100万円以下で買える3代目セルシオの中古車、実車確認でチェックすべきポイント4つ
2019/06/05
「車を見に行っても、どこをどう見たらいいのか……」
そんな方々の悩みを解消すべく、実際に販売店で実車を見ながらチェックポイントを解説。これを参考に、気になる車に会いに行こう!
今や100万円以下で買える! 当時のフラッグシップセダン
1989年にクラウンの上級車種として登場したセルシオ。
価格ではさらに上のセンチュリーが存在するが、オーナー自らも運転するドライバーズカーとしての最高級車種という位置を担っていた。
海外ではレクサスブランドからLSという車名で販売され、その後、日本でも同ブランドがスタートしたことで車名は消滅したものの、中古車市場ではいまだに指名買いユーザーが絶えないモデル。
今回はこのセルシオの最終型、3代目を購入したいとき、実車のどんなところをチェックすべきか、仕入れや整備でモデルのことをより深く知る販売店の取材をもとに解説したい。
見に行った物件は2006年式で、すでに10年以上経過したもの。新車時格で500万円以上したとあって高級車としての魅力は少しも色あせていない。
今回見た車
トヨタ セルシオ(3代目)
トヨタの大型セダン。4.3Lの大排気量エンジンを搭載しており、余裕ある走りと高い静粛性をもつモデル
●総額/90.4万円(本体価格/69.0万円)
●年式/2006年式
●走行距離/6.3万km
●修復歴/なし
※2019年4月22日時点の情報
CHECK POINT 1
すべてのスイッチを操作して、電装品まわりの動作を確認
セルシオもそうだが、高級車の多くは装備を電動化し快適性や利便性を高めている一方で、故障すると修理費用がかさむという点がデメリットでもある。
セルシオは生産終了から10年を超えるモデルのため、電装品の動作確認はしっかりとしておこう。
また、多くの物件に装着されているマルチナビゲーションは、ナビ機能だけでなくエアコンなどの操作パネルも兼ねている。
社外ナビへの交換キットも存在するが、工賃を合わせそこそこの費用がかかるそうなので気になるなら販売店に確認を。
CHECK POINT 2
木目パネルと本革素材の擦れやヒビ割れをチェック
木目パネルや本革シート(オプション)といった高級素材を内装の多くで使用しているセルシオ。
それだけに保管、メンテナンス状況によって程度の差が大きく分かれてしまう。
どれも目視でわかる部分なので確実にチェックしよう。
法人所有車は後席に人を乗せる機会が多いので、リアシートも忘れずに。
本革のメンテに気を使いたくない、または本革シートでなくても良いならば布シートモデルを探すのもありだ。
CHECK POINT 3
ボンネットとトランク部分のダンパーのヘタりを確認
セルシオはボンネットやトランク部分にダンパーが装着されており、開閉時にあまり力を必要としない。
ただし、経年劣化で圧が下がっている可能性があるので、開けるときに重さを感じたり、開いた状態を維持できるかをチェック。
ふいに下がってきたボンネットやトランクに挟まれ、ケガにつながる可能性もある。
ダンパーは純正品の他にも、純正同等品が安価で入手できるので、ヘタっているようなら交換してから納車してもらうのが良いだろう。
CHECK POINT 4
カスタムされている箇所とその状態を確認しておこう
若い世代からの人気も高いので、カスタムされた物件も多く流通する。
自分好みかはもちろん、取り外したノーマル部品の有無も確認しておきたい。
ノーマル部品はあとからも買えるが意外と高かったりする。
※雑誌版カーセンサー 2019年7月号(2019年5月20日発売)の記事「気になるクルマに会いに行こう」をWEB用に再構成して掲載しています
取材協力
カーセールスビリーブ 代表取締役 渡辺太朗さん
「カーセールスビリーブ」
“信頼”を“BELIEVE”で ☆お客様のカーライフを全力でサポート致します☆
住所:東京都町田市矢部町12番地1
電話:042-789-6066
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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