高級車と聞くとメルセデス・ベンツやBMWといった輸入車を思い浮かべる方が多いと思いますが、我が国ニッポンにも世界を相手に勝負を挑んだ高級車が存在します。今回はそんなプレミアムカーの日本代表、レクサス LSをご紹介します。

「高級の本質」を追求することをテーマに開発されたLSは、2006年9月に登場。ときめきや安らぎに満ちた時間を提供することを目的に、ドライバーの心に響く車を目指して作られました。

その設計は、プラットフォームやエンジン、ミッション、内外装、サスペンションなどすべてを新たに開発。さらに先進のシステムを惜しみなく投入し、これからの高級車のあるべき姿を掲示しています。

エンジンはV8の4.6Lで、ミッションは当時世界初の8ATを搭載。優れた動力性能と低燃費を両立しています。足回りは電子制御式のエアサスペンションを組み合わせたマルチリンク式サスペンションを採用。操縦性や走行安定性に優れ、フラットでしなやかな乗り心地を実現しています。

インテリアは「おもてなし」をキーワードに、心地よい空間や装備の使いやすさを追求。素材の質感や触感、風合いに至るまで配慮し、スイッチ類の視認性やフィーリングだけでなく、収納ふたの開閉スピードにもこだわるなど、日本人の美意識に根差すおもてなしを演出しています。

安全面においては、歩行者検知や後方車両への対応機能を備えて進化した「プリクラッシュセーフティシステム」を設定。最新の安全装備を搭載しています。

さて、そんな日本車のフラッグシップカーともいえるLSですが、いよいよ200万円を切る中古車が登場してきました。現状はまだ数台程度ですが、最安値の中古車は、修復歴なし+走行14.2万kmで、価格は179万円(7月2日現在)。当時の新車価格が770万円なので、600万円近く安く買えるわけです。

走行距離が気になるという方もいるかもしれませんが、最高級車が10万kmそこそこで壊れるようなエンジンは積まないので、さほど気にしなくてもよさそうです。ただし、流通量は700台近くあるものの、相場のボリュームゾーンは200万円台後半~300万円台が中心。安く手に入れるためには、マメなチェックと即決力が求められそうです。

Text/金子剛士

エクステリアは、レクサスが掲げる設計思想「L-finesse」を具現化すべく、品格ある存在感と美しさを融合。アート領域への昇華を目指した

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インテリアは、日本人ならではのおもてなし空間を実現。本木目+本革のステアリングやシフトノブなど、厳選した素材で仕立てられている

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フラッグシップモデルだけに、リアシートは足を組んでもさらに余裕たっぷりのスペースを確保。ゆとりあるくつろぎの空間が広がっている

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