SUVとミニバンの良いところを合わせたデリカD:5、実車確認は“裏面”が命!?
2019/07/16
「車を見に行っても、どこをどう見たらいいのか……」
そんな方々の悩みを解消すべく、実際に販売店で実車を見ながらチェックポイントを解説。これを参考に、気になる車に会いに行こう!
新型デザインの登場で中古の流通量が上昇中!
アクティブ層を中心に高い人気を維持し続けているのがSUV、ファミリー層から圧倒的な支持を集めているのがミニバンだ。
どちらも良いところがあって車選びに難儀している人もいるのではないだろうか。
そんな悩めるユーザーにオススメしたいのが、SUVとミニバンの良いところを1台に集約している三菱 デリカD:5だ。
両側スライドドアの3列シートというパッケージをもちながら、パジェロ譲りの悪路走破性を併せ持つ救世主的な存在。
SUVに乗りたい旦那さんとミニバンが欲しい奥さん、どちらも納得して購入していくケースが多いそうだ。
そんなデリカD:5は発売から12年を経過する長寿モデル。今年の2月にはビッグマイナーチェンジでフロントデザインを大幅に変更したモデル(ディーゼルエンジン車のみ)も登場したことにより、従来型からの乗り替えで中古車市場も再び活発になっている。
実際に購入するときに注意すべき点を、デリカD:5に詳しい販売店で聞いてきたので解説したい。
今回見た車
三菱 デリカD:5(現行型)
最大8人乗りで広い室内スペースを確保しながら、SUV顔負けの走破性を誇る三菱のミニバン。ボディサイズは5ナンバーミニバンのノアと大型ミニバンのアルファードの中間。2012年に軽油を燃料とするディーゼルモデルが追加された
●総額/277.5万円
●年式/2015年式
●走行距離/5.1万km
●修復歴/なし
●カーセンサー認定/4点
※2019年6月1日時点の情報
CHECK POINT 1
車体裏の金属の角部分にサビが浮いていないか見る
アクティブに使われることが多い車種だけに、下まわりのサビのチェックは必須。
特に融雪剤がまかれる雪国や潮風を受ける海沿い、未舗装の悪路を走ることが多かった個体は、車体裏の金属部分にサビが発生している場合がある。
特にサビが発生しやすいのは、角の部分だ。ボディや足回りの面の部分よりも慎重にチェックを。
山や海に頻繁に行くという人は、納車前に下まわりの塗装をお願いしてサビを防ぐこともできる。
CHECK POINT 2
シートなど内装の状態は個体差があるので確認を
頻繁に荷物の積み降ろしをしたり、小さな子供が乗っていた物件も多いため、内装にダメージを受けている場合がある。
修復にはある程度の費用が必要なので、シートと荷室部分は確実にチェックしておきたい。
シートカバーが装着されているものは、前オーナーがシートの汚れを防ぐ目的で装着している場合もあれば、汚れを隠している場合も。
お店の人にお願いをしてシートカバーをめくって状態を確認しよう。
オススメ機能・装備1
子連れファミリーに重宝されるリモコン付き両側スライドドア
両手がふさがりがちなアウトドアシーンや、子供と出かける際に活躍するのが、リモコンで開閉が可能な電動スライドドア。
ただし、ガソリン車の一部グレードには装備されないので、電動スライドドアでも、リモコン開閉機能があるかは確認しておきたい。
また10年以上前の年式の物件には、動きが悪くなっているものがある。
引っかかるような異音がしないかなど、両側を開閉して動作を確認してみよう。
オススメ機能・装備2
後付けだと出費がかさむ大径オフロードタイヤ
山や海でアクティブに使いたい人に人気の、ゴツゴツとしたオフロードタイヤ。
しかし、流通量が少ないこともあり同サイズの一般的なタイヤに比べると価格が高く、ものによっては2倍以上する場合も。
そのため後から装着を検討している人は、すでに装着済みの物件を狙うのもアリだ。
その場合は擦り減り具合に加えて、劣化によるサイド部分の細かなヒビが発生していないかも確認しておこう。
取材協力
クローバランドカーズ 越谷店 鈴木勝也さん
「クローバランドカーズ 越谷店」
◇グループ総在庫600台以上◇全力でご購入のサポートさせていただきます! なんでもお気軽にご相談ください。
住所:埼玉県越谷市花田6-4-14
電話:048-971-8235
販売店が良く受ける質問ベスト3
★第1位
「ディーゼルエンジンはうるさくない?」
アイドリングやアクセルを踏み込んだ際「ガラガラ」という特徴的な音がします。ガソリン車に比べ音量は若干大きいですが、窓を閉めオーディオをオンにした状態では、ほとんど違いはわからないでしょう。
★第2位
「7人乗りと8人乗りどっちが便利かな?」
7人乗りは2列目が2座になっており、座席の間を通って3列目へ移動がしやすくなっています。しかしフルフラットにする際、隙間ができるので車中泊をする人は8人乗りが便利です。
★第3位
「ディーゼルならではの特別な整備ってある?」
ガソリン車よりもエンジンオイルが汚れやすいため、半年もしくは5000㎞に1度、必ずオイルの交換をしてください。怠るとエンジンの損傷につながる場合も。マフラーから白煙が出たら要注意です。
※雑誌版カーセンサー 2019年8月号(2019年6月20日発売)の記事「気になるクルマに会いに行こう」をWEB用に再構成して掲載しています
訪問した人
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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