生産終了した希少な4人乗りオープンのBMW 2シリーズカブリオレ。狙い目は価格と程度のバランスが良い5年落ち
カテゴリー: 特選車
タグ: BMW / オープン / 2シリーズカブリオレ / ぴえいる
2021/02/21

貴重な4人乗りのコンパクトFRオープンカーにも、5年落ち物件が登場
発売されてから年月がたつほど中古車の台数が増えて選びやすいが、あまり年式が古すぎるのも困る。
そんな台数と年式のベストバランスが、最も販売台数の多いデビュー年に登録され、かつ車検を期に手放されがちな「デビュー5年落ち」モデルだ。
そもそも新車は、販売台数を見れば明らかだが、デビューした年が最も売れる。それを手放すタイミングは、車検時期が多い。「車検費用を払うならそろそろ次の車にしようかな」と考えやすいからだ。つまり、その車がデビューした3年後、5年後、7年後……が中古車の増える目安のひとつとなる。
その中でも「5年後」をオススメするのは、3年落ちよりは値落ちが進んでいて、7年落ちよりは中古車の状態に期待ができそうだからだ。
このように、価格と状態のバランスがちょうどいいのが“5年落ち"だと言えるだろう。
今回は、2015年に登場したBMW 2シリーズカブリオレを取り上げる。先代にあたる1シリーズカブリオレ同様、駆動方式にFR(フロントエンジン・リアドライブ)を採用し、しかも日本では貴重な4人乗りオープンカーだ。
現在同社のホームページを確認するとラインナップから外れ、ひっそりと生産終了してしまっている。このサイズのFRで、オープンカーはもう二度と出ないかも。そうなるとますます希少価値が高まりそうな予感が!?
約50:50の前後重量配分+FRでBMWらしい爽快な走り


メルセデス・ベンツ Aクラスやアウディ A3、フォルクスワーゲン ゴルフといった競合ひしめくCセグメントの中において、現時点では最後の4人乗りオープンカーであるBMW 2シリーズカブリオレ。2014年に登場した2シリーズクーペに続き、2015年3月に日本へ導入された。
約50:50の前後重量配分や、Cセグメント唯一となるFRの駆動方式が採用されるなど、BMWらしい“駆けぬける歓び"を風や日差しを感じながら味わえる。ソフトトップは、走行速度50km/h以下でボタンを押すと約20秒で開閉する。
搭載されたエンジンは、最高出力184ps/最大トルク270N・mを発揮する2Lターボ一機種のみで、組み合わされるトランスミッションは8速ATだ。先代にあたる1シリーズカブリオレは同じ2Lながら自然吸気で、6速ATだったから、走行性能は飛躍的に向上している。

各種機能を一括でコントロールする同社のiDriveナビゲーションシステムや、ETCは全車に標準装備。また、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警告システムを含む「ドライビング・アシスト」や、ブレーキ機能付きクルーズコントロールも全車に標準で備わる。

大きな変更はないから、初期型も十分狙い目だ
これまでに一部改良とマイナーチェンジはそれぞれ一度ずつ行われている。まず2016年9月には、新世代の2Lターボエンジンに切り替えられた。とはいっても、最高出力184ps/最大トルク270N・mと、スペック上の数値は同じ。乗り比べたらわかる程度の違いで、あまり気にする必要はないだろう。
次いで、2017年8月のマイナーチェンジでエクステリアデザインが変更され、ヘッドライトとリアライトがLEDとなった。また、キドニーグリルのフレームが幅広になり、エアインテークが大型化されたが、見比べないとその差はわからない程度だ。
デビュー時の車両本体価格は525万~566万円。原稿執筆時点で15台見つかり、価格帯は総額290万~410万円。うち5年落ちとなる2015年式は半数ほどで、総額290万~360万円。ほとんどが走行距離5万km未満というおいしい状況だ。
希少な4人乗りのコンパクトFRオープンカーゆえ、もしかしたら今後の中古車相場に動きがあるかも!? 年式相応に値落ちしている今のうちに、ベストバランス物件を狙うのがオススメだ!
▼検索条件
BMW 2シリーズカブリオレ(初代)×2015年式×全国▼検索条件
BMW 2シリーズカブリオレ(初代)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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