ボルボの新世代7人乗りフラッグシップSUV 「新型XC90」を発表
2016/01/28
・新世代プラットフォーム、スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)を初採用
・世界初の安全技術「ランオフロード・プロテクション」「インターセクション・サポート」を搭載
・7シーターSUV世界初のプラグインハイブリットモデル(PHEV)をラインナップ
・北米トラック/SUV・オブ・ザ・イヤー、米モーター・トレンドの2016 SUV・オブ・ザ・イヤーをW受賞
ボルボ・カー・ジャパン株式会社(代表取締役社長:木村隆之、本社:東京都港区)は、ラインナップ最上級モデルとなる7人乗りSUV、新型XC90を本日より発売いたします。
新型XC90は、スウェーデン史上最大級となる110億ドル(約1兆3,000億円)もの投資による一連の構造改革から生み出された最初のモデルです。その核となる、新たなプラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」は安全性の劇的な向上はもとより、電動化や自動運転を見据えたものです。今後販売される中大型車全てに適用可能なSPA、新開発されたパワートレーンと併せ、より先進的でプレミアムな新世代ボルボの幕開けとなります。
新型XC90の外観上の一番の特徴は、北欧神話に登場するトール神(雷神)がもつハンマーをモチーフにしたT字型のポジションライトが印象的なLEDヘッドライトをはじめ、シャープなショルダーラインで構成し、虚飾を廃した機能的で美しいボディはスカンジナビアンデザインを色濃く反映しています。また、リニューアルしたアイアンマークを中央に配したエレガントなグリル、リアライトの力強い造形といったシグネチャーは、ボルボのアイデンティティを継承しています。 また、最上級の素材を用いたインテリアは、クリーンでモダンなスカンジナビアンラグジュアリーを実現しており、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催する世界最大のデザインコンペの一つであるレッドドット賞の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」プロダクトデザイン賞を受賞しています。
新型XC90ではドライバーの直感的に操作が可能な独自のシステム「SENSUS(センサス)」を採用しています。走行中に必要な情報は、新たに設定された12.3インチ・ドライバー・ディスプレイ(メーターパネル)と、ヘッドアップ・ディスプレイに表示。キャビンで目をひく縦型のタッチスクリーン式センターディスプレイには主要機能の操作系を集約。ナビゲーションや空調、メディアなどの操作が直感的に行えます。ボタンやスイッチの数を大幅に減らし、ディテールの美しいキャビンを生み出しています。また、音声認識も進化。エアコンの温度調整やメディアの操作など幅広い操作が音声入力で行うことができます。
また、新たにApple社のCarPlayも標準装備。「SENSUS」とも高い親和性を実現し、ステアリングスイッチや、タッチスクリーン、そして音声コマンド使用することで、ストレスなくiPhoneの、通話、ショートメールの送受信、メディアの再生やSiriといった機能を使うことができます。
新型XC90には、2つの世界初となる安全技術が採用されています。そのひとつが「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護システム)」です。車両のASDM(アクティブ・セーフティ・ドメインマスター)-ミリ波レーダー/高解像度カメラ一体型センサーユニットが、道路から逸脱したことを検知すると、即座にシートベルト・テンショナーがシートベルトを巻き上げ、シートとシートフレームの間にあるメタル製クッションが乗員にかかる衝撃を吸収。乗員の身体へのダメージ、特に脊椎損傷による重症化を防ぎます。もうひとつが「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」です。交差点の右折時に直進してくる対向車との距離や速度を検知して、そのまま右折すると衝突すると判断された場合、衝突を回避・軽減するオートブレーキが作動します。
世界初の安全装備に加え、夜間でも対応可能な歩行者・サイクリスト検知機能付フルオートブレーキや50km/h以下の速度域でのステアリングアシストを実現したパイロットアシスト(追従時車線維持機能)など 全方位的な先進安全装備を全車に標準装備しています。尚、新型XC90はユーロNCAPの衝突テストにおいて、最も安全なSUVとして「Euro NCAP’s Best in Class Cars of 2015」に選ばれています。
新型XC90には、ボルボとして日本に初めてプラグインハイブリットモデルを導入します。「T8 Twin Engine AWD Inscription」は、Drive-E2.0リッター4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンと電気モーターのふたつのユニットを組み合わせることで、システムトータルで407ps/640Nm(欧州参考値*)の大出力と15.3km/L(JC08モード)の燃費性能を実現。また、電気モーターのみで35.4kmのゼロエミッション走行が可能です。
その他のモデルには、燃費性能と力強さを両立した2種類のDrive-Eガソリンエンジンが用意されています。2.0リッター4気筒直噴ターボ「T5」エンジンは、最高出力187kW(254ps)、最大トルク350Nm(35.7kgm)を発揮し、JC08モードで12.8km/Lの低燃費を実現しています。
2.0リッター4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンの「T6」は、最高出力235kW(320ps)、最大トルク400Nm(40.8kgm)を発生させます。全てのパワートレーンは、高効率の8速ATと電子制御AWDと組み合わされ、高い環境性能と卓越した走行性能を実現しています。
ドライビングダイナミクスも大きく進化しました。あらたにSPAプラットフォームを採用し、プレミアムSUVとしての快適な走行性能とクイックなレスポンスを両立。車体が大きくなったにもかかわらず、先代XC90比120kgもの軽量化を実現しています。
新たにフロントにはダブルウィッシュボーン、リアには複合樹脂素材製のリーフスプリングを用いたインテグラルアームサスペンションを採用。5つのドライブモードを選択できるエアサスペンションを新たにオプション設定しています。
XC90には世界でトップクラスのオーディオシステムを採用しています。新たに設定されたBowers&Wilkins*プレミアムサウンド・オーディオシステムは、総出力1400Wの12チャンネルデジタルアンプに2つのサブウーファーを含む19個のスピーカーを配置。車内のどの座席でも、極上のサウンドを生み出します。サウンド設定はボルボの故郷、スウェーデンのイェーテボリ市のコンサートホールを再現したConcertモードやStudioモードとStageモードの3つのモードから選択が可能です。
ボルボは2015年の世界販売台数において、創業以来初の50万台を突破しました。新型XC90も販売増に大きく貢献しています。新型XC90は権威ある北米トラック・オブ・ザ・イヤー、そして米モーター・トレンドの2016 SUV・オブ・ザ・イヤーをはじめ、全世界で50以上の賞を受賞。その実力が高く評価されています。
*出力については320ps + 87ps、トルクについては400Nm + 240 Nmを合計し407ps and 640 Nmと表記しています。(欧州参考値)
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