英国人ドライバーのクリス・ホイ、シーズン最難関のコースでも完走率100%を維持 ル・マン参戦を目指すホイが着実にレース経験を習得中
カテゴリー: 日産のニュース
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2014/09/08
2014年8月31日 ブランズハッチ(英国)
今季残り2戦となった英国GT選手権のレースがブランズハッチで開催され、ニッサンGTアカデミーチームRJN GT-Rは、ポイント圏内まであと一歩の11位でフィニッシュしました。
快晴に恵まれたブランズハッチでは、スタート直後から激しいバトルが展開されました。2時間レースのスタートを担当したクリス・ホイはグリッド中盤の16番手につけており、第1コーナーに向けてマシンがなだれ込んでいくため何が起きても不思議ではない状況でした。
見事なスタートを決めたホイは、最初のラップを終えるまでに16位から12位に浮上。さらに次のラップでも順位を上げて、1時間の走行中も安定して順位を維持しました。
「スタートは私のこれまでのキャリアで臨んできた自転車レースのように、誰もが順位アップを狙って駆け引きを展開していました」とホイは述べました。「本当に刺激的な状況で、何度も草地エリアにタイヤを乗せてしまいました。ブランズハッチではミスが許される余地がないので、しっかりと集中しなくてはなりませんでした。激しい接触を受けた時にいくつか順位を落とし、自分のミスもありましたが、思い通りの走りができました。これで、次回は自分のするべきことが分かった上で臨むことができます」
ホイのスティントが終わると、次にステアリングを握ったのはヤン・マーデンボローでした。マーデンボローは今季、GP3シリーズとル・マンの活動に専念していましたが、自身のレース活動の初年となった2012年に多くを学んだ英国GT選手権へ久しぶりに参戦を果たしました。
「コースに入った時は11位につけており、10位のマシンは視界に入っていなかったので、とにかく自分の走りに集中し、様子をみていました」とマーデンボローは述べました。「私がここでレースをしていた時と比べ、2014年仕様のGT-Rは素晴らしい飛躍を遂げました。ストレートでもしっかり順位を守ることができますし、トラクションも以前より増しています。今回は11位でのフィニッシュでポイント圏内には届きませんでしたが、マシンには一切のダメージを与えていませんし、クリスも貴重な経験を積んだので使命は果たしたと思います。今回はクリスの指南役としての参加でしたが、本当に満喫しました」
結果表だけを見ればポイントを逃したことは残念ですが、ニッサンが2014年英国GT選手権に参戦する意義は、2016年のル・マン参戦に向けてホイを育成することにあります。
「今日の内容でポジティブな点は、クリスが英国GTで100%の完走率を果たしていることにありますので、バトルの半分は勝利したようなものです」とチーム代表のボブ・ネビルは述べました。「彼は経験を積み続けていますし、そんな彼の成長に我々も感心するばかりです。ヤンはいつものように一流の走りを披露してくれましたが、今日はタイヤグリップを得ることができず、ポイント圏内に一歩届きませんでした」
英国GT選手権の最終戦は、わずか2週間後、ドニントンパークで開催されます。ニッサンGTアカデミーチームRJNは一丸となって、シーズンの締めくくりに挑みます。
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