VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
2021/06/11
目立ちたくない社長さんやテレワークにもオススメ!?
ひと昔前までは、芸能人や経営者といったいわゆるVIPが移動するときは、高級セダンというのが当たり前だった。しかし最近では、ラージサイズのミニバンで移動するのがもはや当たり前となっている。
そんなラージサイズミニバンは、3列目シートをガッと後ろに下げて広々とした2列目シートにドカッと座るのが定石だが、「だったら3列目シート、要らなくない!?」とばかりに生まれたのが、今回紹介するトヨタ アルファード/ヴェルファイアや日産 エルグランドの2列・4人乗り仕様だ。
本来5~6席が備わる大空間にたった2つのシートが備わるのだから、セダンに比べてはるかに広大なスペースを1人または2人占めできる。もちろん、ゆったりと足を伸ばして横になれるオットマン機能が備わり、後席からあれもこれも操作できる。
それゆえ車両本体価格も高く、ファミリーなどの多人数が乗車できるというミニバン本来の使い方からは少し異なるモデルのため、決して販売台数は多くなく、現在の中古車台数も少ない。
今回紹介するモデルを見ると、現行型アルファード/ヴェルファイアにおいては20台程度、現行型エルグランドも10台程度と、どちらも全体の1%にも満たない流通量だ。
当然のことながら、手に入れるためにはそれなりの苦労を伴うだろうが、それ以上に手に入れたときの満足度は高いはず。
これらのミニバンをファミリーカーにすれば、「とーちゃんリスペクト!」な、まなざしを得られるかもしれない。また、「ウチは中小企業だからトヨタ センチュリークラスはちょっと……」と思っていた社長さんには、見た目は普通のミニバンだからピッタリではないだろうか。
あるいは、コロナ禍の状況下でテレワークの場所に困っている人なら、毎日海でも山でも好きな場所で快適に仕事ができるはず。
それでは、早速2列4人乗りのミニバンを紹介していこう。
1000万円超した人生のアガリ車の、さらに頂点モデル
トヨタ アルファード/ヴェルファイア ロイヤルラウンジ(現行型)
もともと新しい高級感を創造することを目指し、「大空間高級サルーン」をキーワードとして開発されたアルファード/ヴェルファイア。クラウンに代わり、今や人生のアガリ車として人気を集めている。
そんな両車には、2列目シートを重視した「エグゼクティブラウンジ」グレードが当初から用意されていたが、このグレードをベースに、2列4人乗り仕様にしたのが「ロイヤルラウンジ」だ。
ロイヤルラウンジは現行型がデビューして間もなく、2015年10月から用意されていた。前席とパーティションで仕切られた後席空間には専用シートが2座備わる。電動オットマンなどゆったりと体を横たえることが簡単にでき、マッサージ機能も備わるなど至れり尽くせり! まさに王様気分に浸れるはずだ。
当初は前席と下半分まで仕切るモデルが標準で、天井まで仕切るフルパーティションモデルは「ロイヤルラウンジSP」として別に用意されていたが、2017年12月のマイナーチェンジ時に、フルパーティションのみとなった。
ロイヤルラウンジは、3.5Lのガソリン車(2WD/4WD)とハイブリッド車に用意されていて、2015年時の車両本体価格は1387万8982~1546万691円、2017年12月時の車両本体価格は1533万7080~1581万1200円と、ベース車に対し+約800万円となる1500万円超え。
残念ながら、2019年12月の一部改良時にひっそりと生産が終了している。つまり、もう中古車でしか狙えないモデルなのだ。
原稿執筆時点で調べるとアルファード10台、ヴェルファイアで7台見つかった。支払総額約800万円程度からとなり、ほとんどが走行距離5万km未満だ。
▼検索条件
トヨタ アルファード/ヴェルファイア(現行型)×ロイヤルラウンジ系グレード×全国よりお手頃価格で狙える4人乗りミニバン
日産 エルグランド(現行型) VIP・4人乗り仕様
2列4人乗りは欲しいけれど、予算は抑えたいという人にオススメなのがエルグランドの2列4人乗り仕様だ。
2010年に、最上級グレードである350ハイウェイスタープレミアムをベースに、「エグゼクティブのための走る執務室」というコンセプトでを具現化したモデル「VIP」が用意された。
3列7人乗り仕様が基本だが、2列4人乗り仕様も選ぶことができた。2014年1月のマイナーチェンジからは2列4人乗り仕様もカタログモデルとなっている。
2列目には11インチモニターを含む後席エンターテインメントシステムや、助手席側スライドドアの乗降用ステップ、ツインサンルーフが標準装備されている。また、乗り心地をさらに高めるためにVIP専用タイヤが採用された。
2列4人乗り仕様の前席と後席は、アルファード/ヴェルファイアと異なり、フルパーティションで仕切られることはないが、前席背もたれの背後には収納やマガジンラックを備えたキャビネットをオプションで備えることができる。
2014年1月時点の2列4人乗り仕様の車両本体価格は2WDが756万円、4WDが784万3500円。
デビューから10年以上経っていることと、アルファード/ヴェルファイアより新車時価格がお手頃だったため、支払総額約200万円から狙え、原稿執筆時点で10台ほど見つかった。こちらも走行距離5万km未満が多く、3万km前後の物件で支払総額約400万円といったイメージだ。
▼検索条件
日産 エルグランド(現行型)×VIP系グレード×4人乗り×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
この記事で紹介している物件
トヨタ
アルファード ハイブリッド 2.5 エグゼクティブ ラウンジ ロイヤルラウンジ E-Four 4WD フルパ-テ-ション24型TVリラクゼ-ション
本体価格2199.0万円
支払総額2215万円
あわせて読みたい
- 【スズキ MRワゴンの中古車を買うなら】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- アウトドアブームの過熱を引き金に、規格外に車内が広い車の注目度が上がる!?
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 2022年モデルのGT-Rニスモ、スペシャルエディションを投入
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 5年落ち以内が車両本体価格200万円以下から狙える! スタイリッシュな輸入車SUV4選
- 次期クラウンの開発事情