新型トヨタ GR86がついに発売! さらにダイレクトで気持ちの良い走りを実現
2021/11/12
「GRらしい走り味」を追求
トヨタがGR86を全国の販売店で10月28日に発売した。
先代86の伝統を継承しつつ、スバルとの共同開発を通して「GRらしい走り味」を追求した結果、「さらなる高い次元でのダイレクトで気持ちのいい走り」をもつGR86へと生まれ変わった。販売基準台数は月間700台で、スバルの群馬製作所で生産される。
設定グレードと税込み価格は下記のとおりである。
・RC(6速MT) 279.9万円
・SZ(6速MT) 303.6万円
・SZ(6速AT) 319.9万円
・RZ(6速MT) 334.9万円
・RZ(6速AT) 351.2万円
排気量アップで0→100km/hタイムは1秒以上も短縮
エクステリアは、フェンダートップから続く水平のベルトラインと、絞り込まれたキャビン後部によってFRスポーツを主張する造形に仕上がっている。フロントには、GRブランド専用のファンクショナル・マトリックス・グリルが採用され、機能性とエモーショナルさが表現されている。
インテリアは、水平設計のインパネと最適な位置に配されたスイッチ類により、運転に集中できる空間を実現。
7インチカラー画面とLCD液晶メーターで構成されたBOXERメーターには、水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにした、オープニングアニメーションが表示される。そのメーターは、走行モード別に表示が変わり、NORMALモードでは円形のタコメーターが大きく表示され、SPORTモードではタコメーターのリングが赤色に、TRACKモードではレーシングカーのメーター風にエンジン回転数が大きく表示される。
フロントシートは、身体をホールドする部分を独立パッド形状にすることで軽量化。また、スポーツ走行時の前後左右Gにも耐えられるよう、滑りにくい表皮が採用されている。
エンジンは、軽量コンパクトかつ低重心の特徴をそのままに、排気量が2Lから2.4Lに拡大された。0→100km/h発進加速タイムは先代の7.4秒から6.3秒に短縮。併せてレスポンスも向上して高回転域までストレスなく回るフィーリングを実現している。
燃料を直接シリンダー内に噴射する筒内直接噴射と、吸気ポートに噴射するポート噴射を運転状況に応じて使い分ける専用ツインインジェクターのD-4Sを採用。吸排気効率を高める可変バルブタイミング機構も備わっている。
AT車に待望のアイサイトを新採用
パッケージングとサイズは、先代からほぼそのまま踏襲されている。全高は10mm、ヒップポイントは5mm下げられ、さらなる低重心化と回頭性の向上が図られた。
ボディ剛性は、先代と比べて横曲げ剛性が約60%、ねじり剛性は約50%向上し、高速コーナーでの軽快なハンドリングなど、優れた操縦安定性を確保。また、軽量化を狙ってフロントフェンダー、ボンネットフード、エンジンアンダーカバー、ルーフはアルミで製作。
フロントフェンダーのエアアウトレット、サイドシルスポイラー、トランクリッドのダックテールはモータースポーツからのフィードバックによるもので、実車での走行評価と風洞での検証が繰り返されて前輪の接地性と後輪の安定性が高められた。
AT車には、ステレオカメラ方式の運転支援システムであるアイサイトを採用。衝突回避、万一の際の被害軽減に貢献するプリクラッシュ・ブレーキなどが搭載されている。
日常走行からスポーツ走行まで誰でもGR86の走りを楽しめるよう、カスタマイズパーツのGR PARTSも幅広く用意されている。
なお、発売にあたってトヨタは、富士スピードウェイが2021年11月21日に開催する「FUJI 86 STYLE with BRZ 2021」に出展する。いち早く試乗できる他、スバル BRZと乗り比べられるコンテンツも用意される予定だ。
また、今回のイベントに限らず、今後も「集う(ファンミーティング)」「育てる(カスタマイズ)」「走る(参加型レース)」に関する取り組みが行われる。