TOYOTA、86をマイナーチェンジ -ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦などで得た知見をもとに、鍛え直した「走りの味」-
2016/07/05
・エンジン吸排気系改良*1などによる低回転域からのリニアなトルクの立ち上がりの実現、ショックアブソーバーのバルブ構造見直しによる優れた操縦安定性の確保など、走りの楽しさを追求
・フロントビューからリヤビューまで、空力性能向上をメインとした外形デザインを創出
・トヨタ最小径のステアリングホイールに加え、マルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチTFTカラー)*2を採用するなど、クルマとの一体感を高めたコックピットを実現
TOYOTAは、86をマイナーチェンジし、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて、8月1日に発売する。
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、より多くの人にクルマの楽しさを味わっていただくため、また、クルマファンを拡大していくため、「もっといいクルマづくり」に取り組んでいる。その取組みの中で、トヨタはモータースポーツ活動を、クルマの持つ「夢」や「感動」をお客様にもたらす大切なものと位置付け、TOYOTA GAZOO Racingを通じて、人を鍛え、クルマを鍛える活動に邁進している。
2012年に発売した86は、ニュルブルクリンク24時間耐久レースや、お客様自らが参加し楽しむ競技の86/BRZレースやラリーなど、さまざまなモータースポーツで活躍。86を通じて、お客様の笑顔をいただいてきた。
また、86は、ドライバーの感覚ひとつで思いのままに取り回せる“手の内感”や操る楽しさを体感できる『直感ハンドリングFR』をコンセプトに開発。世界唯一*3の水平対向エンジン(D-4S*4)・超低重心FRパッケージを採用することにより、従来のスポーツカーとは別次元の走りの楽しさを追求。クルマが本来持つワクワク感をお客様に提供することで、クルマ好きのお客様に愛用いただいてきた。
今回のマイナーチェンジでは、「スポーツカーとしてのさらなる深化」をキーワードに開発。より「走り」に特化した86を実現することで、スポーツカーファンのさらなる獲得を目指す。
現在、86の開発を担当している多田哲哉チーフエンジニアは、「ニュル参戦からフィードバックされた技術を中心にすべてを見直し、何度も世界の様々な道で鍛え直すことで、一つひとつのアイテムをつくり込みました。新型86は、ハンドルを握って走り出した瞬間から、その深化を誰もが実感できるクルマに仕上げております」と語った。
*1 MT車
*2 GT“Limited”、「GT」に標準装備
*3 2016年7月現在。トヨタ自動車(株)調べ
*4 D-4S:Direct injection 4 stroke gasoline engine Superior version
1.スポーツカーの本質である「走り」のさらなる深化
<動力性能>
▽インテークマニホールドやエキゾーストマニホールドなど吸・排気系部品の改良*1により、「水平対向・D-4S」をさらに進化。低速域からのトルク向上を含む、幅広い回転域での最大トルク発生を実現
[86 エンジン主要諸元]
▼FA-20
総排気量(cc):1,998
トランスミッション:6速マニュアル/6 Super ECT
最高出力 (kW[PS]/r.p.m.):152[207]/7,000/147[200]/7,000
最大トルク (N・m[kgf・m]/r.p.m.):212[21.6]/6,400~6,800 / 205[20.9]/6,400~6,600
<操舵応答性・乗り心地>
▽リヤピラーのスポット打点増し打ちによるボディ剛性の強化に加え、サスペンションなど足回りの改良を実施し、操舵応答性と乗り心地を両立
▽SACHSアブソーバー(オプション)を設定し、より優れた操舵応答性や乗り心地に貢献
<空力性能の追求>
▽フロントビューからリヤビューまで、細部にわたり空力性能向上を軸としたアイテムの設定・改良の実施などにより、接地性や回頭性を高めた外形デザイン
・ウイングタイプのリヤスポイラーをGT“Limited”に標準装備し、空力性能と優れた操縦安定性能の確保に寄与
<低重心感・軽快感の強化>
▽フロントビューは従来型よりノーズ先端を下げ、グリル開口を横へ拡大することで、ワイド&ローな構えを強調
・Bi-Beam LEDヘッドランプを全車標準装備としたほか、LEDフロントフォグランプ*2を採用し、精悍さと先進性を強調
▽切削光輝とガンメタリック塗装を施した17インチアルミホイール*2を設定。細いツイストスポークデザインのアルミホイールがサイドビューの軽快感を強化
▽リヤビューは、バンパー黒加飾部位の幅の拡大などにより、「ハ」の字を強調するワイドスタンスな構えを表現
・リヤコンビネーションランプはLED化に加え、水平基調にランプを配置することで、シャープな印象を付与
<機能>
▽トヨタ最小径362mmの真円ステアリングホイールを採用し、最適なグリップ断面形状を実現することで、操舵性と握り心地を徹底的に追求
▽3眼タイプのタコメーター*2は、最高出力付近の7,000回転がメーターの真上になるように変更
▽マルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチTFTカラー)*2を採用。瞬間燃費や航続距離に加え、「Gモニター」・「パワー・トルクカーブ」・「ストップウォッチ」など、車両の正確かつリアルタイムな情報をドライバーに提示
<デザイン>
▽インストルメントパネルやドアトリムなどにグランリュクス*3を採用。内装質感の向上に加え、外光の反射を抑えることで集中してドライビングできる環境に寄与
▽内装色をブラックで統一することで落ち着いた室内空間を実現したほか、Tメッシュカーボン柄加飾を施したドアスイッチベース*2・ヒーターコントロールパネル*2を採用し、質感を向上
▽シート表皮にパーフォレーション加工を施したアルカンターラ*4を設定
*1 MT車
*2 GT“Limited”、「GT」に標準装備
*3 グランリュクスは、スエード調の人工皮革を指し、セーレン(株)の登録商標。GT“Limited”に標準設定
*4 アルカンターラは、アルカンターラ社の登録商標。GT“Limited”に標準設定
1.販売店:全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店
2.月販目標台数:500台
富士重工業(株) 群馬製作所 本工場
(北海道、沖縄のみ価格が異なる。単位 : 円)(消費税込み)
G:2,623,320~2,647,080
GT:2,981,880~3,250,800
6 Super ECT:スーパーインテリジェント6速オートマチック
6-Speed SPDS:6-Speed Sport Direct Shift(6速スポーツダイレクトシフト)
* 価格にはリサイクル料金は含まれない
86 車両情報はこちら:http://toyota.jp/86/
【転載元】
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