【トヨタ セルシオの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / セダン / クルマを選び始めた人向け / 高級 / セルシオ / 人気中古モデル徹底ガイド / 高橋満
2021/03/07
▲欧米のプレミアムブランドに引けを取らない、豪華さと静粛性を持ち合わせたモデル。セルシオの存在により、トヨタは世界のVIPから注目されるブランド“レクサス”を成功に導いたトヨタ セルシオの中古車は今
セルシオは、日本の高級車を世界基準に引き上げたモデルと言っても過言ではない。欧米のプレミアムモデルをライバルに設定し、トヨタが持てる技術をすべて注ぎ込み、世界中で絶賛された。
もちろん日本でも大ヒットし、各界のVIPだけでなく、若者も憧れる対象として広く認知されたモデルだ。
初代、2代目は流通台数がかなり少ないが、カスタムされた物件は少なく、ノーマル車が多く残っている状況だ。
3代目はノーマル、カスタム車ともにまだ多数流通しており、予算100万円以内で買える物件も豊富に存在する。
ここからは各世代に分けて、オススメの選び方やそれぞれの特徴、中古車相場について紹介する。
セルシオ(初代)の特徴と中古車相場
■セルシオ(初代)DATA
生産期間:1989年10月~1994年9月
中古車流通量:約20台
中古車価格帯:60万~150万円
▲欧州プレミアムブランドのLクラスセダンが軽く1000万円を超える中で、初代セルシオは500万円を切る新車価格でも買うことができた■セルシオ(初代)の特徴
バブル景気最盛期の1989年に登場した初代セルシオ。当時のアメリカ市場では、“日本車=安くて壊れない車”というイメージが強く、売れ筋モデルの多くが大衆車という状況だった。
一方でアメリカを象徴する車といえば、キャデラックやリンカーンといった大型の高級車。トヨタはこの市場に参入するため、アメリカでプレミアムブランドのレクサスを立ち上げる。そんなレクサスのフラッグシップモデルが初代LSで、日本ではセルシオの名で1989年10月から発売された。
▲「C仕様」はエアサスペンションを採用。滑らかな乗り味が魅力だ全長4995mm×全幅1820×全高1400mmというボディサイズは、当時のセダンの中では群を抜いて大きく、威風堂々としたデザインは今見ても風格を感じられる。
ボディには、5層コートの高級塗装が施された。大きく四角いボディだが、空力性能を徹底的に高められたデザインになっている。
▲高級車然とした重厚感のある内装インテリアには上質な本革や木目パネルを使用。メーターは自発光式が採用されるなど、室内空間の意匠にもこだわりがみられる。
搭載エンジンは最高出力260ps、最大トルク36.0kg-mを発揮する4L V8で、トランスミッションは4速AT。足回りはコイルサスペンションと、エアサスペンションが用意された。
▲ナンバープレートを挟み、ボディサイドまで続くリアコンビライトと赤いガーニッシュが初代の特徴特筆すべきは、その静粛性である。これまでの日本車では考えられなかったほど圧倒的に静かな室内は、欧米の並み居る自動車メーカーを驚愕させた。
1992年8月のマイナーチェンジでは、助手席側エアバッグ、GPS対応のエレクトロマルチビジョンなどがオプション設定され、装備の充実が図られている。
■セルシオ(初代)の中古車相場
生産終了から25年以上が経過していることもあり、流通量は20台程度と極めて少ない。
ただし、流通している物件の多くは走行距離が5万km前後で修復歴もなく、ノーマルの状態で残っている“奇跡の中古車”と呼べそうなものがほとんどだ。
グレードを吟味できるほど選択肢はないが、装備充実の「C仕様」が約10台、「C仕様 Fパッケージ」が5台程度あるため、セルシオらしい高級感を追求したいならこのあたりから探してみるのもよいだろう。
▼検索条件
トヨタ セルシオ(初代)× 全国セルシオ(2代目)の特徴と中古車相場
■セルシオ(2代目)DATA
生産期間:1994年10月~2000年7月
中古車流通量:約90台
中古車価格帯:30万~190万円
▲見事なまでのキープコンセプトなデザインとなった2代目セルシオ(前期型)■セルシオ(2代目)の特徴
2代目セルシオは、ボディサイズ、外観デザインともに初代とほぼ変わっていない。ただし、改良型プラットフォームを採用し、ホイールベースを延長するなど中身は一新されている。また、オーバーハングを切り詰めて、最小回転半径を小さくしながら居住性を初代よりも高められた。
エンジンは初代と同じ4L V8だが、最高出力265ps、最大トルク37.0kg-mとわずかではあるがアップ。トランスミッションは当初4速ATのみの設定だった。
ABSやデュアルエアバッグも標準装備になり、安全性能が高められたのも2代目の特徴である。1996年8月には、サイドエアバッグや衝撃感知ドアロックシシテムなどが標準装備された。
また、このタイミングでグレードは「A仕様」、「B仕様」、「C仕様」、「C仕様 Fパッケージ」に加え、「A仕様」と「B仕様」にユーロチューンドサスペンションを装着した「eRバージョン」が追加されている。
▲後期型はライトまわりを一新し、前期型とは異なる印象に1997年7月のマイナーチェンジでは、エクステリアを刷新。前期型よりも大型化した異形ヘッドライトなどにより、雰囲気をガラリと変えている。このヘッドライトはディスチャージライトが採用されている。
エンジンにはVVT-i(連続可変バルブタイミング機構)が用いられ、最高出力が280psにアップ。ATも4速から5速に変更されている。また、全グレードにVSCやブレーキアシストが標準装備になるとともに、レーダークルーズコントロールがオプション設定された。
■セルシオ(2代目)の中古車相場
流通している約90台の中古車のうち、前期型は約20台、後期型は約70台という内訳だ。年式が古いため、前期と後期の価格差はほぼない。そのため、まずは後期型狙いという探し方がいいだろう。
人気は最上級グレードの「C仕様 Fパッケージ」だが、残念ながら2代目ではほぼ流通していない。一方で一つ下のグレード「C仕様」は40台程度流通しているので、豪華さを重視したいならこちらを本命にして探すのがいいだろう。ミッションが5速になり走りも向上した後期型で、走行距離7万km前後を目安に狙いを定めてみよう。
2代目セルシオで、上級グレードに勝るとも劣らない人気なのが、後期型の「B仕様eRバージョン」だ。現在、20台ほどの中古車が流通していて、価格帯は60万~120万円と幅広い。カスタムされた物件が総額100万円前後の高価格帯に散見されるが、中には走行距離8万km前後で、ノーマルの状態の物件も見つかる。セルシオの高級感に加え、スポーティさも味わいたい人にオススメだ。
▼検索条件
トヨタ セルシオ(2代目)× 全国セルシオ(3代目)の特徴と中古車相場
■セルシオ(3代目)DATA
生産期間:2000年8月~2006年5月
中古車流通量:約250台
中古車価格帯:30万~300万円
▲排気量がアップし、豪華さも高められた3代目■セルシオ(3代目)の特徴
3代目セルシオは、初代、2代目から大きく変貌を遂げ、まさに集大成といえるモデルに昇華した。
エクステリアはフロントライトを大型化して精悍な表情になり、リアのコンビランプも大型化。だが、全体のシルエットは初代からのイメージを踏襲し、一目でセルシオとわかるデザインになっている。
ボディサイズは全長4995×全幅1830×全高1470mmと、全高がひとまわり大きくなり、それにより居住スペースが拡大している。特にヘッドクリアランスと前後乗員間距離が大きく改善され、プレミアムセダンにふさわしい広々とした室内空間が確保された。
▲質感にこだわりぬかれた内装フロントシートは、座面や背もたれに設定温度の空気を送り体を快適に包む、コンフォータブルエアシートを採用している。また、当時はまだ少なかったスマートキーシステムをいち早く採用。レーダークルーズコントロールには、ブレーキ制御機能が追加されている。
搭載エンジンはこれまでの4Lから4.3Lに拡大。シャシーやサスペンションも見直されている。
現在、レクサスが採用している高級オーディオのマークレビンソンも、このセルシオからオプション設定された。
▲6速AT になった3代目後期型2003年8月のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインを大きく変更。また、ATが5速からシーケンシャルシフト付きの6速に変更されるとともに、ミリ波レーダーで前方を監視するプリクラッシュセーフティシステムが搭載された。
グレード構成は前期型が歴代セルシオを踏襲した「A仕様」、「B仕様」、「C仕様」で、「A仕様」と「B仕様」には「eRバージョン」が、「C仕様」には「インテリアセレクション」、「Fパッケージ」、「Fパッケージ インテリアセレクション」が用意された。
後期型は、「A仕様」、「eR仕様」、「C仕様」の3パターン。「C仕様」には前期型と同じく「インテリアセレクション」、「Fパッケージ」、「Fパッケージ インテリアセレクション」がある。
グレードによる大きな違いは、サスペンションだ。「A仕様」と「B仕様」が一般的なコイルサスペンション、「eRバージョン」はそれをやや固めにしスポーティな味付けにしている。一方、「C仕様」はエアサスペンションを採用しており、より高級感ある乗り心地を味わうことができる
▲後期型「C仕様」のインパネ■セルシオ(3代目)の中古車相場
3代目セルシオの中古車流通量は約250台で、そのうち前期型が約60台、後期型が約190台という状況。
予算重視なら、走行距離10万km以上の多走行車で2003年7月までの前期型が中心となるが、総額50万円前後で選択肢を確保することができる。予算を70万円までアップできれば、走行距離10万km以下の物件も見つけることも可能だ。
コンディション重視派は低走行車を狙いたいところだが、走行距離5万km以下の物件は30台程度存在する。予算80万円程度で5万km前後の物件も見つかるが、流通台数が少ないため、好条件の1台を見つけたら即断即決で動いた方がいいだろう。
低価格帯にもエアサスペンションを搭載した「C仕様」を見つけられるなど、グレードごとの価格差はあまり見られない。
そこでオススメなのが、セルシオらしい高級感を存分に味わえる「インテリアセレクション」だ。50台以上の流通台数があり、総額80万円前後から150万円程度まで広い価格帯で流通している。セミアニリン仕上げの本革シートがこの価格で手に入れられるのは、絶版中古車ならではの魅力だ。
後期型は、カスタムされた中古車の比率が高い。迫力あるVIP仕様に乗りたいなら、カスタムされたものから自分の好みに合う1台を探すのもいい。総額200万円前後の価格帯では、スポーティな「eR仕様」や上級グレードの「C仕様」を中心に、ドレスアップした物件を見つけることができる。
▼検索条件
トヨタ セルシオ(3代目)× 全国※記事内の情報は2021年6月22日時点のものです。

自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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