『ナニコレ!?』その佇まいはクラシカルというよりも原始的! 東南アジアでお馴染みのトゥクトゥクを発見!
2019/03/17
カーセンサーnet上には40万台以上の物件が掲載されている。物件チェックを日課とする筆者が、その中から偶然見つけた「なんだこの中古車は!!」という物件を紹介しよう!
東南アジア圏でお馴染みの“あの乗り物”を発見!
毎度のごとく「面白い車はないものか」とカーセンサーnetを検索していたら……、東南アジアではお馴染みのオート三輪タクシーを見つけた!!
タイなどに旅行したことがある人なら、一度は目にしたことがあるだろう「トゥクトゥク」だ。
日本では“オート三輪”と呼ばれ、昭和30年代の東京を舞台にした映画『ALWAYS 三丁目の夕日』に登場する車両として目にした読者も多いことだろう。
オート三輪はまだ自動車が普及していなかった頃、手軽な搬送車として活躍していた。
理由は単純でバイクよりも積載量が多く、自動車よりも価格が安いという2点に尽きる。
日本では車検不要、車庫証明不要、というメリットもある。
日本が裕福になったからか、他に選択肢がたくさんあるからか、オート三輪文化は次第に廃れていった。
しかし、アジア、南米、アフリカなどいまだに“現役”として活躍しているところも、まだまだたくさんある。
タイにおけるトゥクトゥク文化は長く、1930年代頃から日本メーカーが輸出していたそうだ。
そして1960年代、日本郵政公社(当時)が配達に使っていたオート三輪をODA(政府開発援助)として供与したこともあったそうだ。
面白いもので、世界各地にそれぞれのオート三輪文化が進化を遂げており、タイではそのエンジン音から“トゥクトゥク”と呼ばれているそうだ。
ちなみにオート三輪のことを英語では「Auto Rickshaw」(日本語読み:リクショー)と言う。
Rickshaw……。実は日本語の「力車」が訛って用いられている、というのは筆者も原稿を執筆中に知った。
世界最大のオート三輪メーカー製だろうか
当該オート三輪、詳しい情報は残念ながらよくわからない。
筆者の入念なインターネット検索によると、インドのBajajオート社(現在、世界最大のオート三輪メーカー)が手がけたオート三輪ではないか、と踏んでいる。
排気量は200cc、もし筆者の検索が正しければ最高出力は20psにすぎない。
とはいえ、トゥクトゥクで爆走なんぞしようと考える人も少ないはず。
昔のように搬送車として使うにも、日本が世界に誇る軽トラックの高い実用性には劣ってしまうだろう。
でも、車両価格59万9000円でこれほどまでに差別化を図れる乗り物、そうそうあるものではない。
味わえる速度域は違えども爽快感、非日常性、注目度ではスーパーカーのオープンモデルに勝らずとも劣らないはずだ。
最近都内で見かけることの多いカートよりも視認性は高いし、かわいらしいルックスが皆に笑みをもたらすことだろう。
運転している操作感は間違いなくダイレクトだし、ドライバーの技量にすべてがかかっている。
オープンエアではないものの、速度に応じて味わえる風の巻き込み量はかなりのものだと推測できる。
他の人と圧倒的な差別化を望む猛者はぜひ!
どんな車も進化を遂げ、快適になりつつある昨今、これほどまでの原始的な乗り物、あえて今味わってみるのもイイかもしれない。
この車が気になった猛者はぜひ、在庫の有無をチェックしてみてほしい。
それにしても奥が深いぜ、中古車!
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