■無限の可能性を秘めたラゲージスペースが特徴

2008年5月に登場したフリードは、ホンダのミニバンラインナップの中で、ミニマムサイズとなる、全長4215mmのコンパクトカー並みのボディの中に、7人・8人乗りの3列シート、5人乗り2列シートを設定し、使い方にあわせてモデルのチョイスができるコンパクトミニバンだ。

今回登場したフリードスパイクは、このフリードをベースとしたモデルだが、ただサードシートを外して5人乗りにしただけではない。広くなったラゲージは、使い方に合わせて自由自在にアレンジできる、無限の可能性を秘めた空間となっているのだ。
特筆的なのはその広さ。ワンモーションで倒せる6：4分割可倒式のリアシートを倒すと、床はフラットになり、最大室内長は2015mm（助手席を一番前にした状態）と、大人が寝転んでも余裕たっぷりだ。さらにフロアボードを反転させたスロープモードでは、最大荷室高は1185mmとなり、マウンテンバイクをそのまま積むこともできる。

そしてラゲージルームの側面にはビルトインテーブルやタイダウンフック、ユーティリティフックなど収納スペースや荷物を固定するときに役立つ仕掛けが満載。まさに動く趣味の空間といえる。
エンジンはフリードと同じ1.5L直4SOHCの1種類で、FF車はCVT、4WD車は5ATが組み合わされる。全車平成17年排出ガス基準75％低減レベルをクリア。さらにFF車は、10・15モード燃費16.4km/Lを実現し、平成22年度燃費基準＋25％達成車となる。

グレード構成はベーシックなC、量販モデルのG、エアロパーツを装着したGエアロ、装備を充実したGジャストセレクション、全部が揃ったGiの5種類。リア左側のパワースライドドアはGiに標準、GエアロとGジャストセレクションにオプションで設定されている。

オススメの仕様は、Gジャストセレクションにリア左側のパワースライドドアを含むLパッケージに、VSAやスカイルーフ、HDDインターナビシステムなどのオプションを装着する仕様だ。