ボルボ V60クロスカントリーの中古車価格が1年で約60万円ダウン! 人気輸入クロスオーバーSUV、今オススメの買い方・選び方は?
カテゴリー: 特選車
タグ: ボルボ / クロスオーバーSUV / V60クロスカントリー / 田端邦彦
2024/12/28

良コンディションで総額700万円台の物件も豊富
ステーションワゴンの機能性とSUVのたくましさを、北欧らしいエレガントな仕立てで包み込んだV60 クロスカントリー。2代目となる現行型は機能性を重視したパッケージとなり、大いに人気を博している。
そんなV60 クロスカントリー(2代目・現行型)も登場から約5年半。中古車平均価格が前年同月比(2023年11月比)で57.4万円ダウンし、ここにきて中古車のお買い得度が増してきた。

憧れの北欧クロスオーバーSUVを手に入れるなら、今が好機かも。この記事ではV60 クロスカントリーのモデル概要や中古車状況を振り返りつつ、狙い目の物件を見ていこう。

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ボルボ V60 クロスカントリー(2代目・現行型)× 全国1. V60クロスカントリー(2代目・現行型)のモデル概要:豪華な装備内容にも注目
ボルボは1990年代からハイトワゴンを作り続けてきた長い歴史がある。このV60クロスカントリー(2代目・現行型)は2018年に登場した2代目V60をベースに車高アップしたクロスオーバーSUVだ。
ボディサイズは全長4785mm×全幅1895mm×全高1505mm。ベース車から全長が25mm、全幅が45mm、全高が50mm、それぞれ拡大されている。マットブラックのフロントグリルやオーバーフェンダーなどもクロスカントリーの専用装備で、たくましさが演出された。
国内仕様に搭載されるのは2L ガソリンターボエンジン。最高出力254ps(187kW)/5500rpmを発生する力強いパワーユニットであり、動力性能に不満は感じないだろう。デビュー当初は通常のガソリンエンジン(T5)だったが、2020年11月のマイナーチェンジでマイルドハイブリッド(B5)に変更され、動力性能もアップした。
なお、V60 クロカントリー(2代目・現行型)は全車4WD。ベースとなったV60にはガソリンエンジンの他にPHEVも用意されるが、クロスカントリーへの設定はない。
縦長のエアコン吹き出し口など人間工学に基づいた使い勝手の良いインテリアもV60クロスカントリー(2代目・現行型)の魅力。クリスタルシフトノブや流木調のドリフトウッドパネルなど、上品な車内空間となっている。
16種以上の先進安全運転機能を備えるなど、安全性についてももちろん隙がない。


V60 クロカントリー(2代目・現行型)に設定されたグレードは以下のとおり。
「T5 AWD」(~2020年10月):前期のベーシックグレード
「T5 AWD プロ」(~2020年10月):前期の上級グレード
「B5 AWD」(2020年11月~2022年6月):中期のベーシックグレード
「B5 AWD プロ」(2020年11月~2022年6月):中期の上級グレード
「プラス B5 AWD」(2022年7月~):後期のベーシックグレード
「アルティメット B5 AWD」(2022年7月~):後期の上級グレード
時期によってグレード名は変更されているが、ベーシックと上級の2グレード構成はデビューから現在まで変わっていない。上級グレードには、ヒーテッド機能に加えてベンチレーションやマッサージ機能も付くパーフォレーテッド仕様のナッパレザーシート、ハーマンカードンのプレミアムオーディオを備えるなど、贅沢な内容となっている。
2. V60クロスカントリー(2代目・現行型)の価格状況&考察:経年による価格ダウン
V60 クロスカントリー(2代目・現行型)の中古車概況をざっと眺めてみよう。流通量は100台前後、年式では2022年式、2024年式がやや多めとなっているが、比較的満遍なく分布している状況だ。
V60 クロスカントリー(2代目・現行型)の中古車平均価格は2024年12月23日時点で、2023年11月から57.4万円ほど下がり、現在は440万円前後となっている。新車価格が549万~764万円であることを考えると、かなりお買い得と言えるだろう。

さて、その原因についてだが、おそらく故障や悪評といった不穏なものではないだろう。強いて理由を考えるなら、デビュー直後に新車で購入された物件が、2回目の車検を前に中古車市場に多く流入、需給バランスによって平均価格が下がった、と類推することもできる。
ただ、前述したようにデビュー年である2019年式の物件数が特に多いわけではない。ひとつの要因として多少影響したかもしれない……といった程度の話であり、主な要因は経年によるもの、と見るのが妥当だろう。

中古車のオススメ①:価格重視なら「T5 AWD」
中古車市場での価格が安いのは、デビュー直後の「T5 AWD」だ。2019~2020年式なら、当時の新車価格の半額近い総額200万円台から狙える。
ベーシックグレードとはいえ、シート表皮にはレザーが使われるなど、装備内容は豪華。クロスカントリーはもともと標準装備が充実しているのだ。

2019~2020年式では走行距離4万~7万kmあたりの物件が多く、メンテナンス次第でまだまだ長く乗れる。価格の一例を挙げると2019年式・走行距離5.8万km・修復歴なしの「T5 AWDで総額269万円。
このあたりの年式を選ぶ際は、車検までの期間がどれだけ残っているかにも注目しよう。
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ボルボ V60 クロスカントリー(2代目・現行型) × T5 AWD × 2019~2020年式 × 全国中古車のオススメ②:ボルボらしい豪華な世界を堪能したいなら「プロ」
安全性の高さや走り、デザイン性だけでなく、贅沢な作りもまたボルボの魅力。そんなニーズをV60 クロスカントリー(2代目・現行型)で満たしてくれる上級グレードが「プロ」だ。
新車時におけるベーシックグレードと上級グレードの価格差は65万~100万円だが、中古車になるとその差はやや縮まる様子。つまり、上級グレードのオトク感が高い。

「プロ」でもデビュー直後の年式なら総額230万円から、走行距離5万km以内に絞って検索しても総額330万円から狙える。
マイルドハイブリッド化された2020年11月以降の「プロ」は総額390万円~という価格帯だ。
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ボルボ V60 クロスカントリー(2代目・現行型) × プロ × 全国中古車のオススメ③:良コンディションの後期物件を狙う
V60 クロスカントリー(2代目・現行型)は年式が新しく、走行距離の少ない物件の流通量も豊富。全流通量の半分近くが、グレード名が変わった後期(2022年7月以降)の物件となっている。
そうした良コンディション物件のお買い得感も高く、例えば2022年式・走行距離0.7万km・修復歴なしの「プラス B5 AWD」は総額439万円。新車価格より180万円も安く手に入る計算だ。

ちなみに後期になってから新車価格は何度も見直されており、当初から比べるとかなり上昇している。それも中古車を選ぶ大きな理由になるだろう。
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ボルボ V60 クロスカントリー(2代目・現行型) × 後期(2022年7月以降) × 全国▼検索条件
ボルボ V60 クロスカントリー(2代目・現行型)× 全国※記事内の情報は2024年12月23日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。