2020年、カーセンサーnetで注目度の高かったクーペ・オープンのトップ10はコレだ! 【カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2020】
カテゴリー: 特選車
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2021/02/04
カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2020【クーペ・オープン部門】
カーセンサーだけがもっている膨大なデータをもとにした、毎年恒例の中古車注目度&競争率ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」。
この記事では、クーペ・オープンの上位10モデルをピックアップ。各車種について簡単に紹介しよう。
●第1位|マツダ RX-8(初代)
(2003年04月~2012年06月)
1967年にコスモスポーツが世界初の量産ロータリーエンジンを搭載して以来、マツダが育ててきたロータリーエンジンを搭載する最後のモデルとなったRX-8。搭載されるのは「RENESIS(レネシス)」と呼ばれる新世代のロータリーエンジンになる。
RX-7がロータリーターボだったのに対し、RX-8はNAエンジンに。ベースモデルの最高出力は210psで、上級グレードは250psに。トランスミッションは6MTと4ATで、2006年8月の一部改良でATが6速に変更された。
ぱっと見は2ドアクーペに見えるが、前席ドアの後ろに小さな観音開きのドアが付いているのがRX-8の大きな特徴。ここはピラーレス構造になっているので、小さなドアでも後部座席に乗り込みやすい。
2021年1月現在、380台弱の中古車が流通。価格帯は30万~350万円となっている。専用バケットシートなどを備える最後の特別仕様車“スピリットR”は170万円から見つかる。
高年式で状態が良い中古車は相場が高騰し始めているので、欲しい人は早めの購入がオススメ!
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マツダ RX-8(初代)×全国●第2位|ポルシェ 911(991型)
(2011年11月~2019年06月)
先代991型911は、見た目は997型とほとんど変わらない印象があるが、実は細部にわたり大きく進化した。
ホイールベースを拡大するとともに、ボディ幅を広げてどっしりとした雰囲気を強調。さらに徹底した軽量化が図られた。駆動方式はもちろんRRがベースとなる。
トランスミッションは997型後期から採用された7速PDKに。もちろんMTモデルも用意される。
デビュー時のエンジンはカレラが3.4L、カレラSは3.8Lの水平対向6気筒NAに。そして2015年9月のマイナーチェンジで全グレード前期型より排気量を小さくした水平対向6気筒ターボエンジンが採用されている。
グレードはベースグレードの他、高出力モデルのカレラS、4WDのカレラ4、カレラ4S、ターボ、GT3など様々なタイプを用意。また、オープンモデルのカブリオレやタルガもラインナップ。
2021年1月現在、約330台弱の中古車が流通。価格帯は660万~4400万円となっている。
このうち、ベースモデルのカレラは60台ほど流通していて価格帯は740万~1600万円、カレラSは50台ほど流通していて価格帯は660万~1500万円だ。
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ポルシェ 911(991型)×全国●第3位|ポルシェ 911(997型)
(2004年08月~2011年10月)
シリーズ初の水冷エンジンを搭載した996型911の前期型はフロントライトを初代ボクスターをほうふつとさせる涙目型デザインにしたが、往年の911ファンから賛否両論沸き起こったこともあり、この997型では伝統の丸型ライトが採用された。
前期型のトランスミッションは、6MTと5速ATのティプトロニックSを用意。2008年6月のマイナーチェンジではティプトロニックSが廃止され、新たにデュアルクラッチトランスミッションの7速PDKが採用された。
搭載エンジンは水平対向6気筒で、カレラには996型と同じ3.6L、カレラSには排気量を3.8Lに拡大したエンジンが搭載された。他にもカレラ4やカレラ4S、カレラGTS、ターボなど、多くのモデルが用意される。
2021年1月現在、約220台の中古車が流通。価格帯は300万~2500万円となっている。
このうち、ベースモデルのカレラは50台弱台流通していて価格帯は300万~760万円、カレラSは50台ほど流通していて価格帯は390万~950万円だ。後期型は500万円弱から探すことができる。
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ポルシェ 911(997型)×全国●第4位|トヨタ 86(現行型)
(2012年04月~生産中)
若者でも手に入れやすい価格帯の小型FRスポーツカーを作る、というコンセプトで開発されたトヨタ 86は、トヨタとスバルの共同開発という珍しい形で生まれたモデルだ
搭載エンジンはスバルのお家芸である水平対向4気筒。これにより低重心パッケージが実現した。
このエンジンは決してハイパワーではないが、エンジンの性能をフルに引き出して車を操る楽しさを存分に味わえる作りに。トランスミッションは6MTと6ATが用意される。
2014年にはサスペンションセッティングが変更され、2015年には電動パワステのセッティングが変更されるなど、常に走りを進化させてきた。
また、エンジンチューニングを施したGRMN(2015年)やGRMNのエッセンスを盛り込んだ本格スポーツモデルのGR(2017年)、気軽にスポーツドライビングを楽しめるGR SPORT(2018年)なども設定された。
2021年1月現在、1000台弱の中古車が流通。価格帯は100万~700万円。高価格帯はTRDのコンプリートモデルになる。
低価格帯の中古車は探している人がたくさんいるため動きが早い。予算を抑えて乗りたい人は見つけたら即買いで!
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トヨタ 86(現行型)×全国●第5位|日産 GT-R(R35型)
(2007年12月~生産中)
R34型スカイラインGT-Rの生産終了から5年の時を経てデビューした現行型GT-Rは、スカイラインという名称がなくなり、グローバルモデルとして生まれ変わった。
搭載エンジンは3.8L V6ツインターボで、トランスミッションは6速DCT。デビュー時は最高出力353kW(480ps)、最大トルク588N·mで、年次改良を繰り返しながら現在は419kW(570ps)、637N・mまで性能が高められている。また、日産のモータースポーツ活動のDNAが注ぎ込まれたGT-R NISMOは441kW(600ps)、652N・mを発生する。
GT-Rは年式により乗り味が大きく異なるのが特徴。前期型はかなり硬めの乗り味だったが、2011年モデルからはしなやかな乗り心地に(とはいえ、「あくまでスポーツモデルとしては」という感じではある)。
2014年モデルからは上質な雰囲気が高められ、大人の高級GTスポーツへと変貌した。もちろん、アクセルを踏み込めば強烈な加速を堪能できる。
2021年1月現在、約200台の中古車が流通。価格帯は460万~2100万円。2011年モデルは600万円から、2014年モデルは800万円から見つかる。
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日産 GT-R(R35型)×全国●第6位|マツダ ロードスター(現行型)
(2015年05月~生産中)
1989年にデビューした初代ロードスター(NA型)は、長く下火になっていたライトウェイトオープン2シーターというジャンルを復活させたモデルだ。初代ロードスター登場以降、世界中の自動車メーカーがオープン2シーターを登場させるが、ロードスターの人気はそれらに負けないものだった。
初代から一貫して、決してパワフルではないが車と一体となって気持ちよく走ることにこだわり続け、駆動方式はFRを貫いている。4代目となる現行型はスカイアクティブ技術を取り入れた1.5L4気筒エンジンを搭載。トランスミッションは6MTと6ATになる。
ベースグレードのSは車両重量が1tを切る990kgを実現。ソフトトップは手動式で座ったまま片手で開閉できる。
2021年1月現在、約310台の中古車が流通。価格帯は160万~330万円。エンジンが改良された2018年7月以降のモデルは220万円から探せる。
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マツダ ロードスター(現行型)×全国●第7位|アウディ TT(2代目)
(2006年10月~2015年07月)
流麗なシルエットの中にどこかノスタルジックなイメージも盛り込まれた初代TTは、2代目になり洗練されたデザインに生まれ変わった。
フロントフェイスにはアウディを象徴するシングルフレームグリルが配置されている。 ボディにはアルミニウムが多用され、軽量化と高剛性化を実現した。
デビュー時の構成は2L直4ターボのFFモデルと、3.2L V6のクワトロ(4WD)の2種類。2008年9月には2Lにもクワトロが追加された。トランスミッションは6速DSGに。2011年には1.8Lターボが追加された。
2021年1月現在、約160台の中古車が流通。価格帯は50万~260万円。
ダウンサイジングした1.8Lターボ搭載車は1.8TFSIが100万円から、装備を充実させた1.8TFSI Sラインは160万円から探せる。
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アウディ TT(2代目)×全国●第8位|ホンダ S2000(初代)
(1999年04月~2009年06月)
2シーターFRオープンモデルのS2000は、ホンダが創立50周年記念で威信をかけて開発したピュアスポーツモデルだ。
搭載エンジンは前期型(AP1)が2L 直4 DOHC VTECで、NAながら最高出力250psを発生する。この数値には8300回転で到達し、9000回転がレブリミットという超高回転型エンジン。トランスミッションは6MTのみの設定になる。
前期型エンジンはかなりピーキーなセッティングだったこともあり、2005年11月にマイナーチェンジされた後期型(AP2)は、最高出力を242ps/7800rpmに落とし、その分最大トルクを22.5kg-mに高めた2.2Lエンジンに変更された。
2021年1月現在、約130台の中古車が流通。ここ数年で中古車相場は高騰していて、価格帯は180万~800万円。中でも低走行の後期型は500万円以上することを覚悟しておきたい。
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ホンダ S2000(初代)×全国●第9位|日産 フェアレディZ(Z33型)
(2002年07月~2008年11月)
日産を代表するスポーツモデルとして、日本はもちろんアメリカでも人気が高いフェアレディZ。
先代Z33型は日本では2シーター専用モデルに。ボディタイプはクーペとロードスターが存在する。
搭載エンジンは3.5L V6。トランスミッションは6MTと5ATに。最高出力はデビュー時が280psで、2005年9月にはMT車が294psに進化。2007年1月にはMT、ATともに313psになった。
大人が楽しめるグランドツーリングカーという性格もあり、単にスポーティ性を高めるだけでなく、本革シートなどを装備したラグジュアリーグレードのバージョンTも設定された。
また、S-チェーンGTやバージョンニスモなど、日産のモータースポーツ部門であるニスモが手がけたホットモデルも存在する。
2021年1月現在、約370台の中古車が流通。価格帯は30万~470万円。313pを達成した2007年以降のモデルも90万円から探せるなど、比較的買いやすい中古車相場になっている。
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日産 フェアレディZ(Z33型)×全国●第10位|マツダ ロードスター(3代目)
(2005年08月~2015年04月)
日本はもちろん海外でも人気の高いロードスターは、北米を中心にボディサイズを拡大してほしいという要望があった。3代目となるNC型ロードスターはその声に応える形で3ナンバーサイズに。とはいえ、ロードスターの基本コンセプトである人馬一体を壊さないようサイズアップは最小限に抑えられた。
搭載エンジンは2L直4で、最高出力はMT車が170ps、AT車は166psになる。MTはベースグレードが5速で、RSとVSは6速に。
2006年8月には電動開閉式ハードトップを搭載するRHTも設定。これまでのロードスターとは一味違うラグジュアリー感ある走りを楽しめる。
2021年1月現在、約250台の中古車が流通。価格帯は40万~220万円。RHT搭載車はRS RHTが80万円から、VS RHTだと60万円から探せる。
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マツダ ロードスター(3代目)×全国総括
SUV、軽自動車、ミニバンなどに比べるとクーペやオープンモデルは趣味性が高く、一部の車好きにのみ支持されるモデルというイメージがある。
しかし、カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2020では総合ベスト10にRX-8、2世代のポルシェ 911、そして86がランクイン。GT-Rも総合13位と、もうすぐベスト10圏内だった。
911やGT-Rは新車だとなかなか手が届かないが、中古車であればもしかしたら買えるかもしれないし、RX-8や86は免許を取り立ての人だって狙えるモデルだ。また、ロードスターのようなオープンモデルなら気軽に非日常感を味わえる。
利便性に着目した車選びも悪くないが、車を操る楽しさもぜひ多くの人に味わってもらいたい。例えば、子育てが終わった人などは、クーペやオープンモデルで夫婦の優雅な時間を楽しんで新鮮な気分を取り戻してみるのはどうだろう。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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