▲ホンダの大排気量

ホンダの大排気量モデルがオトク?

今年2月、約2年のブランクを経てホンダ レジェンドが日本市場に再投入されました。3.5L V6エンジンに加えて、フロントに電気モーターを1つ、リアに左右独立制御する2つのモーターを備えたAWDハイブリッドとなりました。駆動力を前後のみならず、左右制御するのは旧型も同じでしたが、そこに電気モーターの駆動力も加わったのです。

ホンダのフラッグシップセダンとあって、新車時価格はおよそ680万円。先端技術の搭載内容を見ればコストパフォーマンスは高いのですが、おいそれと手が出せる価格ではないでしょう。そこで今回、注目したのが「3.5L V6エンジン」が採用されたモデルの中古車です。

3.5L V6エンジンはセダン、ミニバン、SUVと異なるボディタイプの車に搭載されており、いずれもかつての高級車です。そのカーセンサーアフター保証対象車が総額150万円以内でも狙えるんです。予算的にはコンパクトカーの新車時価格くらいですから、その実、オトク感あふれる車選びになると思います。

総額150万円以下で十分に購入可能!

まずご紹介するのは、前述のレジェンドの旧型。カーセンサーnet掲載物件の平均車両価格は約122万円(2015年5月10日現在)。2008年9月以降の3.7Lエンジンを搭載した後期型はいまだ高値で総額200万円以上のものがほとんどですが、それ以前の前期型なら十分に総額150万円以下で手に入れることができます。

旧型と新型、加えて新車と中古車ですから、性能や価格を比べること自体にさほど意味はありませんが、現行型の新車価格との価格差は約530万円以上です。当たり前ですが、現行型は最新の技術が投入されており、その性能は旧型より優れています。しかし、旧型の前後左右にトルクを配分する駆動システムでも満足度は高いはずですし、コストパフォーマンスという点では素晴らしい選択肢だと思います。

▲旧型レジェンドは前後左右にトルク配分を可変させ、路面に吸い付くような走りを味わえます。ちなみに平均走行距離は約6万4000kmです ▲旧型レジェンドは前後左右にトルク配分を可変させ、路面に吸い付くような走りを味わえます。ちなみに平均走行距離は約6万4000kmです

さらにセダンからは、最終型インスパイアもオススメ。最終型のボディはレジェンド並みに拡大され、3.5L V6モデルも投入されました。ミリ波レーダー付きの衝突安全機能やアダプティブクルーズコントロールなども設定され、レジェンドよりも年式が新しいものが狙えます。

平均車両価格は約115万円で、総額150万円以下の物件が大半となかなかにリーズナブル。そういう意味でも、要チェックな1台だと言えるでしょう。

▲最終型インスパイアは、低床化やロングホイールベース化などにより上級モデルであるレジェンドより室内は広くなりました。平均走行距離は約5万4000kmで、走行距離が比較的少ない物件を探せるのも特徴です ▲最終型インスパイアは、低床化やロングホイールベース化などにより上級モデルであるレジェンドより室内は広くなりました。平均走行距離は約5万4000kmで、走行距離が比較的少ない物件を探せるのも特徴です

次に紹介するのは、ミニバンのエリシオン。トヨタや日産のフルサイズミニバンに対抗するために生まれたもので、「プレステージ」というグレードの一部に3.5L V6エンジンが搭載されていました。“ミニバンらしからぬ”というフレーズが似合う走りっぷりに、一部では絶賛されましたが残念ながら新車市場でヒットしませんでした。

だからこそ中古車市場では、狙い目です。モデル全体の平均車両価格は約88万円で、上級グレードである3.5Lエンジン搭載モデルでも総額150万円以下の物件が散見されます。ただ、3.5Lエンジン搭載モデルは全体の1割程度しか掲載されていないのが玉にきずでしょう。

▲エリシオンは日産やトヨタのフルサイズミニバンに対抗すべく投入されましたが、あえなく絶版。平均走行距離は約7万5000kmで上昇傾向にあります ▲エリシオンは日産やトヨタのフルサイズミニバンに対抗すべく投入されましたが、あえなく絶版。平均走行距離は約7万5000kmで上昇傾向にあります

続いてもミニバンで、アメリカ市場で「オデッセイ」として販売されていたラグレイトを勧めたいと思います。デビューは1999年で、新車時登録から時間も経っていることもあり、カーセンサーnetでの掲載台数も39台しかございません。アフター保証対象車となると、さらに希少です。

平均車両価格は約48万円と非常に手頃で総額50万円程度からでも狙えますし、アフター保証対象車を見つけたら早めに行動した方が良いでしょう。

▲北米版「オデッセイ」だったラグレイトは、日本では威風堂々の面持です。平均走行距離は約7万7000km。15年以上前にデビューしたモデルとしては少なめと言えるかもしれません ▲北米版「オデッセイ」だったラグレイトは、日本では威風堂々の面持です。平均走行距離は約7万7000km。15年以上前にデビューしたモデルとしては少なめと言えるかもしれません

最後はSUVのMDXをピックアップ。北米生産されたフルサイズSUVで日本に“逆輸入”された車です。日本市場での人気は決して高かったとはいえず、中古車市場でも見逃された感たっぷりです。

平均車両価格は約81万円。フルサイズSUVでこれほどの動力性能と高級感を持ち合わせていながら、総額100万円以下で狙えるのは、大変お買い得と言えます。

とはいえ、MDXもラグレイト同様、掲載台数が少なく、原稿執筆時点ではモデル全体で19台しかありませんでした。こちらも気に入った物件を見つけたら、早めの行動が吉となるでしょう。

▲北米で生産・販売されたMDXは高級フルサイズSUVという位置づけ。北米では販売が継続していますが、日本では絶版に。平均走行距離は約8万3000kmです ▲北米で生産・販売されたMDXは高級フルサイズSUVという位置づけ。北米では販売が継続していますが、日本では絶版に。平均走行距離は約8万3000kmです

いずれの車もアフター保証対象ですから、万が一のトラブルでも保証範囲内であれば財布は痛みません。高年式、多走行気味な物件の場合は、特にアフター保証を付けておいた方が安心だと思います。

ホンダの高級モデルだけに搭載されてきた3.5L V6エンジン、お手頃価格で味わってみませんか? たっぷりのトルクがもたらす力強い走りは快感ですよ。

▼検索条件

【ホンダ】レジェンド(旧型)&エリシオン&ラグレイト&インスパイア(最終型)&MDX×総額150万円以下×CSA保証車
※プランでCSA保証を付けた場合、総額150万円を超える場合があります