低価格ハイブリッドシステム、S−HYBRID採用モデルを追加

  • 日産 セレナS-ハイブリッド|ニューモデル速報
  • 日産 セレナS-ハイブリッド エンジン|ニューモデル速報
↑セレナの一部改良を機に追加されたS-ハイブリッド。写真右は、日産独自のスマートシンプルハイブリッドシステムを搭載したエンジン
5ナンバー2Lクラスの7/8人乗りミニバンとして、ホンダ ステップワゴンやトヨタ ノア/ヴォクシーを抑えて、2011年度販売台数ナンバー1を獲得したセレナが一部改良を果たした。この変更を機に追加されたモデルが、セレナS-ハイブリッドだ。S-ハイブリッドとは、室内空間を犠牲にせず、低価格で提供することを目的とした、スマート(Smart)でシンプル(Simple)な日産独自のハイブリッドシステムを指す。

具体的に機構を紹介すると、エコモーター式のアイドリングストップシステムで使われるモーターの容量をアップすることで、エネルギー回生量を拡大し、アイドリングストップ後にあまった電力を使ってエコモーターがエンジンのアシストするというもの。さらに、サブバッテリーを追加して、蓄電容量を高めることで、アイドリングストップの頻度を高めることで燃料の節約も図られた。

S-ハイブリッドのメリットは、他社ハイブリッドモデルが、ラゲージスペースや運転席/助手席間にモーター駆動用の大型バッテリーを搭載しているのに対して、すべてのシステムをエンジンルームに納めたこと。室内空間はそのままに、燃費性能の向上が果たされた。このシステム搭載車は、クラストップレベルのJC08モード燃費:15.2km/Lを達成。100%のエコカー減税対象となる。

S-ハイブリッド専用装備としては、エクステリアでは、専用エンブレムがボディサイド、リアハッチに採用されるほか、ヘッドランプにブルーインナーレンズを採用。さらにリアコンビランプのLED化、ハイマウントストップランプはクリアレンズに変更される。室内では、専用のメーターパネルが与えられた。

S-ハイブリッドのモデルラインナップは、エントリーグレードの20S以外の全モデル。従来型のアイドリングストップ搭載モデルが置き換えられる形になった。また、この変更を機に人気モデルのハイウェイスターに上級グレード、ハイウェイスターGが追加設定された。

価格は、エントリーグレード、FFの「20S」の216.3万円から、最上級グレードである追加モデル「ハイウェイスターG」の279.9万円まで。S−ハイブリッドシステムを追加しながらもほぼ据え置きといっていい価格設定となった。

SPECIFICATIONS

グレード 20S 20X
S-HYBRID
20G
S-HYBRID
ハイウェイスター
S-HYBRID
ハイウェイスターG
S-HYBRID
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4685×1695×1865 4770×1735×1865
ホイールベース(mm) 2860
車両重量(kg) 1610 1660
乗車定員(人) 8
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1997
最高出力[kW(ps)rpm] 108(147)/5600
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 210(21.4)/4400
JC08モード燃費(km/L) 13.8 15.2
ガソリン種類/容量(L) レギュラー/60
車両本体価格(万円) 216.3 238.4 263.5 259.8 279.9
■発表日:平成24年8月1日 ■取り扱い:日産ディーラー