トヨタ アクア(2代目)

燃費の良い車をランキング形式で紹介! 燃費が一番良い車はどんなモデル?

動力性能やハンドリング性能、車内空間といった評価軸以上に重視されるようになってきた燃費性能。コンパクト、ミニバン、SUVというカテゴリーの区別なく、燃費の良さを問われるのが現代の車作りだ。

「ランニングコストの中でも大きい燃料コストを少しでも下げたい」というユーザー心理は全くもってごもっとも。「環境に悪い車には乗りたくない!」というエコ志向のユーザーも多いことだろう。

この記事では、カーセンサーnetに掲載されている車種の中で燃費の良い車を、ボディタイプごとに(軽自動車、ハッチバック、ミニバン、SUV、セダン)ランキング形式で紹介していこう!
 

 

燃費が良い車のメリット・デメリット

そもそも燃費の良い車には、どのような利点があるのか? ネガティブな要素はないのか? まずは、そのメリットとデメリットを解説しよう。

燃費の良い車のメリット
燃費の良い車のメリットは、ずばりランニングコストの安さだ。燃費性能が高ければ当然、燃料代を節約できる。一例として下記の条件で年間の金額を比較してみよう。

【燃費比較の条件】
・年間の走行距離:1万2000km
・1Lあたりのガソリン代:160円
・車Aの実燃費は15km/L、車Bの実燃費は20km/L
 

車A(15km/L) 12万8000円
車B(20km/L) 9万6000円
差額 3万2000円
車A(15km/L) 12万8000円
車B(20km/L) 9万6000円
差額 3万2000円

当然、年間の走行距離や燃料代が増せば増すほど差額が大きくなる。走行距離が長かったり、燃料代の高騰を懸念したりするなら、燃費の良い車を選ぶメリットは増すだろう。

加えて、税金も安くなる。車の取得時に発生する「環境性能割」の場合、プラグインハイブリッド車(PHEV)などのエコカーが非課税となり、ガソリン車とハイブリッド車(HEV)も「排出ガス規制50%低減」を満たし、燃費基準の達成率が高いと減税される。85%達成以上の車種に至っては免税となる。車検時に支払う「自動車重量税」も、燃費基準の達成率が高いと減税・免税される。

また、車種によっては購入時に「CEV補助金」も活用できる。対象となるのは電気自動車(BEV)や燃料電池車(FCV)、PHEVの3種類、前者2つは燃費でなく“電費”となるので、正確には少し話が異なるが、燃料を使用するPHEVも含む。PHEVの購入も視野に入れているなら覚えておこう。
 

初代アクア ▲燃費の良い車は排気ガスを抑制でき、環境に優しいことも長所。ハイブリッド車やPHEVならBEVより製造段階で排出するCO2の量が少ない。写真はトヨタ アクア(初代)

燃費の良い車のデメリット
燃費の良い車における最大のデメリットは、車両本体価格が高いことだろう。燃費性能を高めるにはコストがかかる。ハイブリッド車などはガソリン車より複雑なシステムを採用し、搭載するパーツも多い。結果、車両本体価格が高くなりやすい。燃費の良い車を購入する際は、燃料代や税金だけでなく、購入費用を含むトータルコストで判断することが基本だ。

パワーやボディサイズが小さい傾向にある点も要注意だ。燃費の良い車は小排気量でコンパクトな車種が多く、自分の使い方に合っていないと走行性能や積載性に不満を覚えかねない。燃費を優先して車選びをする際も、パワーや積載性などが自分のライフスタイルに合っているか必ず確認しよう。
 

5代目オデッセイ ▲最近の車はボディが拡大傾向にあるが、燃費性能も向上。使い勝手と低燃費を両立した車が増えてきている。写真はホンダ オデッセイ(5代目)
 

燃費の良い車の特徴

燃費の良い車と、一口に言っても千差万別だ。ただ、次のような特徴を備えている車種・グレードが多い。これらを把握しておけば、より燃費の良い車を選びやすくなるはずだ。

1.ハイブリッド車がラインナップされている
現在ではクリーンディーゼルエンジンや、小排気量で高出力な「ダウンサイジングターボ」など低燃費なパワーユニットが増えた。燃料の圧縮や噴出を工夫することで燃焼効率を高める技術が発展し、ガソリンエンジンの燃費性能も向上している。しかし、燃費ランキングを見ると、上位となるのはほぼハイブリッド車だ。

ただ、ハイブリッドと言っても、実は様々なタイプがある。大別するとモーターをアシスト動力として使う「マイルドハイブリッド」と、モーターだけでも走行できる「ストロングハイブリッド」の2種類。さらに、後者はエンジンを発電に使ってモーターのみで駆動する「シリーズ型」、エンジンをモーターで支援する「パラレル型」、モーターとエンジンを適切に使い分ける「シリーズ・パラレル型(スプリット型)」に分類できる。

現状、軽自動車には採用されるのはマイルドハイブリッドのみ。コンパクトカー以上は基本的にストロングハイブリッドで、採用するシステムはメーカーによって異なる。どれが最も低燃費かは一概には言えないし、乗り味も車種によって違う。燃費性能はカタログ記載の数値で判断しつつ、自分好みの乗り味か試乗して確認することが肝心だ。
 

5代目RAV4 ▲PHEVも燃費性能の向上には有利。ただ、ハイブリッド車ほど選択肢がなく、国産車においてはミドルサイズ以上となるのがネック。写真はトヨタ RAV4(5代目)のPHV

2.車両重量が軽い
車両重量が軽いほど燃費性能が良くなる。多くのメーカーが軽量化に注力しているが、ミニバンや本格クロカンSUVなどボディの大きさが求められる車はどうしても重くなりやすく、燃費性能の点だけでいうと不利となる。

それは、同じ車種で同一のパワートレインを採用しても同様だ。装備が少ないほど車両重量が軽く、低燃費となる。燃費性能を最優先とするなら、装備が必要最低限なグレードを選ぶと良いだろう。
 

4代目ハリアー ▲例えばサンルーフを装備すると、車両重量がアップしやすい。開放感が高まる人気装備だが、あまり使わないようなら付けない方が良いかも。写真はトヨタ ハリアー(4代目)のサンルーフ

3.駆動方式がFFを採用している
優れた悪路走破性能を備える4WDだが、車両重量が増え、走行時の抵抗も大きくなりがちだ。よって同じ車種なら2WDの方が低燃費。特にFF(フロントエンジン・前輪駆動)は燃費性能に優れている。街乗りメインで、雪道や砂利道など悪路を走る予定がないなら、2WDを選ぶのが鉄則だ。

ただし、後輪をモーターのみで駆動するタイプの4WDであれば、さほど燃費が悪化しないことも。最近の車種は2WDと4WDによる燃費の差は少なくなっているので、「4WDが必要だけど燃費が悪くなる……」と悲嘆する必要はないだろう。
 

4代目エクストレイル ▲電気式4WDは燃費性能だけでなく、高トルクで悪路走破性も抜群だ。写真は日産 エクストレイル(4代目)

4.ボディ形状が高い空力性能を有する
現代の車はシミュレーション技術が進化したことなどにより、燃費に影響する空力性能が大きく進化。特に最近の車種はフロントガラスを傾斜させ、流線型に近づけることでCD値(空気抵抗を表す係数)の低減に成功している。

背の高いミニバンやSUVでも空力性能に考慮されている。ただ、ルーフキャリアなどの外装部品も大きな空気抵抗となるので、本当に必要か否かは慎重に判断したいところだ。
 

4代目プリウス ▲空気抵抗が低いほど風切り音を抑えられる。燃費性能だけでなく、静粛性が高まるのも利点だ。写真はトヨタ プリウス(4代目)の風洞実験

5.ホイール&タイヤが小さい
オプションで大小のホイール・タイヤを用意している車種も少なくない。大径の方が見栄えが良く、道路との接地面が増えるため、走行性能も高くなる。しかし、転がり抵抗や重量が大きくなるため、燃費は悪くなる。ホイール&タイヤを選ぶなら、できるだけ小径としたい。

また、燃費性能を考えると、タイヤはメーカー純正が一番。タイヤを履き替える際も、メーカー指定の銘柄を選ぶようにしよう。
 

初代ライズ ▲タイヤのインチが小さいと接地面が減るため、ロードノイズを拾いにくくなる。静粛性が良くなるので、ドライブも快適になる。写真はトヨタ ライズ(初代)の中では小径タイヤを装備するGグレード
 

燃費性能のチェックは測定方法にも注目

燃費性能を確認・比較する方法はシンプル。車の諸元(スペック)表に記載がある「燃料消費率」をチェックするだけでOKだ。

ただ、留意しておきたいのは、諸元表の燃料消費率にはいくつかの測定方法があること。現在、販売されている車は「WLTCモード」で統一されているが、かつては「JC08モード」「10・15モード」で測定されていた。これらは測定環境がそれぞれ違うので、異なるモードでの比較はできず、燃費を比較する際は同じモード同士を見比べることになる。

そのため、燃費性能をチェックするなら、より実際の使用状況に近いWLTCモードがベスト。そもそも燃費性能は新しい車種が有利なので、WLTCモードで測定された車種の方が必然的に燃費の良い車を見つけやすい。
 

初代ノートオーラ ▲もちろんWLTCモードの燃費は実燃費とは異なることは、心にとどめておこう。写真は日産 ノートオーラ(初代)

なお、WLTCモードと、1つ前のJC08モードの特徴は以下のとおり。自分に合った燃費の良い車を見つけたいなら、覚えておいて損はないはずだ。

WLTCモード
2017年夏以降から導入された世界統一基準。総合値となるWLTCモードに加えて「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つも併記され、ユーザーごとの走行環境に合った燃費比較がしやすくなっている。

JC08モード
2011年4月以降の新型車に採用された測定方法。以前の10・15モードより速度変化が細かくなるとともにコールドスタートでの測定が加わって、より実燃費に近くなった
 

 

【用途別】燃費の良い車の選び方・ポイント

燃費の良い車に限らず、車選びにおいては自分のライフスタイルに合っていることが最重要だ。そこで、用途別に燃費の良い車を選び際のポイントを紹介。自分に当てはめ、車選びの参考にしてもらえると幸いだ。

用途1:買い物など日常の足として使う
日常使いがメインなら軽自動車かコンパクトカーが最適だ。そこまで距離を走らないだろうから、購入価格を抑えないとコストが高くつく。燃費の良い車を選ぶ“うまみ”がなくなってしまうので、リーズナブルな軽自動車かコンパクトカーがオススメ。ハイブリッド車を選ぶかどうかは、節約できる燃料代がガソリン車との差額を上回るかで判断しよう。

また、街乗りが多いならストップ&ゴーの回数が増える。その場合、軽量な方が燃費性能に有利。小柄な方が使い勝手も良いし、日頃の買い出し程度なら十分なはずだ。

軽自動車とコンパクトカーどちらを選ぶかは、自分の生活に合っている方で問題ない。ただ、日常使いが中心でも「定期的に遠出する」場合は、パワーに余裕があるコンパクトカーを選びたい。高速道路の車線変更などでアクセルを踏み込む回数が減るので、運転しやすいし、燃料の消費を抑えられる。
 

3代目スペーシア ▲軽自動車ならトールワゴンより燃費性能で有利。ただ、室内の広さを求めるなら、スズキ スペーシア(3代目)などのスーパートールワゴンも候補となる

用途2:ファミリーカーとして活用する
ファミリーカーで燃費の良い車を探す場合、乗車する人数がキーとなる。乗車定員は家族が乗ったうえで荷物を積んだり、他の人を乗せたりするケースも考慮し、家族の人数+1くらいで検討すると良い。

その乗車定員をボディタイプに当てはめれば、普段乗車する家族が4名以下ならコンパクトハッチバック、5~6名ならコンパクトミニバン、7名以上ならミドルサイズ以上のミニバンが妥当だ。

燃費優先なら当然パワートレインはハイブリッド。駆動方式は2WDが望ましい。ただ、降雪量が多い地域や山間部に住んでいたり、家族でのレジャーを考慮したりするなら、電気式4WDを採用する車種がベターだろう。
 

給油シーン ▲「ハイブリッド車を設定しているのは2WDのみ」という車種も少なくない。4WD車を検討する際は要注意だ。写真は日産 セレナ(6代目)

用途3:アウトドア・レジャーを楽しみたい
アウトドア・レジャーを頻繁に楽しむなら、求める性能と燃費性能のバランスを取ることが大切だ。アウトドア、例えばキャンプならギアを積めるだけの荷室容量や、行き先によっては4WDが求められるだろう。しかし、最近では軽自動車でキャンプを楽しむ人も増えている。

逆にアウトドアイメージの強いSUVも、一昔前と比べて格段に燃費性能が向上している。そういった意味では、積載性や装備などの必要最小限を見極めることさえできれば、アウトドアを楽しめる燃費の良い車を見つけやすくなっていると言える。

ただ、判断に困るとしたらパワートレインだろう。荷物が多いなら高トルクなクリーンディゼール車も見逃せないし、現地で家電を利用したいなら給電能力に優れるPHEVが便利。総合的なコスト面ではハイブリッド車がリードしているが、走行性能や利便性も妥協したくないなら、両車が良い選択肢となるはずだ。
 

3代目アウトランダー ▲キャンプなどではスタイル重視でレトロな車を選ぶ人も多い。ただ、燃費性能との両立は困難。燃費性能も重要なら、新しめの車種を選ぶのが無難だ。写真は三菱 アウトランダー(3代目)
 

【燃費の良い車総合ランキング TOP10】

ではここからは、燃費の良い車をランキング形式で紹介しよう。カーセンサーnetに掲載されている車種を対象とし、現行型か旧型かは問わない。モデルライフを通じたWLTCモードの最高燃費で比較し、数値が同じなら最低燃費が上回る車種を上位としている。

なお、他のモードで測定された車種は比較ができないため、今回は対象外とした。
 

順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ ヤリス 初代 36
2位 トヨタ アクア 2代目 35.8
3位 トヨタ プリウス 5代目 32.6
4位 トヨタ プリウス 4代目 32.1
5位 トヨタ ヤリスクロス 初代 30.8
6位 ホンダ フィット 4代目 30.2
7位 トヨタ カローラ 10代目 30.2
8位 トヨタ カローラ
スポーツ
初代 30
9位 トヨタ アクア 初代 29.8
10位 日産 ノート 3代目 29.5
順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ ヤリス 初代 36
2位 トヨタ アクア 2代目 35.8
3位 トヨタ プリウス 5代目 32.6
4位 トヨタ プリウス 4代目 32.1
5位 トヨタ ヤリスクロス 初代 30.8
6位 ホンダ フィット 4代目 30.2
7位 トヨタ カローラ 10代目 30.2
8位 トヨタ カローラスポーツ 初代 30
9位 トヨタ アクア 初代 29.8
10位 日産 ノート 3代目 29.5

上記のランキングを見ると、ハイブリッドが採用されたコンパクトサイズの車種がほとんどだ。

その中で気を吐いたのがプリウス。他より一回り以上ボディが大きく、唯一現行型だけでなく旧型もランクインしているのは見事だ。
 

 

燃費の良い車ランキング・軽自動車TOP10

次にボディタイプ別の燃費ランキングを見ていこう。まずは軽自動車を紹介。併せて、上位5モデルを解説する。

なお、ランキングではメーカーのバッジだけが異なるOEM車種はOEM元に統合。一方で、OEMでもデザインが異なる車種は別車種として扱う。他のボディタイプでも同じ基準でランキングを作成している点はご承知いただきたい。
 

順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 スズキ アルト 9代目 27.7
2位 スズキ アルトラパン 3代目 26.2
3位 スズキ アルト 8代目 25.8
4位 スズキ ワゴンR 6代目 25.2
5位 スズキ ワゴンR
スマイル
初代 25.1
6位 スズキ スペーシア 3代目 25.1
7位 ダイハツ ミライース 2代目 25
8位 スズキ ハスラー 2代目 25
9位 日産 デイズ 2代目 23.3
9位 三菱 eKクロス 初代 23.3
順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 スズキ アルト 9代目 27.7
2位 スズキ アルトラパン 3代目 26.2
3位 スズキ アルト 8代目 25.8
4位 スズキ ワゴンR 6代目 25.2
5位 スズキ ワゴンRスマイル 初代 25.1
6位 スズキ スペーシア 3代目 25.1
7位 ダイハツ ミライース 2代目 25
8位 スズキ ハスラー 2代目 25
9位 日産 デイズ 2代目 23.3
9位 三菱 eKクロス 初代 23.3
 

1位|スズキ アルト(9代目)

 スズキ アルト(9代目) ▲2021年12月に登場した9代目アルト。箱型のフォルムとし、居住空間が拡大された

軽自動車で最も燃費の良い車は、永遠のスタンダードとも言えるアルト。現行型となる通算9代目は、両車は背が高めのフォルムと丸みを帯びたボディ形状、ちょっとりりしいフロントマスクが特徴だ。

新たにISG(モーター機能付き発電機)を搭載するマイルドハイブリッド採用モデルが設定され、従来型から燃費性能も大きく向上。最も燃費の良いグレードは2WDでマイルドハイブリッドを採用する「ハイブリッド X」などで、27.7km/Lをマークしている。

限られたボディサイズの中で、従来型よりも車内高を45mm、車内幅を25mmも拡大。随所に小物入れを用意するなど、車内空間の使い勝手も良くなった。
 

 スズキ アルト(9代目) ▲インパネシフトとして足元空間も広々。ハイブリッド車らしさは控えめだ

カーセンサーnetにおける中古車掲載台数は約835台。そのうちマイルドハイブリッド車は4分の1ほどとなっている。

流通している物件のカラーバリエーションは豊富。人気のツートーンカラーも選ぶことができる。なお、9代目アルトのOEM車種としてマツダの7代目キャロルがとして展開されているので、こちらもチェックしてみると良いだろう。
 

▼検索条件

スズキ アルト(9代目) & マツダ キャロル(7代目)

【9代目アルトの注目データ】
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1525mm
室内寸法:室内長1960~2015mm×室内幅1280mm×室内高1260mm
車重:680~760kg
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):23.5~27.7km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/マイルドハイブリッド
排気量:657~658cc
エンジン最高出力:46~49ps
エンジン最大トルク:55~58N・m
モーター最高出力:2.6ps
モーターエンジン最大トルク:40N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:94.4万~161.3万円
中古車の車両価格帯:60.3万~156.5万円
中古車の平均価格:約100万円
 

 

2位|スズキ アルトラパン(3代目)

 スズキ アルトラパン(3代目) ▲ 2015年6月から販売される3代目アルトラパン。かわいさ満点のまん丸ヘッドライトが印象的だ

アルトと基本設計を共有するアルトラパンが2位にランクイン。3代目となる現行型は女性ユーザーからの人気を受けて女性が車に求めるものを1から調査し、企画からデザイン、機能にまで女性視点が盛り込まれた。

外観は大きくてつぶらなヘッドライトや角丸のボディ形状が特徴だ。2022年6月に追加された「LC」というレトロ顔のカスタムモデルも人気となっている。

パワートレインは現行型アルトより1世代前のシステムで、モーターを補機類への電力補給のみに使う「エネチャージ」だが、それでも最高で26.2 km/Lの高燃費を記録。デビュー当初は2ペダルマニュアルの「オートギアシフト」も設定されていたが、2020年10月のマイナーチェンジで廃止され、CVT車のみとなった。
 

 スズキ アルトラパン(3代目) ▲欧州小型車のようなオシャレな内装もアルトラパンの魅力だ

中古車の掲載台数は約2900台と選択肢は豊富。中古車平均価格は約115万円と高値で安定しているが、2015~2018年の物件なら総額40万円から狙える。

レトロ感がある「LC」は総額120万円から探すことができる。
 

▼検索条件

スズキ アルトラパン(3代目)

【3代目アルトラパンの注目データ】
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1525mm
室内寸法:室内長2020mm×室内幅1295mm×室内高1240mm
車重:680~730kg
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):23.4~26.2km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン
排気量:658cc
エンジン最高出力:52ps
エンジン最大トルク:60~63N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:107.8万~172.4万円
中古車の車両価格帯:24.8万~196万円
中古車の平均価格:約115万円
 

 

3位|スズキ アルト(8代目)

スズキ アルト(8代目) ▲2014年12月から2021年11月まで販売された8代目アルト。ホイールベースは2460mmと長く、広い室内と最小回転半径4.2mという小回りを両立している

軽自動車の燃費ランキング3位は8代目アルト。旧型ながら現行の軽自動車を超える燃費性能は、軽量化によってもたらされている。プラットフォームが軽く、ボディも低身長。「過不足のない装備をできるだけ安く」というアルトの伝統も相まって、最軽量の「F」グレードでは610kgというミニマルさだ。

ハイブリッドは用意されておらず、パワートレインは658ccのガソリンNAエンジンと同ターボの2種類。組み合わされるトランスミッションはCVTと5MT、5AGSだ。

もちろん当時の低燃費化技術である「スズキグリーン テクノロジー」も採用。エネチャージとアイドリングストップ、蓄冷材によってアイドリングストップ中でも冷風を一定時間キープする「エコクール」が搭載されている。
 

スズキ アルト(8代目) ▲インテリアはシンプル。ただ、随所に収納が設けられ、実用性においてはまさに過不足なしだ

中古車掲載数は約2280台と豊富で、平均車両価格は約59万円。走行行距離が5万km以上の物件だけでなく、2万km以下の低走行車も総額50万円以下で見つけられる。

なお、OEM車種にはマツダの6代目キャロルがあるが、元となる8代目ワゴンRよりも掲載台数が少なく、平均車両価格も高値となっている。もちろん条件によってはキャロルの方が適していることもあるので、合わせて探してみるのが吉だ。
 

▼検索条件

スズキ アルト(8代目) & マツダ キャロル(6代目)

【8代目アルトの注目データ】
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1475~1500mm
室内寸法:室内長1985~2040mm×室内幅1255mm×室内高1215mm
車重:610~740kg
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):20.6~25.8km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ガソリンターボ
排気量:658cc
エンジン最高出力:49~64ps
エンジン最大トルク:58~100N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:69.7万~168.6万円
中古車の車両価格帯:11.8万~308万円
中古車の平均価格:約59万円
 

 

4位|スズキ ワゴンR(6代目)

 スズキ ワゴンR(6代目) ▲2017年2月に登場した6代目ワゴンR。こちらは横基調のラインで上下2段に分かれたフロントマスクが特徴の「ハイブリッドFZ」

軽自動車の燃費においては、スズキ車が圧倒的に強い。4位に入ったのは軽トールワゴンのパイオニアであるワゴンRだ。

現行型となる6代目の外観は初代をオマージュした直線的フォルムを採用している。当初はベーシックなモデルの他にカスタム顔の「スティングレー」、「ハイブリッドFZ」という3タイプの顔を用意。2022年8月のマイナーチェンジ以降は「ハイブリッドFZ」のテイストを継承する「カスタムZ」が設定されている。

燃費では先代の「S-エネチャージ」を発展させ、ISG(モーター機能付き発電機)の高出力化、100Vのリチウムイオンバッテリーを大容量化したマイルドハイブリッド仕様が有利。同仕様は最長10秒間、モーターのみでのクリープ走行も可能となっている。
 

 スズキ ワゴンR(6代目) ▲インテリアのデザインはクール系。センターメーターやインパネシフトが採用されている

2017年2月の登場から7年が経過したことで、中古車市場には約4300台が流通している。その半数以上がマイルドハイブリッド車だ。しかもガソリン車との価格差もさほどないので、積極的に狙いたい。

なお、6代目ワゴンRにはOEM車種としてマツダの2代目フレアが展開されている。ただ、こちらはマイルドハイブリッド車のみで、スティングレーに相当するグレードが設定されていない。そのため、フレアも同時にチェックしながらもワゴンRを優先した方が効率的に車選びができるはずだ。
 

▼検索条件

スズキ ワゴンR(6代目) & マツダ フレア(2代目)

【6代目ワゴンRの注目データ】
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mm
室内寸法:室内長2450mm×室内幅1355mm×室内高1265mm
車重:730~850kg
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):20.9~25.2km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/マイルドハイブリッド(NA/ターボ)
排気量:657~658cc
エンジン最高出力:49~64ps
エンジン最大トルク:58~98N・m
モーター最高出力:2.6~3.1ps
モーターエンジン最大トルク:40~50N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:107.9万~188.9万円
中古車の車両価格帯:24万~193.3万円
中古車の平均価格:約103万円
 

 

5位|スズキ ワゴンRスマイル(初代)

スズキ ワゴンRスマイル(初代) ▲2021年8月に登場した初代ワゴンRスマイル。丸みを帯びたフォルムとヘッドライトが可愛らしさを感じさせる

6代目ワゴンRに続き5位に輝いたのは、その派生車種である初代ワゴンRスマイルだ。特徴となるのはかわいらしいデザインと、開口幅1165mm/開口幅600mmのスライドドア。ワゴンRと比べて室内高が65mm高いのもうれしいところだろう。

その分、全高がワゴンR より45mm高くなっているが、スーパートールワゴンより背を抑えている点もポイント。トールワゴンの走行性能と燃費性能も損なわず、スーパートールワゴンの広い室内と使い勝手を兼ね備えているのが魅力だ。

パワートレインは657ccのガソリンエンジンとマイルドハイブリッド。トランスミッションはCVTのみの設定となる。燃費が良い運転をするとメーターパネルの色が変わる「ステータスインフォメーションランプ」も、ワゴンR同様に装備されている。
 

スズキ ワゴンRスマイル(初代) ▲インテリアでは、インパネとドアトリムに手縫いステッチ風の模様を採用するなど、柔らかい雰囲気を演出。天井にもキルティング状の加工が施されている

中古車掲載数は約1130台。平均車両価格は約152万円と高値安定だが、これは平均走行距離が約4900kmと、掲載物件の走行距離が延びていないことの裏返しでもある。

2023年7月に「ハイブリッドS」グレードの仕様などが変更されているが、それ以外の改良はされていない。そういう意味では販売中のモデルと差がないので、条件に合うリーズナブルな物件が見つかれば、中古車での購入も一案だ。
 

▼検索条件

スズキ ワゴンRスマイル(初代)

【初代ワゴンRスマイルの注目データ】
ボディサイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1695mm
室内寸法:室内長2185mm×室内幅1345mm×室内高1330mm
車重:840~920kg
乗車定員:4名
燃費(WLTCモード):22.5~25.1km/L
パワーユニット:ガソリン/マイルドハイブリッド
排気量:657cc
エンジン最高出力:49ps
エンジン最大トルク:58N・m
モーター最高出力:2.6ps
モーターエンジン最大トルク:40N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:129.7万~177.1万円
中古車の車両価格帯:77.6万~236万円
中古車の平均価格:約152万円
 

 

燃費の良い車ランキング・ハッチバック TOP10

同じくハッチバックの燃費ランキングを紹介。以降は上位3モデルを解説する。
 

順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ ヤリス 初代 36
2位 トヨタ アクア 2代目 35.8
3位 ホンダ フィット 4代目 30.2
4位 トヨタ カローラ
スポーツ
初代 30
5位 トヨタ アクア 初代 29.8
6位 日産 ノート 3代目 29.5
7位 日産 ノートオーラ 初代 27.2
8位 スズキ スイフト 5代目 25.4
9位 ルノー ルーテシア 5代目 25.2
10位 スズキ ソリオ 4代目 22.3
順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ ヤリス 初代 36
2位 トヨタ アクア 2代目 35.8
3位 ホンダ フィット 4代目 30.2
4位 トヨタ カローラスポーツ 初代 30
5位 トヨタ アクア 初代 29.8
6位 日産 ノート 3代目 29.5
7位 日産 ノートオーラ 初代 27.2
8位 スズキ スイフト 5代目 25.4
9位 ルノー ルーテシア 5代目 25.2
10位 スズキ ソリオ 4代目 22.3
 

1位|トヨタ ヤリス(初代)

トヨタ ヤリス(初代) ▲2020年2月に登場した初代ヤリス。燃費性能の高さと、ギュッと凝縮されたようなスタイリングが特徴だ

コンパクトカーだけでなく、全車種の中で最も低燃費なのが初代ヤリスだ。そもそもヤリスは、日本で販売されていたコンパクトカー「ヴィッツ」の海外名で、通算4代目から日本でもヤリスとしてデビューした。

そんな初代ヤリスの持ち味は、軽快なハンドリング。軽量で高剛性なTNGAプラットフォームを採用したことで、スポーティな走りを可能としている。別車種扱いであるが、スポーティな「GRヤリス」も展開されるなど、車としてのポテンシャルは折り紙付きだ。

走行性能の高さは燃費性能にも反映されている。パワートレインは1Lと1.5Lのガソリンエンジン、さらに、1.5Lガソリンとモーターを組み合わせた独自のシリーズ・パラレル型ハイブリッド「THS-Ⅱ」を採用。最高燃費となるのは当然ハイブリッド車で、電気式4WDシステム「E-Four」搭載車もWLTCモードで30.2km/Lと好燃費だ。
 

トヨタ ヤリス(初代) ▲室内もコンパクトだが、日常使いなら必要十分。ディスプレイオーディオが標準装備されているのもありがたい(オーディオレス仕様あり)

中古車の掲載台数は約1440台で、そのうち約530台がハイブリッド車だ。平均車両価格は約164万円。ガソリン車なら総額100万円~でも見つけられるが、ハイブリッド車では総額130万円~となる。

ハイブリッド車で狙いやすいのは、一般販売車のエントリーである「X」グレード。装備がシンプルな分、最も低燃費なので燃費性能を優先するなら渡りに船だろう。ただ、オプション装備のパーキングサポートブレーキなどは中間の「G」グレード以上からとなる。当たり前だが、安全装備が充実するほど高価となるので、コストと天秤にかけたうえで検討したい。
 

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トヨタ ヤリス(初代)

【初代ヤリスの注目データ】
ボディサイズ:全長3940~3950mm×全幅1695mm×全高1495~1515mm
室内寸法:室内長1845mm×室内幅1430mm×室内高1190mm
車重:940~1180kg
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):19.0~36.0km/L
パワーユニット:ガソリン/シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:996~1490cc
エンジン最高出力:69~120ps
エンジン最大トルク:92~145N・m
モーター最高出力:前80ps/後5.3ps
モーターエンジン最大トルク:前141N・m /後52N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:139.5万~269.4万円
中古車の車両価格帯:79.8万~318万円
中古車の平均価格:約164万円
 

 

2位|トヨタ アクア(2代目)

 トヨタ アクア(2代目) ▲2021年7月にフルモデルチェンジした2代目アクア。空力性能を追求しながら、張り出したリアフェンダーなどで力強さを演出

2代目アクアはコンパクトハッチバックながら軽自動車トップを大きく上回る低燃費をマークした。パワートレインは1.5Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせるトヨタ自慢のTHSIIを搭載。プリウスをはじめ、様々なトヨタ車種に採用されてきたが、コンパクトなボディと1080~1230kgという軽い車重も相まって、優れた燃費性能を実現している。

また、2代目からはFFに加えてE-Fourも設定。バッテリーには、現在のハイブリッド車で主流のリチウムイオン電池ではなくニッケル水素電池を採用しており、コンパクト化と出力向上を両立している。

さらに、トヨタで初となる「快感ペダル」を採用したのもポイント。アクセルペダルのみでの容易に速度コントロールでき、独特の乗り味を楽しめる。
 

 トヨタ アクア(2代目) ▲左右非対称のインストルメントパネルが印象的なアクアの内装

中古車の掲載数は約950台。平均車両価格は約210万円と、デビューから3年以上がたっても新車に近い値段をキープしている。しかし、総額100万円台後半でも十分に狙えるので、徐々に中古車として“おいしく”なっている。

最も燃費の良いのは法人専用の「B」グレードだが、掲載台数は少ない。そのため、狙い目となるのは次に低燃費の「X」グレード。 エントリーグレードだけあって装備はシンプルだが、お手頃価格で物件を見つけられ、コスパが高くなっている。
 

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トヨタ アクア(2代目)

【2代目アクアの注目データ】
ボディサイズ:全長4050mm×全幅1695mm×全高1485~1505mm
室内寸法:室内長1830mm×室内幅1425mm×室内高1190mm
車重:1080~1230kg
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):29.3~35.8km/L
パワーユニット:シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1490cc
エンジン最高出力:91ps
エンジン最大トルク:120N・m
モーター最高出力:前80ps/後5.3~6.4ps
モーターエンジン最大トルク:前141N・m /後52N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:198万~283.7万円
中古車の車両価格帯:120.9万~304.2万円
中古車の平均価格:約210万円

 

3位|ホンダ フィット(4代目)

  ホンダ フィット(4代目) ▲2020年2月に登場した4代目フィット。5ナンバーサイズのコンパクトハッチバックとして、基本性能が徹底的に高められている

ハッチバックの燃費ランキング3位は、ホンダの人気コンパクトカーであるフィットの4代目モデルだ。ハイブリッドシステムが従来の「SPORT HYBRID i-DCD」から、1.5Lガソリンエンジンと2個のモーターによる独自のシリーズ・パラレル型「e:HEV」に一新。動力性能も燃費性能も大きく向上している。

単にスペックを追求するだけでなく、「乗り心地」や「座り心地」、「使い心地」といった心地よさを追求しているのも持ち味。コンパクトな車体の中で車内空間や荷室空間を最大限に確保するため、ハイブリッドのパワーユニットも極限まで小さく設計されている。

グレードが多彩されているのは魅力だろう。当初はシンプルな「ベーシック」、快適性を向上させた「ホーム」、アクティブな「ネス」、SUVテイストの「クロスター」、上質な「リュクス」を設定。2022年10月からはネスが廃され、スポーティな「RS」が追加されている。
 

ホンダ フィット(4代目) ▲メーターのバイザーをなくし、シンプルですっきりとしたデザインに

1.3Lガソリン車もラインナップするフィットだが、約1690台の掲載物件のうち約1000台がハイブリッド車。ガソリン車がすべて燃費が20km/L以下なのに対し、FFのハイブリッド車ならいずれも25km/Lを超える。しかし、ガソリン車とハイブリッド車の価格差は同条件ならあまりないので、ターゲットはハイブリッド車となるだろう。

燃費性能が高いのはベーシックだが、選択肢が多いわけではない。狙いやすさや装備とのバランスを考慮すると、ホームのハイブリッド車がオススメだ。
 

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ホンダ フィット(4代目)

【4代目フィットの注目データ】
ボディサイズ:全長3995~4095 mm×全幅1695~1725mm×全高1515~1570mm
室内寸法:室内長1955mm×室内幅1445mm×室内高1260mm
車重:1080~1280kg
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):16.0~30.2km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1317~1496cc
エンジン最高出力:98~118ps
エンジン最大トルク:118~142N・m
モーター最高出力:109~123ps
モーターエンジン最大トルク:253N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:155.8万~286.7万円
中古車の車両価格帯:93万~290万円
中古車の平均価格:約173万円
 

 

燃費の良い車ランキング・ミニバン TOP10

ミニバンの燃費ランキングを紹介。なお、ノアとヴォクシーは前述した基準にのっとって別車種として扱っている。
 

順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ シエンタ 3代目 28.8
2位 ホンダ フリード 3代目 26
3位 トヨタ ノア 4代目 23.6
4位 トヨタ ヴォクシー 4代目 23
5位 トヨタ シエンタ 2代目 22.8
6位 ホンダ フリード 2代目 20.9
7位 日産 セレナ 6代目 20.6
8位 ホンダ オデッセイ 5代目 20.2
9位 ホンダ ステップワゴン 6代目 20
10位 トヨタ ノア 3代目 19.8
順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ シエンタ 3代目 28.8
2位 ホンダ フリード 3代目 26
3位 トヨタ ノア 4代目 23.6
4位 トヨタ ヴォクシー 4代目 23
5位 トヨタ シエンタ 2代目 22.8
6位 ホンダ フリード 2代目 20.9
7位 日産 セレナ 6代目 20.6
8位 ホンダ オデッセイ 5代目 20.2
9位 ホンダ ステップワゴン 6代目 20
10位 トヨタ ノア 3代目 19.8
 

1位|トヨタ シエンタ(3代目)

 トヨタ シエンタ(3代目) ▲2022年8月から販売されている3代目シエンタ。2代目の個性的なデザインから打って変わって、欧州車のような中性的なデザインを採用している

小犬を想像させる愛らしいフロントマスクで人気を集める3代目シエンタ。コンパクトなボディに3列シートを内包する優れたパッケージがウリだが、トヨタ車らしく燃費性能にも優れている。

3代目となる現行型では1列目と2列目の前後席間距離を先代から80mm延長し、2列目の居住性が大幅に向上された。1列目&2列目シートはもちろん、2列目シート&3列目シートでもフルフラットとなるシートアレンジの多彩さも魅力だ。

同車種中、最も低燃費となる28.8km/Lを記録するのは、1.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド仕様。アクアやプリウス同様のシリーズ・パラレル方式のハイブリッドで、クラストップレベルの低燃費を実現している。
 

 トヨタ シエンタ(3代目) ▲インテリアも痒いところに手が届く巧みなデザインワークとなっている

デビューから2年が経過し、中古車は約690台が掲載。そのうち約7割弱がハイブリッド車だ。総額200万円前後から探すことができ、ボリュームゾーンは総額290万~330万円となっている。

しかし、総額200万円台後半から十分に購入は可能。上級の「Z」グレードでも見つけることができる
 

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トヨタ シエンタ(3代目)

【3代目シエンタの注目データ】
ボディサイズ:全長4260mm×全幅1695mm×全高1695~1715mm
室内寸法:室内長2030~2545mm×室内幅1530mm×室内高1300mm
車重:1270~1420kg
乗車定員:4~7名
燃費(WLTCモード):18.0~28.8km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1490cc
エンジン最高出力:91~120ps
エンジン最大トルク:120~145N・m
モーター最高出力:前80ps/後3ps
モーターエンジン最大トルク:前141N・m /後44N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:195万~323.5万円
中古車の車両価格帯:176.5万~387.9万円
中古車の平均価格:約303万円
 

 

2位|ホンダ フリード(3代目)

 ホンダ フリード(3代目) ▲2024年6月に登場した新型となる3代目フリード。台形基調のリアフォルムなどによって、室内の広さをイメージさせるデザインに仕上げられている

フリードは「ちょうどいい」キーワードのもと、居住性と使い勝手の良さを追求してきた。それは3代目も同様で、取り回しの良さは健在だ。室内寸法は小さくなっているが、パッケージングの改良によって使い勝手が向上。中でも3列目は一部のグレードにリアクーラーも採用されるなど、居心地がよくなっている。

グレード構成もトピックだ。2代目まであった「フリードプラス」がなくなり、SUVテイストの「クロスター」に5名乗り仕様を設定。同仕様にはマグネット対応のステンレス製有孔ボードである「ユーティリティーサイドパネル」など、アウトドアライクな装備が採用されている。

気になる燃費性能も優秀だ。ハイブリッド車には「e:HEV」を搭載し、モーターで走行・回生するEVモードと、エンジンで発電しながらモーターで駆動するハイブリッドモード、エンジンのみで走るエンジンモードを使い分ける。エンジンとモーターを同時に駆動に使うことがなく、シンプルな構造であるため、高効率で走行できるのだ。
 

ホンダ フリード(3代目) ▲日常使いしやすいインテリアを追求。例えば、インパネには大容量の収納や取り出しやすいトレーが配置されている

デビューから間もないだけあって、中古車掲載台数は約35台と少なめ。そのうちハイブリッド車は約15台で、通常仕様の「エアー」が8割を占める。クロスターの中では5名乗りはさらに希少で、2024年7月末時点では3台のみ掲載されていた。

価格を見ると新車も中古車もほとんど変わらない。だが、それもそのはず。物件の走行距離が長くても300kmと、超低走行車か登録済未使用車しか掲載されていない。そういった意味では、少しでも早く乗りたい人で条件に合う物件が見つかったなら、中古車購入も検討の余地があるだろう。
 

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ホンダ フリード(3代目)

【3代目フリードの注目データ】
ボディサイズ:全長4310mm×全幅1695~1720mm×全高1755~1780mm
室内寸法:室内長1935~2645mm×室内幅1470mm×室内高1190~1280mm
車重:1370~1580kg
乗車定員:4~7名
燃費(WLTCモード):14.4~26.0km/L
パワーユニット:ガソリン/シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1496cc
エンジン最高出力:106~118ps
エンジン最大トルク:127~142N・m
モーター最高出力:123ps
モーターエンジン最大トルク:253N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:250.8万~343.8万円
中古車の車両価格帯:247.1万~385万円
中古車の平均価格:約275万円
 

 

3位|トヨタ ノア(4代目)

トヨタ ノア(4代目) ▲4代目ノアは2021年12月にデビュー。こちらは、エアロボディを採用するスポーティな「S-Z」グレード

ミニバンの燃費性能ランキングで3位を獲得したのは4代目ノア。ミドルサイズなうえに豪華装備が採用されながら、4WDを含むハイブリッド全車で20km/L台を達成。搭載するハイブリッドシステムはトヨタ謹製のTHS-Ⅱで、4代目からE-Fourも採用されている。

一昔前なら信じられない燃費性能を誇る4代目ノアだが、兄弟車である4代目ヴォクシーも基本構造は同じ。当然ベースとなる燃費性能も同じなのだが、デザインの違いによって最高燃費でノアがわずかに上回っている。

ノアには標準ボディとエアロボディが用意されているが、標準ボディの方が燃費性能に優れている。一方でヴォクシーはエアロ仕様のボディしか用意されていない。そのため、ヴォクシーよりもノアの方が順位は上となっている。
 

トヨタ ノア(4代目) ▲前席からの視界は良好。見た目以上に運転しやすい。なお7人乗りだと2列目がキャプテンシート、8人乗りだとベンチシートとなる

中古車の掲載台数は約395台で、5割弱がハイブリッド車。ボディ別に見るとエアロボディの「S-G」「S-Z」が約300台と7割以上で、そのうち約170台がハイブリッド車となる。

中古車の平均車両車両は約403万円で、総額250万円から物件を見つけることができる。ただ、ハイブリッド車を狙うなら総額330万円~となる。ガソリン車との価格差は小さくないので、ハイブリッドによる節約効果と比較したうえで、どちらが良いか判断したい。
 

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トヨタ ノア(4代目)

【4代目ノアの注目データ】
ボディサイズ:全長4695mm×全幅1730mm×全高1895~1925mm
室内寸法:室内長2805mm×室内幅1470mm×室内高1405mm
車重:1600~1740kg
乗車定員:6~8名
燃費(WLTCモード):14.1~23.6km/L
パワーユニット:ガソリン/シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1797~1986cc
エンジン最高出力:98~170ps
エンジン最大トルク:142~202N・m
モーター最高出力:前95ps/後41ps
モーターエンジン最大トルク:前185N・m /後84N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:267万~389万円
中古車の車両価格帯:207万~514.6万円
中古車の平均価格:約403万円
 

 

燃費の良い車ランキング・SUV TOP10

次にSUVの燃費ランキングを見ていこう。ライズとロッキーはほとんどの性能が同一だが、エクステリアのデザインが異なるため、前述した基準にのっとって別車種として扱った。

順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ ヤリスクロス 初代 30.8
2位 トヨタ ライズ 初代 28
同2位 ダイハツ ロッキー 2代目 28
4位 レクサス LBX 初代 27.7
5位 トヨタ カローラクロス 初代 26.4
6位 レクサス UX 初代 26.3
7位 ホンダ ヴェゼル 2代目 26
8位 日産 キックス 初代 23
9位 ルノー キャプチャー 2代目 22.8
10位 トヨタ クラウン
クロスオーバー
初代 22.4
順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ ヤリスクロス 初代 30.8
2位 トヨタ ライズ 初代 28
同2位 ダイハツ ロッキー 2代目 28
4位 レクサス LBX 初代 27.7
5位 トヨタ カローラクロス 初代 26.4
6位 レクサス UX 初代 26.3
7位 ホンダ ヴェゼル 2代目 26
8位 日産 キックス 初代 23
9位 ルノー キャプチャー 2代目 22.8
10位 トヨタ クラウンクロスオーバー 初代 22.4
 

1位|トヨタ ヤリスクロス(初代)

 トヨタ ヤリスクロス(初代) ▲2020年8月に登場した初代ヤリスクロス。ほとんどの外板部品を独自で設計するなど、ベース車のヤリスとルックスから差別化されている

燃費において本格クロカンタイプのSUVは不利で、有利なのは乗用車に近いクロスオーバーだ。その中でもトップに輝いたのはコンパクトなヤリスをベースとした初代ヤリスクロスだ。

パワーユニットは1.5L 直3ガソリンエンジンと、同エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類。燃費性能に優れているのはもちろん後者だ。2WD仕様で30.8km/L、4WD仕様でも28.1 km/Lという良好な燃費を記録する。ハイブリッド車の4WDシステムに、後輪をモーターのみで駆動する「E-Four」を採用したことも功を奏した。

当初のグレードは「X」「G」「Z」の3種類。2022年8月のマイナーチェンジで「GRスポーツ」と「Z アドベンチャー」が設定され、2024年1月にはKINTO専用の「U」グレードも追加されている。
 

 トヨタ ヤリスクロス(初代) ▲ゲート式シフトレバーを採用するハイブリッド車は今や珍しくなった

中古車は約1810台が掲載され、そのうちハイブリッド車が約6割を占める。平均車両価格は約256万円だが、総額190万円から狙うことができる。

装備の充実したZグレードが最多だが、リーズナブルなのはエントリーであるXグレードと中間のGグレード。低走行車でも両グレードなら総額200万円前後で見つかる。
 

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トヨタ ヤリスクロス(初代)

【初代ヤリスクロスの注目データ】
ボディサイズ:全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mm
室内寸法:室内長1845mm×室内幅1430mm×室内高1205mm
車重:1110~1270kg
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):17.1~30.8km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1490cc
エンジン最高出力:91~120ps
エンジン最大トルク:120~145N・m
モーター最高出力:前80ps/後5.3ps
モーターエンジン最大トルク:前141N・m /後52N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:179.8万~315.6万円
中古車の車両価格帯:163.9万~378万円
中古車の平均価格:約256万円
 

 

2位|ダイハツ ロッキー(2代目)/トヨタ ライズ(初代)

 ダイハツ ロッキー(2代目) ▲今では希少な5ナンバーサイズのSUV。こちらは2代目ロッキー
トヨタ ライズ(初代) ▲こちらが初代ライズ。SUVテイストの強いロッキーに対して、ライズをスポーティさを感じさせるデザインを採用している

SUVの燃費ランキング2位は2代目ロッキーと初代ライズ。ライズはロッキーからOEM供給されるモデルだ。性能はほとんど一緒で、違いはデザイン面、特にフロントフェイスが大きく異なっている。

基本設計やエンジンなどは当然OEM元であるダイハツが担当。軽自動車で培ったノウハウを投入しているだけあって、燃費性能に優れたコンパクトSUVに仕上がっている。

パワーユニットの当初1Lガソリンターボのみ設定されていたが、2021年11月から1.2Lのガソリンエンジンと、1.2Lエンジンによるシリーズ式ハイブリッド「e-SMART HYBRID」を採用。このハイブリッド車によって、 一気に燃費性能のトップ集団に仲間入りを果たした。
 

 ダイハツ ロッキー(2代目) ▲こちらはロッキーの内装。センターコンソールをあえて高く設計することで包まれ感が演出された

中古車の掲載台数はロッキーが約780台で、ライズが約2920台。そのうちハイブリッド車はロッキーが約315台で、ライズが約425台となっており、比率としてロッキーの方が多い。

平均車両価格で見るとライズの方が5万円ほど高いが、物件レベルで見れば誤差の範囲と言えるだろう。実際、同条件で比べたら金額差はほとんど見られない。ライズの方が選択肢が多いので探しやすく、リーズナブルな物件を見つけやすいだろう。ただ、どちらが良いかはデザインの好みで選んでしまってもOKだ。
 

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ダイハツ ロッキー(2台目) & トヨタ ライズ(初代)

【2代目ロッキー/初代ライズの注目データ】
ボディサイズ:全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm
室内寸法:室内長1955mm×室内幅1420mm×室内高1250mm
車重:970~1070kg
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):17.4~28.0km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/シリーズ式ハイブリッド
排気量:996~1196cc
エンジン最高出力:82~98ps
エンジン最大トルク:105~140N・m
モーター最高出力:106ps
モーターエンジン最大トルク:170N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:ロッキー166.7万~242.2万円/ライズ167.9万~232.8万円
中古車の車両価格帯:ロッキー119.2万~269.6万円/ライズ135.8万~289.9万円
中古車の平均価格:ロッキー約204万円/ライズ約210万円
 

 

4位|レクサス LBX(初代)

レクサス LBX(初代) ▲2023年12月に登場した初代LBX。グッと張り出したタイヤとダイナミックなフォルムが、車のキャラクターを表現している

ロッキーとライズに続くSUV燃費ランキング4位は、レクサス最小のモデルであるLBXだ。初代は基本となるプラットフォームこそヤリスクロスと共有しているものの、ホイールベースや前後トレッドを拡大。ボディの剛性も強化されており、レクサスらしい上質な乗り心地となっている。

パワートレインはシリーズ・パラレル型ハイブリッド。搭載する1.5Lガソリンエンジンはヤリスクロスと一緒だが、バッテリーには大容量のバイポーラ型ニッケル水素を採用している。モーター出力およびトルクも強化されており、加速はリニアで滑らか。空力性能も追求されており、操縦安定性を高めながら、燃費性能の向上にも寄与している。

なお、2024年8月にはハイパフォーマンスモデルの「モリゾウ RR」も追加。エンジンは1.6Lターボで、トランスミッションは8ATと6MTが用意されている。スポーティな走りを望む人にはうってつけだが、燃費性能はWLTCモードで10.7~12.5km/Lと、ハイブリッドほどではない点は留意しておこう。

 

レクサス LBX(初代) ▲コックピットは「車を意のままに操る喜びを体験してほしい」という思いを込めて開発。各部を最適配置することで、スムーズな操作を可能としている

中古車掲載台数は約25台と少なめで、8割以上がFF車。平均走行距離は約1300kmと超低走行車がほとんどだ。平均車両価格は約547万円で、若干のプレミア価格となっている。

ただ、レクサスの工場出荷時期めどを見ると「詳しくは販売店にお問い合わせください」となっており、現状では相応の納車待ちが発生している。万人に勧められる状況ではないが、より早く乗り出したい人には、中古車での購入も選択肢となるだろう。
 

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レクサス LBX(初代)

【初代LBXの注目データ】
ボディサイズ:全長4190mm×全幅1825~1840mm×全高1535~1545mm
室内寸法:室内長1820mm×室内幅1445mm×室内高1195mm
車重:1310~1480kg
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):10.7~27.7km/L
パワーユニット:ガソリンエンジン/ガソリンターボ/シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1490~1618cc
エンジン最高出力:91~304ps
エンジン最大トルク:120~400N・m
モーター最高出力:前94ps/後6ps
モーターエンジン最大トルク:前185N・m /後52N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:460万~720万円
中古車の車両価格帯:518万~620万円
中古車の平均価格:約547万円
 

 

燃費の良い車ランキング・セダン TOP10

ボディタイプ別燃費ランキングの最後はセダン。これまで同様、順位と併せて上位3モデルを解説する。

なお、5代目および4代目プリウスはハッチバックセダンなので、厳密にはハッチバックに該当する。最近ではハッチバックセダンが増えているし、トヨタ自体がセダンに分類しているため、今回はセダンとして扱った。また、4代目プリウスのPHVも現在のメーカーの扱いに合わせて、同一車種としている点も承知いただきたい。
 

順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ プリウス 5代目 32.6
2位 トヨタ プリウス 4代目 32.1
3位 トヨタ カローラ 10代目 30.2
4位 トヨタ カローラアクシオ 2代目 27.8
5位 ホンダ アコード 11代目 23.8
6位 レクサス ES 初代 22.3
7位 マツダ MAZDA3セダン 初代 21.5
8位 メルセデス・ベンツ Aクラスセダン 初代 19.2
9位 メルセデス・ベンツ Cクラス 5代目 18.5
10位 メルセデス・ベンツ Eクラス 6代目 18.5
順位 メーカー モデル 世代 最高燃費(km/L)
1位 トヨタ プリウス 5代目 32.6
2位 トヨタ プリウス 4代目 32.1
3位 トヨタ カローラ 10代目 30.2
4位 トヨタ カローラアクシオ 2代目 27.8
5位 ホンダ アコード 11代目 23.8
6位 レクサス ES 初代 22.3
7位 マツダ MAZDA3セダン 初代 21.5
8位 メルセデス・
ベンツ
Aクラスセダン 初代 19.2
9位 メルセデス・
ベンツ
Cクラス 5代目 18.5
10位 メルセデス・
ベンツ
Eクラス 6代目 18.5
 

1位|トヨタ プリウス(5代目)

トヨタ プリウス(5代目) ▲2022年12月に登場した5代目プリウス。スポーツカーのようなスタイリングを採用し、空力性能が高められている

セダン燃費ランキングの1位は、世界初の量産型ハイブリッド車として誕生したプリウスだ。5代目はミドルサイズのボディながら、全車種の燃費ランキングでも3位に名を連ねるほどの燃費性能を披露している。

パワートレインは1.8Lおよび2Lのシリーズ式ハイブリッドと、2Lのプラグインハイブリッド。ハイブリッドシステムは4代目ノア/ヴォクシーから採用されている第5世代を搭載し、プラグインハイブリッドではより高出力なモーターと大容量なバッテリーを組み合わせている。

特筆すべきは、燃費性能と走行性能の両立。第2世代TNGAプラットフォームや高剛性ボディなどによる優れた走りが高く評価され、「2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞している。4代目より大排気量なエンジンを用意するなどスポーティさを追求しながら、トップクラスの低燃費を記録しているのはさすがだ。
 

トヨタ プリウス(5代目) ▲ステリアングとメーターを直線上に並べることで、運転に集中できるレイアウトを採用している

中古車の掲載台数は約820台ほとんどがハイブリッド車で、PHVは約40台だ。グレード別に見ると、最多となるのは上級の「Z」で約620台。一方で、最も燃費が良いKINTO専用の「U」と法人専用の「X」はそれぞれ約40台と少なめだ。

価格で見るとZは総額320万円から見つかり、ボリュームゾーンが同380万~410万円。対するUとXは総額290万円からで、ボリュームゾーンも総額320万~350万円となっている。パワフルさや豊富な装備を望むならZが筆頭格となるが、コストだけで考えるUとXが有力だろう。
 

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トヨタ プリウス(5代目)

【5代目プリウスの注目データ】
ボディサイズ:全長4600mm×全幅1780mm×全高1420~1430mm
室内寸法:室内長1840mm×室内幅1500mm×室内高1130~1135mm
車重:1350~1570kg
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):26.0~32.6km/L
パワーユニット:シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1797~1986cc
エンジン最高出力:98~152ps
エンジン最大トルク:142~188N・m
モーター最高出力:前95~163ps/後41ps
モーターエンジン最大トルク:前185~208N・m /後84N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:275万~460万円
中古車の車両価格帯:268万~620万円
中古車の平均価格:約403万円
 

 

2位|トヨタ プリウス(4代目)

トヨタ プリウス(4代目) ▲2015年12月から2022年11月まで販売された4代目プリウス。こちらはハイブリッド車で、PHVとはデザインが異なる

旧型に当たる4代目プリウスも、5代目に引けを取らない実力派だ。セダン燃費ランキングで2位、総合の燃費ランキングで4位と、5代目に追随。5代目より小径のタイヤを採用していることもあるが、最も燃費の良い法人グレード「X」同士で比べてもWLTCモードで0.5 km/Lと肉薄している

パワートレインは1.8Lのシリーズ式ハイブリッド。組み合わされるガソリンエンジン自体は5代目の1.8Lと同じで、完成度の高さをうかがわされる。4代目からE-Fourが採用されていることも、4WDを求める人にとっては好印象だろう。

見逃せないのは、2017年2月に追加された1.8Lのプラグインハイブリッド。WLTCモードで30.3km/Lと5代目のPHVよりも低燃費となっている。5代目は2Lのプラグインハイブリッドを搭載していることが要因だが、優れた燃費性能であることには変わりがない。
 

トヨタ プリウス(4代目) ▲インテリアのレイアウトでは、4代目プリウスはセンターメーターを採用している点が5代目との大きな違いだろう

4代目はハイブリッド車とPHVが別車種扱いであったため、中古車事情については分けて解説する。ハイブリッド車の掲載台数は約4700台、PHVが約825台。グレード別には、ハイブブリッド車がエントリーの「S」グレード系が多く、PHVは中間の「A」グレードが多くなっている。

平均車両価格を見ると、ハイブリッド車が約175万円で、PHVが約204万円と新車時ほどの価格差はない。その点ではPHVもオススメだが、コスパで考えるならハイブリッド車の前期型が狙い目。同車は2015年12月から2018年11月までのモデルで、総額90万円から見つけられる。走行距離5万kmでも総額150万円以下で十分に購入圏内だ。
 

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トヨタ プリウス(4代目)

【4代目プリウスの注目データ】
ボディサイズ:全長4570~4685mm×全幅1760mm×全高1470~1475mm
室内寸法:室内長2110mm×室内幅1490mm×室内高1195mm
車重:1310~1550kg
乗車定員:4~5名
燃費(WLTCモード):25.4~32.1km/L
パワーユニット:シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1797cc
エンジン最高出力:98ps
エンジン最大トルク:142N・m
モーター最高出力:前72ps/後7.2ps
モーターエンジン最大トルク:前163N・m/55N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:ハイブリッド242.9万~404.4万円/PHV317.8万~439.2万円
中古車の車両価格帯:ハイブリッド77.7万~379万円/PHV108万~363万円
中古車の平均価格:ハイブリッド約175万円/PHV約204万円
 

 

3位|トヨタ カローラ(10代目)

トヨタ カローラ(10代目) ▲2019年9月から登場したコンパクトセダンの10代目カローラ。TNGAプラットフォームを採用し、低重心なシルエットとなっている

世界150以上の国と地域で販売される、トヨタを代表する大衆車であるカローラシリーズ。セダンは10代からカローラアクシオと名乗っていたため、現行型の通算12代目からカローラと名称が原点回帰している。

カラーロという名称では10代目となる現行型のパワートレインは当初、1.8Lのガソリンエンジンと1.2Lターボ、1.8Lのシリーズ・パラレル型ハイブリッドを設定。2022年10月のマイナーチェンジで1.2Lターボがなくなり、1.8Lのガソリンとハイブリッドの2種類となっている。

覚えておきたいのは、同タイミングでハイブリッドシステムも刷新されたこと。バッテリーを従来の3.6Ahから4.08Ahのリチウムイオン電池に変更し、モーター出力およびトルクが強化されている。これによって加速がスムーズになり、最高燃費もWLTCモードで29km/Lから30.2km/Lに向上している。
 

トヨタ カローラ(10代目) ▲インテリアは飽きのこないデザイン。ハイブリッド車には、おくだけ充電や1500Wのアクセサリーコンセントなどがオプションで用意され、使い勝手も考慮されている

中古車の掲載台数は約315台で、ハイブリッド車が7割弱を占める。平均走行距離は約3万kmで、総額100万円台で十分に購入可能だ。

気になるハイブリッド車をグレード別に見ると、最多は上級の「WxB」で、2022年9月まで設定されていた当時のエントリーである「S」が続く。Sは改良前だがWLTCモードで29km/Lと低燃費で、価格もリーズナブルなので、燃費優先なら最右翼となるだろう。もちろん装備を優先してハイブリッドのWxBを狙うのもアリだ。
 

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トヨタ カローラ(10代目)

【10代目カローラの注目データ】
ボディサイズ:全長4495mm×全幅1745mm×全高1435mm
室内寸法:室内長1830mm×室内幅1510mm×室内高1160mm
車重:1230~1440kg
乗車定員:5名
燃費(WLTCモード):14.6~30.2km/L
パワーユニット:ガソリン/ガソリンターボ/シリーズ・パラレル型ハイブリッド
排気量:1196~1797cc
エンジン最高出力:98~140ps
エンジン最大トルク:142~185N・m
モーター最高出力:前72~95ps/後7.2~41ps
モーターエンジン最大トルク:前163~185N・m /後55~84N・m
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:190.1万~333.8万円
中古車の車両価格帯:111.8万~297万円
中古車の平均価格:約197万円
 

 

燃費を良くする運転方法

燃費の良い車を手に入れても、燃費の悪い運転していたら本末転倒。こだわって購入した愛車で「思ったより燃費が悪いな」と感じないためにも、この機会に燃費を良くする運転方法を覚えておこう。

不要な荷物を載せない
燃費を良くしたいなら、車内への荷物の置きっぱなしはNG。車両重要が増して燃費性能が悪くなる。もちろん、サングラスやティッシュペーパー程度なら影響は少ないが、ゴルフセットやキャンプ道具などの重量物は忘れずに降ろそう。

タイヤの空気圧を適正に保つ
タイヤの空気圧が適正値より低いと転がり抵抗が増え、燃費が悪化する。タイヤの空気は何もしなくても徐々に抜けていってしまうため、定期的にチェックし、適正な空気圧を保つこと。ガソリンスタンドなどで、月1回のペースで確認してもらおう。
 

エンジンルーム ▲エンジンオイルも定期的に確認したいところ。オイルが汚れているとエンジンの燃焼効率が下がるので、こまめに交換しよう

「急」が付く運転は避ける
急発進や急加速、急停止は燃費面でも安全面でも絶対に避けるべき行為。燃費性能を良くするだけでなく、事故のリスクを下げるためにも余裕を持って運転しよう。車の流れに乗りながら一定速度で巡航できれば、燃費がさらに良くなる。

装備を適切に活用する
最近の車にはエコな機能がいくつも搭載されている。例えば、アイドリングストップ機能やECOモードなどは積極的に利用したい。運転診断機能によって自分の運転を見直すのも、エコ運転を実践するのに効果的だろう。また、エアコンばかりに頼るのでなく、サンシェードなどで快適な室温を保つようにすれば、ムダな燃料消費を抑えられる。
 

カーエアコン ▲エアコン温度の下げすぎも燃費に悪影響だが、夏日でも温度は下げないのは危険。無理のない範囲で省エネを心がけよう

※記事内の情報は2024年7月26日時点のものです。
 

文/田端邦彦 写真/尾形和美、篠原晃一、スズキ、ダイハツ、トヨタ、ホンダ、レクサス、日産、三菱、AdobeStock
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。

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