【トヨタ ハイラックスサーフの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどまとめ
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / SUV / クロカン / クルマを選び始めた人向け / かっこいい / 4WD / ハイラックスサーフ / 人気中古モデル徹底ガイド / ぴえいる
2021/03/10
トヨタ ハイラックスサーフの中古車は今
ピックアップトラックのハイラックスの荷台に、キャノピーを備えてデビューしたのが、最初のハイラックスサーフだ。1984年に日本で販売が開始され、2009年7月まで生産された。
現在1984~1989年に販売されたモデルはほとんど流通していないので、カーセンサーnetでは1989年5月に登場したモデルを初代とし、以降2代目、3代目とする。
世代ごとの中古車流通台数と平均価格は、下記のような状況だ。
初代|約15台・約150万円
2代目|約250台・約160万円
3代目|約300台・約160万円
初代は流通台数がかなり減ってきており、100万~150万円プラスαが予算の目安。
2代目は年式のわりに台数が多いが、価格は高めに推移している。
比較的年式が新しく流通台数が多い3代目が、最も選びやすい状況だ。
ここからは各世代に分け、それぞれの特徴や中古車相場について紹介する。
▼検索条件
トヨタ ハイラックスサーフ × 全国ハイラックスサーフ(初代)の特徴と中古車相場
■ハイラックスサーフ(初代)DATA
生産期間:1989年5月~1995年11月
中古車流通量:約15台
中古車価格帯:100万~200万円
■ハイラックスサーフ(初代)の特徴
北米では、コンパクトなピックアップトラックに分類されるハイラックス。これをベースに誕生したのがハイラックスサーフだ。
1989年5月から販売されたモデルには、ワゴンの4ドアと2ドア、バンの4ドアが用意された。
搭載されたエンジンは2Lガソリンと2.4Lディーゼルターボ、それとバン専用となる2.8Lのディーゼルエンジン。これに5速MT or 4速ATが組み合わされた。
1990年のマイナーチェンジで3Lガソリンエンジンが、1993年8月には3Lディーゼルターボエンジンが追加されている。
全車4WDで、走行中でも2WD/4WDの切り替えが可能なパートタイム式の4WDが採用された。
ハイラックスサーフ(初代)の中古車相場
生産終了から25年以上が経過していることもあり、中古車流通量は20台を切っている。
現在、流通する物件の大半がディーゼルモデルだ。ディーゼル車は首都圏や関西圏などで乗り入れが禁止されていて、車検も通せないなど規制があるので、自分の住んでいるエリアが該当地域かどうか、確認が必要だ。
また、ほとんどが走行距離10万km超という状況だが、これは年式相応なので、走行距離だけでなく、キズや汚れなどコンディションで選んだ方がいいだろう。
リフトアップされている物件も半数近く見つかった。2代目にもリフトアップされた物件が多いが、初代は2代目より安い車両本体価格150万円前後で狙える。ナローボディのハイラックスサーフとリフトアップ+マッドテレーンタイヤのマッチングを検討しているなら、この初代も選択肢に加えてみよう。
希少な2ドアモデルも数台見つかる。いずれも車両価格100万円以上で、年式や走行距離を考えると他より少し高いが、スタイルを重視するなら積極的に狙ってみてはどうだろうか。
▼検索条件
トヨタ ハイラックスサーフ(初代) × 全国トヨタ ハイラックスサーフ(2代目)の特徴と中古車相場
■ハイラックスサーフ(2代目)DATA
生産期間:1995年12月~2002年9月
中古車流通量:約250台
中古車価格帯:40万~350万円
■ハイラックスサーフ(2代目)の特徴
シャシーの一新などで乗り心地を改善するなど、この世代から街乗りを重視したSUVという性格が強くなった。
とはいえ、悪路走破性を高めるボディ構造や、パートタイム式4WDもしっかり採用されている。さらに一部グレードには、滑りやすい路面でのフルタイム4WD走行が可能な、マルチモード4WDシステム(センターデフ付きパートタイム4WD)が備えられた。
ボディバリエーションはバックドアが跳ね上げ式に変更された4ドアのみとなり、5ナンバー枠内の標準ボディと、オーバーフェンダーを装着したワイドボディの2種類が用意された。
搭載されたエンジンは3.4Lと2.7Lの2種類のガソリンと、3Lディーゼルターボ。組み合わされるトランスミッションは5速MTまたは4速ATとなる。
1996年5月には3Lディーゼルターボにインタークーラーが備わり、最高出力が130psから140psに向上。1998年8月にはFRモデルも追加設定された。
■ハイラックスサーフ(2代目)の中古車相場
最安値帯となる総額70万~100万円の物件のほとんどは、走行距離10万~15万km超となる。10万km未満の物件は約50台と2割以上あり、こちらは200万円程度の予算を見ておいた方がいいだろう。
エンジン構成で見ると、最も多いのは2.7Lガソリン車で約160台と、全体の7割以上を占める。価格帯も総額80万~300万円と幅広く、予算に応じて選びやすい。
中でも総額250万円以上には、リフトアップや全塗装がされるなど、カスタムカーとしてきっちり仕上げられた物件が多い。また、リフトアップだけの物件なら、総額120万円前後から見つけることができる。
ディーゼル車は約60台と3代目よりも台数が多い。トルクがあり燃費もいいディーゼル車を狙うなら、2代目の方が選びやすくてオススメだ。なお、ディーゼル車の規制は初代・3代目同様なので、対象エリアかどうかあらかじめ確認しておこう。
FRモデルは20台弱と少ないが、大半が総額200万円以下で手に入れられる。4WDとの燃費の差はほとんどないが、価格差もないので、街乗りがメインというのであればこちらも選択肢に入れてみよう。
▼検索条件
トヨタ ハイラックスサーフ(2代目) × 全国ハイラックスサーフ(3代目)の特徴と中古車相場
■ハイラックスサーフ(3代目)DATA
生産期間:2002年10月~2009年7月
中古車流通量:約300台
中古車価格帯:60万~350万円
■ハイラックスサーフ(3代目)の特徴
この世代から、乗り心地と悪路走破性をさらに高めるため、ベースがピックアップトラックのハイラックスではなく、ランドクルーザープラドに変更された。
ボディバリエーションは4ドア+跳ね上げ式バックドアのワゴンモデルのみで、搭載されるエンジンは2.7Lと3.4Lのガソリンと、3Lディーゼルターボの3機種。
組み合わされるトランスミッションは4速ATのみとなり、ガソリン車には2WD(FR)モデルも用意された。
4WDモデルには上記2代目で採用されていたマルチモード4WDに、トルセンLSDが組み合わされて標準装備された。これにより高速走行時は後輪のみ(H2)で走って燃費の向上を図り、雨や雪など滑りやすい路面では、基本前40:後60で駆動力が配分され、スリップを検知すると瞬時に他のタイヤに駆動を配分してくれるフルタイム4WD(H4)、というように路面状況に合わせて細かく駆動方法を選べるようになった。
2004年には2.7Lガソリンエンジンが同じ排気量の新世代エンジンに切り替えられ、2005年には3.4Lガソリンが4Lガソリンエンジンに切り替わるとともに、ディーゼル車が廃止された。また、4Lガソリンには5速ATが組み合わされた。
■ハイラックスサーフ(3代目)の中古車相場
走行距離5万km未満の物件は10台程度しかなく、半数以上となる約180台が走行距離10万km超となる。総額100万円以下で探すこともできるが、その中には走行距離が20万km超の物件もあるなど、走行距離の差も大きい。
ただし、一度走行するたびに長距離を走った方が機関系の調子もいいことなど、走行距離だけで判断しにくいことがたくさんあるのも事実。実車でコンディションを見極めながら選んだ方がいいだろう。
エンジン構成では2.7Lガソリン車が約270台と8割以上を占める。走行距離や年式に応じ、価格帯は総額80万~280万円と幅広いため、ディーゼル車へのこだわりがなければガソリン車を本命にした方が選択肢が確保しやすい。総額230万円以上の価格帯では、走行距離は6万~7万kmの物件を見つけることができる。
リフトアップや全塗装などカスタマイズされている物件も半数近くある。リフトアップだけなら、総額100万円プラスαでも狙える。購入後にカスタマイズしたいのであれば、好みの仕様があるか、探してみよう。
FRモデルは30台弱台見つかった。2代目同様、4WDとの価格差や燃費の差はほとんどないため、街乗りがメインというのであればこちらも狙ってみよう。
ディーゼル車は10台弱と少ないが、その希少価値から価格が高く、いずれも車両本体価格140万円以上となる。ディーゼル車の規制は初代・2代目同様なので、対象エリアかどうかあらかじめ確認しておこう。
▼検索条件
トヨタ ハイラックスサーフ(3代目) × 全国※記事内の情報は2021年6月22日時点のものです。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
この記事で紹介している物件
あわせて読みたい
- 【スズキ MRワゴンの中古車を買うなら】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- アウトドアブームの過熱を引き金に、規格外に車内が広い車の注目度が上がる!?
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 5年落ち以内が車両本体価格200万円以下から狙える! スタイリッシュな輸入車SUV4選
- 次期クラウンの開発事情
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!