マツダ CX-3でロングドライブ。会話が弾むパッケージングだし、ディーゼルエンジンも素晴らしい
カテゴリー: クルマ
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2015/10/01
CX-3は会話が盛り上がる車である
今回はマツダ CX-3 でロングドライブをした。場所は北海道。日本でこれ以上雄大な景色を味わえる場所はないだろう。走れば走るほど最高の景色を探したくなる。ただ、悲しいかな男3人のドライブである。
長時間乗るとディーゼルのノイズが気になることもある。そのあたりも確かめながら旭川からトマムに向かった。私は助手席の乗り心地を確認したかったので、ドライバーはカーセンサー編集長の中兼氏。後部座席には編集部員のペリー氏が座る。
北海道らしい景色を楽しみながらゆるやかなアップダウンや、リズムの良いコーナーが続く道を軽快にスポーティに走る。成人男性が3人乗車してもパワー不足は感じない。シートは日本人の体型にはジャストフィットな印象だ。マツダが意図しているシートジオメトリーは前後ともに車内コミュニケーションが取りやすいレイアウトになっているため、リアシートでくつろいでいるペリー君も交えて会話が弾む(しかし男3人だ……)。きっとこれが家族や友人達、恋人とのドライブなら、なおさら盛り上がるに違いない。
今、最も勢いのあるモデルのひとつだと再認識した
トマムからの復路は私がドライバーだ。往路では走らなかった約30kmの林道を通った。道幅は3mに満たない未舗装路。マツダの4WDシステムを試すにはうってつけだ。
上りではあえてATのMTモードを使い常に動力をかけて走ったが、滑りを補正してスムーズに走る。悪路走破を目的とした本格的な4WDではないが、浮いた砂利の路面でも上りのスタビリティは確保している。
下りでブレーキングをするとリアが容赦なく左右に振られた。これはサスペンションのストロークのゆとりが少なく四輪の接地が不安定になるからだ。このことからCX-3の4WDは、いざというときの“脱出可能”なシステムと言えるだろう。例えば冬季に除雪が甘い路地などで有効だ。
ただ、舗装路では驚くほどスポーティだった。ATのコントロールはアクセルに応じたシフトの選択をしてキビキビと走らせてくれる。エクステリアのデザインは欧州車に決して引けを取らないし、長距離を走破してもディーゼルのノイズもさほど気にならなかった。今最も勢いを感じるモデルであることを再認識した。