キズが自己修復する塗料?[ホルツ ボディ・プロテクション クリアペイント]
カテゴリー: ガジェット・パーツ
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2014/01/29
浅いキズなら自己修復してしまうというDIY業界初の画期的なアイテム「ホルツ ボディ・プロテクション クリアペイント」
塗料なので、施行前にヨゴレを洗い流し、脱脂剤で油分を完全に取り除いておくなど、下地作りはキッチリと行うこと
缶の底にダイアルを付け、これを回すことで内部の二液が混ざる仕組み。約10分間放置して完全に混ざるのを待つ。1回使い切りタイプとなる
施工したい部分周辺をマスキングしてスプレーをシュー。多少ムラになっても乾燥すると目立たなくなる。初めての方でもできるはず
乾燥後はマニキュアを塗ったようなツヤやかな表面に。ただし、元々キズが付いているとかえって目立ってしまうかも
クリア塗装でボディをキズからプロテクト
最初に申し上げておきますと、今回試したアイテムは「キズを修復するためのコンパウンドやワックス、コーティング剤」の類ではありません。あらかじめキズ付きやすい所に施行することで、万一こすってしまってもキズが自然に目立たなくなる! というアイテムです。これまでになかった画期的な機能を持つ「ホルツ ボディ・プロテクション クリアペイント」の効果を紹介します。
今回施行したのは、キズ付きやすい場所の筆頭「樹脂製のホイールキャップ」。もちろんボディの塗装面にも使えますが、より効果がわかりやすいであろう場所を選んでみました。まず、製品を使う前に施行する場所のヨゴレを洗い流し、シリコンオフで油分をしっかり取り除いておきましょう。
塗装なのに作業はカンタン、仕上がりもキレイ!
このボディ・プロテクション クリアペイントは二液性ウレタンクリア塗料なのですが、混合作業はいたってカンタン。缶の底に付属のダイアルを取り付け、カリッと捻って10分間待つだけです。手が汚れないのがグッド!
塗料を付けたくない場所をマスキングした後、ホイールキャップ全体にスプレーしてみると…、無色透明の液体が噴きつけられ、表面が濡れたようになります。ちょっと量が多すぎたのか部分的に液体が垂れ、このままではムラになっちゃうのでは!? と心配しましたが、不思議なことに乾燥とともに表面が平滑になり、透明なマニキュアで覆われたような状態になりました。
完全乾燥に要する時間は約24時間。施行した部分は濡れたようなツヤが出ており、表面を触ってみると弾力があります。「キズが自己修復する」といううたい文句は果たして本当なのか? 試しにツメでガリッとキズ付けてみると…。直後には確かにキズが発生したはずですが、時間の経過とともに凹んだ部分が盛り上がり、次第に目立たなくなっていきました。これは何ともオドロキの効果です!
美しさを保つ魔法の鏡かも
そういえば某メーカーの車に採用された塗装にも、小キズを自己修復する「スクラッチシールド」なる機能を持ったものがありました。当製品の原理もそれと同様に、塗装表面を高弾力のクリア被膜で覆うことでキズを押し上げ、平滑にする…というもののようです。
ツメでキズ付きやすいドアハンドルや枝などでこすりやすいドアミラー、乗り降りのときにキズ付けやすいドアシルなど、浅いキズが付きやすい部分には絶大な効果を発揮してくれることでしょう。ただし、塗装面に達する深いキズは流石に自己修復できません。また、前述のとおり施行する部分に元々付いているキズにも効果はありません。あくまで「キズ付ける前」の予防策、美しいコンディションを保つためのアイテムです。
クリア被膜はかなり厚いので、塗膜を酸性雨や鉄粉などのダメージから守る効果も期待できますね。前例のない製品ですが、これは愛車のボディを手軽に美しく保つ決め手になるアイテムかも!