第93回 ボルボ V70 T-5／T-5スポーツ 【見つけたら即買い!?】

■超定番ステーションワゴンのスポーティモデル

ステーションワゴンの代名詞といえば、国産車ならレガシィ。そして輸入車ならボルボV70が代表格でしょう。その中で、ターボを搭載したスポーティなグレードとして、前身のボルボ850の時代から設定されているのがボルボ V70 T-5。今回の「即買い」では値頃感の出てきた2代目（旧型）V70のT-5シリーズをご紹介します。

登場したのは、V70がフルモデルチェンジした2000年4月。500台の限定モデルとして発売され、新車時価格560万円というシリーズ中で最高額の設定ながら、即完売となりました。その人気を受け、同年10月の2001年モデル登場時には、今度は400台の限定で発売されています。
ボルボならではの2.6L直5エンジンにターボを装着し、最高出力は250psを発揮。足回りはワインディングよりも高速巡航を得意とするセッティングです。内装はベースのV70と基本的に同様ですが、本革のシートとシフトノブを追加で装備。さらに2001年モデルは5ATがギアトロニックになり、DSTC（スタビリティ＆トラクションコントロール）が加えられています。

日本市場での圧倒的な人気を受け、2002年モデルが発売された2002年1月には、ついにカタログモデルとなりました。名称は「V70 T-5スポーツ」となりましたが、基本的にエンジンをはじめ、17インチのアルミホイールやスポーツレザーシートなど、中身は従来のモデルと同様。専用チューニングのオーディオシステムが装備されたことが唯一のトピックです。

むしろ大きな変更があったのは2004年10月のマイナーチェンジ。エンジンは2.4Lターボとなり、最高出力は10ps増えて260psに。足回りには連続可変ダンパーの「FOUR-C」が装着され、乗り心地が向上しています。内装もダッシュボードのデザイン変更やウォールナットウッドパネルの採用、多機能アームレストの装着など、トピック満載です。
原稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されているV70 T-5／T-5スポーツの台数は13台。このうちT-5スポーツは4台で、マイナーチェンジ後のモデルは1台だけでした。相場はその1台のみが368.8万円と飛び抜けており、他は64.8万～195万円となっています。走行距離が5万kmを超えるものが8台と目立ちますが、そこは多走行車でも信頼性に定評のあるボルボ。メンテナンスさえしっかりしていれば、それほど問題はないと思われます。

機能性も使い勝手も、そしてブランド力も高いV70。T-5はスキーやゴルフなど、長距離走行が中心のユーザーに特にオススメの一台です。もちろん家族でのお出かけにもピッタリ。ようやく値頃感の出てきた今、ぜひ販売店へ足を運んでみてはいかがでしょうか。興味をもった方は下の検索窓に「V70 T-5」と入力してみてください。

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