走行20万kmの240エステートに惚れて購入。ボルボ愛にあふれるこだわりフォトグラファー
2018/08/07
▲鈴木規仁さん。36歳。愛知県出身。メンズファッション誌、ライフスタイル誌を中心に活躍するフォトグラファー。周りにアウトドア好きの知人が多いこともあり、徐々にキャンプ道具を買い足しているとか。また息子さんがテニスを始めたのを機に、昨年から自身もレッスンに通っているゆったりとした乗り味が気持ちを整えてくれる
最近はSUVの人気で存在が薄くなっているが、ステーションワゴン(以下、ワゴン)の利便性は捨てがたいものがある。
乗用車感覚で使えて、後席をたためば奥行きたっぷりのラゲージに荷物が積める。
それに、カジュアルな印象が強いスタイリングは、週末の遊びにもよく似合う。
現在、ワゴンの選択肢が多いのは輸入車で、なかでもボルボは古くからエステート(ボルボにおけるワゴンの呼称)を揃えていた。
今回登場いただいた鈴木さんの愛車は、今でも人気が高い240エステートだ。
▲開口部の傾斜も少ない広いラゲージは後席をたたむとフラットになり、たくさんの仕事道具を積む鈴木さんのような人に最適「若い頃に読んだ、高名な写真家の小説に『カメラマンはみんなボルボに乗っている』みたいなことが書いてありまして」
鈴木さんの“初ボルボ”は27歳のときに手に入れたV70(アッパーミドルクラスのエステート)。そしてV70ベースのクロスカントリーモデル、XC70に乗り替えた。
▲温もりを感じさせるインテリアは、現在のボルボにも通じる伝統。広い窓は外光をたくさん取り込むうえ、視界もいい。ファブリックシートはクッションが厚く、いかにも乗り心地が良さそう
▲安全性を考慮した大型バンパーと四角いフォルムは、1970~80年代におけるボルボ車の特徴。上品なブラウンのボディカラーは前オーナー時代に塗り替えたものだとか。グリルには「GLIGA AUTO MOBILE CLUB SVERIGE」(スウェーデン自動車クラブ)のエンブレムが付いている「XC70は15万㎞くらい乗りました。エンジンは丈夫だし、まだイケたと思いますが、トランスミッションに悪い兆候が表れたので、そろそろ潮時かと思い、それで240エステートに買い替えたんです」
カメラ機材を積む広いラゲージが最低条件である鈴木さんにとって、あえて古いモデルに乗ることにちゅうちょはなかった。
「アシスタント時代に勤めていた会社に240エステートがあって、いつかはという思いはありました。古いぶん、乗り心地はゆったりしていてスピードも遅く、初めはそれがストレスになると思っていましたが、すぐに慣れたし、むしろ気分が落ち着きます」
ラゲージはXC70よりも狭いものの、奥行きが長く、長尺のカメラ機材や遊び道具も無理なく積み込める。最近は成長したお子さんとキャンプに行く機会も増えたとか。
「小回りが利くので、狭い場所でも楽です」
そう話すと鈴木さんはカメラバッグから古いフィルム式の中判カメラを取り出した。
「古い機械は放っておくとだめになるけど、使っていればちゃんと持ち主の期待に応えてくれます。カメラも車も同じですね」
年代を気にせずに本質的な部分をとらえて楽しむ。これぞ中古車選びの真髄だ。
▲XC70に付けていた「カート」のスチール製ルーフキャリアを移植。240エステートのクラシカルな雰囲気と合っている
▲「キャンプ道具は買い足しているところ」と言いつつ、センスのいい道具がずらり。中央にあるのは、小型ながら音質に優れるバックパッカーギター
▲ファッションフォトの巨匠、ブルース・ウェーバーが愛用したことで知られるペンタックスの中判フィルムカメラ「67」を手に取る鈴木さん。「仕事でのメイン機材はデジタルカメラですが、たまに使います。古い機械はときどき触ってあげないとダメになるので」※本記事は、カーセンサー 2018年10月号(2018年8月20日発売予定)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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