとともに同会議に向けて厳しいトレーニングプログラムを受ける予定です。

ゴーンは、「ルノーと日産の従業員は、EV革命の最前線にいます。彼らの多くは既にEVを所有しており、ゼロ・エミッションモビリティとは何か、また、そのメリットを実証できるベストアンバサダーなのです」と語りました。
(ルノー・日産アライアンスがCOP21への参加を決めた理由や、アライアンスの従業員が果たす重要な役割について説明するゴーンの動画は、下記URLからご覧ください。)
http://blog.alliance-renault-nissan.com/node/2732/

ルノー・日産アライアンスは、戦略的拠点において90基以上の急速・普通充電ステーションネットワークを整備する予定です。充電ステーションは、フランスの電力会社EDFから供給される低炭素エネルギーを動力源とし、そのわずかに発生する残りの炭素排出分も国連のカーボンオフセットプログラムに従い、相殺される予定です。急速充電器の場合、EVを0%から80%まで、約30分で充電できます。シャルル・ド・ゴール空港にある2ヵ所の急速充電ステーションに加え、オルリーとル・ブルジェの各1ヵ所を含む3分の1以上の急速充電器は、本会議後も活用される予定です。

アライアンスは、2010年後半に同グループ初のEV「日産リーフ」を発売して以来、全世界で累計267,000台以上のEVを販売しており、グローバルに販売されているすべてのEVの半数を占めています。

*新欧州ドライビングサイクル(NEDC)に基づき、走行中のCO2及び規制対象の排出ガス汚染物質の排出量がゼロと認定されたもの。