・ルノー・日産アライアンスの首脳陣がアルゼンチンのクリスティーナ フェルナンデス大統領と会談し、同国への6億USドル(約720億円)の投資を表明。
・アルゼンチンに新たな製造子会社を設立し、同国における車両生産者となる。
・2018年に新型「NP300フロンティア」ピックアップトラックをコルドバで生産予定。6億USドルを投資し、1,000名の新規雇用を創出。

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は7日、アルゼンチンに新たな製造子会社を設立し、新型ピックアップの生産を行うための積極的な投資を行うと発表しました。

中南米でトップ3ブランドに入ることを目指す日産にとって、アルゼンチンは同地域における戦略上、最も重要な国です。中南米38ヵ国で事業を展開する日産は、今年度半ばには販売台数100万台の到達が見込まれるアルゼンチン自動車市場において主要自動車メーカーになるとのコミットメントを表明しました。

日産ラテンアメリカの会長であり、日産自動車の専務執行役員であるホセ ルイス バルスは、「日産がアルゼンチンに投資できることを大変光栄に思います。当社はこれまで以上の力を発揮し、アルゼンチンの発展に貢献すべく準備を整えています。日産は、アルゼンチンの経済力に期待しており、同国の明るい未来に向け、自動車産業を担う主要メンバーとして、一役買えることを非常に楽しみにしています」と述べました。

今回のプロジェクトの中核は、現地の人財により、日産のビジョン「今までにないワクワクを」を提供するべく、高品質な車両をアルゼンチン国内で生産することです。

アルゼンチンでの生産事業の立ち上げを支えるのは、ルノー・日産アライアンスです。ルノー・日産アライアンスは、自動車業界で最も長い間成功しています。本アライアンスは、各々の会社が独自性を維持しながら事業を営みながら、可能な分野においてコラボレーションやリソースの共有を行う画期的なビジネスモデルです。

日産は、6億USドルを投資し、コルドバにあるルノー生産工場内にピックアップ専用組立ラインを設けて、ピックアップトラックを生産する計画です。ダイムラーとルノー・日産アライアンスの間で締結された協業契約の下、日産の新型トラックに加え、ルノーの1トンピックアップトラック、メルセデス・ベンツの新型ピックアップも新生産ラインで生産される予定です。 3社のピックアップトラックは、アーキテクチャーの一部を共有しながらも、それぞれのブランドに即した際立つデザイン・特徴を兼ね備えます。

新生産ラインのピックアップトラックの年間生産能力は70,000台になる見込みです。この生産ラインだけでも、約1,000名の直接雇用に加え、更に2,000名の間接雇用を創出します。2018年までに、新型「NP300フロンティア」が最初に生産される予定です。これにより、アルゼンチンは、タイ、メキシコ、及び間もなく生産を開始するスペインを含む、「NP300フロンティア」のグローバル生産拠点ネットワークの一つとなります。

日産は、2015年6月に開催されるブエノスアイレスオートショーにおいて、新型「NP300フロンティア」をアルゼンチンで初披露する予定です。新型「NP300フロンティア」は2015年末に向けて、まずはメキシコからの輸入モデルをアルゼンチンで発表し販売します。生産は、現地の供給体制が整い次第、2018年までにアルゼンチンで開始します。

日産は、毎年30万台以上のトラックを販売する、1トントラックセグメントのグローバルリーダーです。グローバル全体では累計1,400万台以上を販売しています。

「NP300フロンティア」は、日産にとって12代目となるピックアップで、中南米に投入されるピックアップモデルとしては8代目になります。新型ピックアップは、日産の80年以上におよぶ長い歴史の中で受け継がれてきた卓越性のもとに生産され、最先端技術によるタフでスマートな機能を誇るモデルとなる予定です。

※為替は便宜上、直近の為替レート1USD=120円としました。