広さ、新機能など5ナンバークラス
ミニバンの真打ちを目指し開発

トヨタ ノア/ヴォクシー フロントスタイル
↑左:ヴォクシーの特徴である2段積みデザインのヘッドランプを継承しながらより立体感のある造形とした。右:ノアの標準仕様車は、最もシンプルな印象。両車ともボンネットの造形を別の物にするなど個性を主張する
コンセプト
旧型がヒット作ゆえに基本性能を大幅に向上
旧型はモデル末期でも両車合わせて月間の販売台数は5000台以上。自動車メーカーからすれば、コンスタントに台数をキープできる車種が最も「親孝行」な車とも言える。その孝行息子がフルモデルチェンジするというのだから失敗はもちろん許されない。新型は一見キープコンセプトのように見えるが、実はトヨタ初となる新型パワートレインの採用や使い勝手を大幅に向上させたシートアレンジなど数多くの“提案”がなされている。つまりこのクラスでライバル他車にどう「勝つ」かを徹底的に研究しつくした車ということだ。
エクステリア
標準とエアロ、両車に2種類のボディを設定
ボディバリエーションはヴォクシー/ノア共に、標準とエアロの2つのボディを設定、シンプルな造形の中にも迫力あるダイナミズムを表現することを共通のテーマとしている。その中でヴォクシーは「クール」に、ノアは「上質かつ親しみやすい」デザインを追求しながら、それぞれの個性を強調している。ボディ寸法は標準は全幅1695mmと5ナンバー枠をキープしているが、エアロは1720mmと3ナンバーボディとなる。旧型に比べ、全長は+15mm、全高は変更なし。
インテリア
外寸が変わらない中、室内スペースは向上
旧型とほぼ同じボディサイズ、またホイールベースも2825mmと変更がないのに、居住空間を拡大したのが新型の特徴だ。フロントとセカンドシートとの距離は旧型に比べ+80mm、室内幅は+15mm、そして乗降性を向上させるため、旧型に比べ地面からシートまでの高さ(ヒップポイント)を30mmも低い765mmとしている。シンプルな中にも広さと機能性を両立させたことで、魅力ある車に仕上がっている。ヒットの予感が十分感じ取れる完成度の高さと言えるだろう。
■SPECIFICATIONS:ノア 2.0 Si
・トランスミッション:CVT
・駆動方式:2WD(FF)
・全長×全幅×全高(mm):4640×1720×1850
・ホイールベース(mm):2825
・車両重量(kg):1590
・乗車定員(人):8
・エンジン種類:直4DOHC
・総排気量(cc):1986
・最高出力[kW(ps)rpm]:116(158)/6200
・最大トルク[N・m(kg-m)/rpm]:198(20.0)/4400
・10・15モード燃費(km/L):14.2
・ガソリン種類/容量(L):レギュラー/60
・車両価格(万円):245.7
POINT

[1]トヨタ自動車として初となる
バルブマチックエンジンを搭載

トヨタ ノア/ヴォクシー バルブマチックエンジン
[2]スライドドアの開口部を拡大
乗降性がさらに向上した

トヨタ ノア/ヴォクシー スライドドア開口部
[3]旧型からさらに広くなり
快適な居住性を実現

トヨタ ノア/ヴォクシー インテリア
[4]個性を強くアピールする
コンプリートモデルも用意

トヨタ ノア/ヴォクシー モデリスタバージョン




発表日:平成19年6月27日 取り扱い:カローラ店(ノア)、ネッツ店(ヴォクシー)
※カーセンサー関東版14号 7月5日発売号に掲載予定の記事を先行して公開しています。
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