ミニバンやコンパクトカーに押され、セダンの人気が落ち込んで久しい
しかし乗り心地やハンドリングはセダンのほうが優れている場合がほとんどだし
新車時価格で見ても、今回取り上げるセダンの中には1000万円近いものも
それが新車のヴォクシー/ノアよりも安い150万円以下で買えるとしたら?
人気の低い今こそ、高級&高性能セダンを手に入れるチャンスだ!
大人のスポーティセダン
BMW3シリーズ(旧型)
“駆け抜ける歓び”を手軽に味わえる
 スポーティなBMWというイメージを最も体感できるのが3シリーズだ。とくに旧3シリーズは全幅1.75mと日本でも扱いやすいサイズなので人気がある。高剛性ボディ、軽快な高回転エンジン、フットワークの良いサスペンション、フロントエンジン、リアドライブのバランスのとれた走りなどを味わうなら3シリーズが一番だ。とくにワインディングロードでの走りを楽しみたいのなら、流通台数は少ないがマニュアルミッションの318iや318iMスポーツなどもある。BMWの場合、とくにエンジンに関しての改良や変更が多いので、年式とエンジンの関係をしっかりと勉強しておけば、より年式の新しい3シリーズオーナーになれるはずだ。
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メルセデス・ベンツCクラス(旧型)
若々しいスタイルと乗り味のメルセデス・ベンツ
 Cクラスは2000年9月にフルモデルチェンジし、この若々しいデザインのモデルになった。見た目だけでなく、先代に比べてハンドリングもスポーティな味つけとなっている。エンジンは2Lの直4(C180)や2Lスーパーチャージャー(C200コンプレッサー)、V6の2.6L(C280)などがあり、マニュアルモード付き5速ATが組み合わさる。なかでもV6モデルはスムーズでオススメだが、この予算ではまだ手が届かない。とはいえ2Lモデルでも、メルセデス・ベンツの車作りの哲学は十分に味わえる。もちろん安全性能では2段階作動式SRSエアバッグやSRSウインドウエアバッグ、ESP(エレクトロニックスタビリティプログラム)などが装備されている。
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アウディA4(旧型)
品格あるスタイルに隠された性能
 アウディの中で最も人気が高く、販売台数の多いのがA4だ。新世代アウディの特徴はエンジンとサスペンションのセッティングの妙だ。エンジンは縦置きの前輪駆動が基本になっており、ターボもある。アウディはターボのノウハウにも蓄積があり、そのフィーリングもなかなかスポーティ。力強いトルク感を味わうことができる。マニュアルミッションもグレードにより設定されているのでスポーツドライビングを楽しみたい人は、じっくりと探すとよいだろう。アウディはドイツツーリングカー選手権でも常に好成績を収めているがその実力の片りんを味わえるはずだ。一方、その美しく、品格のあるスタイリングは見ているだけで心がなごむ。
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日産 スカイライン(旧型)
“スカイライン”らしい走りが魅力
 スカイラインは初代モデルがデビューしたとき(50年前だ)から一貫してスポーティなドライビングを楽しめる車作りが行われている。このモデルは伝統の直6からV6エンジンへと変わった最初のスカイラインとなる。3.5Lは低回転からのトルクの太さを生かした豪快な加速を楽しめる。3Lは6300回転まで回るスムーズさが特徴。2.5Lはやや非力だがバランスのとれたコーナリングはスポーツスカイラインの名に恥じない。居住空間はFR方式なのでリアシートは左右2名が快適定員だが、大きく開くドアなどで乗降性も良く、高級セダンとしても通用する。特に3Lモデルは専用設計のBOSEサウンドシステムなど高級志向が高いグレードだ。
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スバル レガシィB4(現行)
国産唯一の水平対向エンジンをもつ
 レガシィのセダンはB4と名づけられ、ワゴンとは異なる独自のスポーツセダンの世界をつくっている。フルタイム4WDのシャーシや水平対向エンジンといったコンポーネンツはワゴンと共通だ。人気モデルは2.0GT。2Lターボは低回転域からのターボトルクが迫力のある加速を楽しませてくれる。150万円の予算なら2003年式前後が手に入る。さらにSTIとポルシェが共同開発した特別仕様のブリッツェンも見つけられるかもしれない。高速道路を巡航するならNAの3Lモデルがオススメだ。ターボとは違う、水平対向6気筒エンジンの力強い加速感やスムーズなレスポンスが大人の乗り味を楽しませてくれる。
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Report/石川真禧照、金子剛士 Photo/芳賀元昌 Model/平綿かおり
※この記事は、カーセンサー関東版20号(2007年10月4日発売)の特集をWEB用に再構成したものです