維持するのも楽! 総額50万円で遊べるスポーツグレードのMTモデル7選
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / 日産 / ホンダ / マツダ / スズキ / ハッチバック / 軽自動車 / MT / フィット / マーチ / デミオ / アルトラパン / Kei / スイフト / ヴィッツ / 高橋満
2020/05/31
コンパクトカーや軽自動車なら総額50万円で走りのモデルが手に入る!
子育ても落ち着いたし、そろそろ自分の趣味を楽しむ時間をもとうか。そういえば、若い頃はスポーツカーで遊んでいたなあ。
あの頃のようにMTモデルで走りを楽しみたいと思っても、ほとんどがAT車やCVT車という現在ではMTのスポーツカーは年式がそれなりに古くなり、自動車税をはじめとする維持費や整備費用が心配……。
でも諦めなくて大丈夫! スポーツカーではなく、1.5L以下のコンパクトカーや軽自動車のスポーティグレードに目を向ければ、そこまで低年式じゃなくてもMT車を見つけることができる。
しかも、これらは本格的なスポーツカーのように相場が高騰していないので、総額50万円以下で探すことだってできる。今乗っている車にプラスする形で楽しむのもありだ。
排気量が小さいので税金も安く、2000年前後にデビューしたものなら万が一調子が悪くなってもパーツが見つけやすいし、高級車に比べればパーツが安いのでそこまでお金をかけずに整備できる。
そんな、走りを楽しめてコストパフォーマンスがいいオススメモデルを紹介しよう。
ワンメイクレースも行われたスポーティハッチ
トヨタ ヴィッツ 1.5RS(2代目)
1999年にスターレットの後継モデルとして登場した初代ヴィッツは、その後のコンパクトカーのあり方を変える、エポックメイキングなモデルだった。
初代ヴィッツはヨーロッパのAセグメントに位置するモデルでありながら、大人4人がゆったり座れるパッケージングを実現。これ以降、ハッチバックでもパッケージングが優れていることは常識となっていった。
ヴィッツのもうひとつの特徴は、早い段階からスポーティグレードが設定されていたこと。ヨーロッパでは小さな車をMTで操ることが一般的。欧州でも販売されたヴィッツは、2ペダルが主流の日本でもデビュー時からMTが用意されていた。
そして、2000年からヴィッツのワンメイクレースが行われるように。走る楽しさへのこだわりは、ヤリスという名称になった現行型にも受け継がれている。
2005年にデビューした、2代目ヴィッツのスポーティグレードであるRSは、最高出力110ps、最大トルク141N・mを発生する1.5Lエンジンを搭載。このエンジンは、先代に搭載されたものから吸排気系などが一新され、ワインディングなどでの心地よさが高められている。トランスミッションはCVTと5MTが用意された。
そして、本革ステアリング&シフトノブや専用シートなど、走りを盛り上げる装備も奢られている。
1.5RSは100台ほど流通していて、そのうち2/3近くがMTモデル。総額50万円で買える中古車は30台弱流通している。
▼検索条件
トヨタ ヴィッツ 1.5RS(2代目)×総額50万円以下×MT×全国街中を気持ちよく走れる“ロードセイリング”
ホンダ フィット 1.5RS(2代目)
2001年に登場したフィットは、ホンダ独自の技術“センタータンクレイアウト”により、ハッチバックとは思えないほど広大な居住空間が与えられた。
初代がデビューしたときはCVTのみで、2004年6月のマイナーチェンジでスポーティグレードの1.3Sが登場。ただ、この時はまだMTは設定されなかった。その後、2005年12月のマイナーチェンジで1.3Sと1.5Sが用意され、1.5SにMTが設定される。
そして、2007年10月のフルモデルチェンジでスポーティグレードの1.5RSを設定。RSのFFには5MTが用意された。RSはロードセイリングの略で、街中や高速道路などを小気味よく走れるようセッティングされた。
搭載エンジンは新開発の1.5L i-VTECで、最高出力88kW(120ps)、最大トルク145N•m(14.8kg・m)を発生。5MTでは走行性能を高めた専用サスペンションセッティングが施された。タイヤもRSのCVT車が15インチなのに対し、5MTは16インチを履いている。
内外装も専用グリルや専用バンパー、本革ステアリングなどが奢られ、スポーティな気分を盛り上げる。
2代目フィットの1.5RSは約37台流通していて、そのうちMTは80台ほど。総額50万円で買える中古車も20台ほど流通している。
▼検索条件
ホンダ フィット 1.5RS(2代目)×総額50万円以下×MT×全国見た目とは裏腹にスパルタンなモデル
日産 マーチ 12SR(3代目)
1982年に登場したマーチは、長くエントリーモデルとして支持されてきた。2002年に登場した3代目は、愛らしいルックスと丸みを帯びたボディラインが特徴だが、実はゴリゴリのスポーティグレードである12SRも設定されていた。
12SRが登場したのは、K12型マーチが登場してから約1年後の2003年。エンジンは12SR専用にチューニングされていて、高回転まで一気に回るように調整されている。もちろんCPUも12SR専用だ。最高出力は79kW(108ps)、最大トルクは134N•m(13.7kg・m)を発生する。
足回りには専用チューンのサスペンションが装着され、ノーマルより20mm車高をダウン。マフラーも専用のものが付けられている。
トランスミッションは5MTのみの設定となり、ボディは3ドアと5ドアが用意された。
中古車は50台ほど流通していて、そのうち3ドアは1/5くらい。総額50万円で買える中古車は20台ほど流通している。
▼検索条件
日産 マーチ 12SR(3代目)×総額50万円以下×MT×全国流麗なスタイルが魅力のスポーティハッチ
マツダ デミオ スポルト(3代目)
2019年7月に世界共通のMazda2というネーミングに変更されたデミオ。デミオは2002年に登場した2代目からスポルトというスポーティグレードが設定されていた。
室内空間の広くすることをコンセプトにしたハッチバックが多い中で、3代目デミオはあえて全高を低くし、躍動感あるボディデザインを強調している。
1.5スポルトは最高出力83kW(113ps)、最大トルク140N•m(14.3kg・m)を発生する1.5Lエンジンを搭載。トランスミッションは7速マニュアルモード付きのCVTと5MTが設定された。
タイヤは他のグレードが14インチなのに対し、スポルトは16インチが採用されている。グリルやエアロパーツにスポルト専用品が付けられているのも特徴だ。
1.5スポルトの中古車は約80台流通していて、そのうちMTは1/3ほど。総額50万円で買える中古車は10台ほどある。
▼検索条件
マツダ デミオ スポルト(3代目)×総額50万円以下×MT×全国ラリーでの勝利を見据えて開発された本気のスポーツモデル
スズキ スイフトスポーツ(初代)
スズキの世界戦略車として2000年にデビューしたスイフト。デビュー時は1.3Lエンジンのみの展開で、トランスミッションは4ATと5MTが用意されていた。そんなスイフトにスポーティグレードが設定されたのは、2003年6月のマイナーチェンジ時。
初代スイフトスポーツは最高出力85kW(115ps)、最大トルク143N•m(14.6kg・m)を発生するスイフトスポーツ専用の1.5Lエンジンを搭載。加えて専用サスペンション、四輪ディスクブレーキなどが装備された。トランスミッションは5MTのみの設定となる。
インテリアにも専用レカロシートや本革ステアリング&シフトノブ、専用のスポーツメーターなどが備わる気合の入れようだった。
ボディはベーシックなスイフトが5ドアだったのに対し、スイフトスポーツは剛性の高い3ドアになる。
スズキが本気でスイフトスポーツを作った理由は、ジュニア世界ラリー選手権(JWRC)への参戦を念頭に置いたものだったから。また、国内競技でも初代スイフトスポーツは活躍していた。
初代スイフトスポーツは、25台ほどの中古車が流通していて、もちろんすべてMT車。総額50万円で買えるものは15台ほどある。
▼検索条件
スズキ スイフトスポーツ(初代)×総額50万円以下×MT×全国ワークスの名を冠したホットモデル
スズキ Kei ワークス(初代)
Keiは1998年10月に行われた軽自動車規格改正時に登場したモデルで、当初は今でいうクロスオーバーSUV的な立ち位置だった。しかし、2009年8月までの11年というモデルサイクルの中で、だんだんとオーソドックスなハッチバックへとイメージを変えていく。
合わせて、1999年に登場したKeiスペシャル、2000年に登場したKeiスポーツと、スポーティグレードも設定して走りのイメージを築いていった。
Keiワークスは2002年11月に登場したモデルで、アルトワークス以来、久しぶりに“ワークス”という名称が使われた。四輪ディスクブレーキ、ヘリカルLSD、専用バンパーに備わる大型フォグライト、専用レカロシートなど、走りの装備が贅沢に使われている。
トランスミッションはCVTと5MT。エクステリアではボンネットのエアインテークが目を引く。
Keiワークスは現在70台弱の中古車が存在し、そのうち50台近くが5MTになる。総額50万円で買えるのは20台ほど。
▼検索条件
スズキ Kei ワークス(初代)×総額50万円以下×MT×全国ベース車のイメージとは裏腹に、硬派な1台
スズキ アルトラパン SS(初代)
ウサギをモチーフにしたキュートなラパンだが、初代にはホットハッチのSSが設定されていた。
2003年9月に追加されたSSは、フロントに円形のライトと大型のフォグランプが装備されたクラシカルなスポーツモデルの雰囲気に。エンジンは64psを発生するDOHCターボになる。
トランスミッションはコラム式4ATとフロア式5MT。コラムATをMTにするために、フロアまわりは大幅に手が入れられた。
インテリアにはMOMOステアリングやスポーツシートが付けられた。フロントグリルには赤いSSのバッチが付けられ、普通のラパンとは異なる雰囲気を醸し出している。
ラパンSSの中古車はまだ120台以上現存していて、80台以上がMTに。総額50万円で買える中古車も30台近くある。
▼検索条件
スズキ アルトラパン SS(初代)×総額50万円以下×MT×全国自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
この記事で紹介している物件
あわせて読みたい
- 【スズキ MRワゴンの中古車を買うなら】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- アウトドアブームの過熱を引き金に、規格外に車内が広い車の注目度が上がる!?
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 2022年モデルのGT-Rニスモ、スペシャルエディションを投入
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 【フェルディナント・ヤマグチ×編集長 時事放談】自動車業界と半導体について(後編)