※この記事はカーセンサー関東版15号2000年4月20日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
(Tester/松下 宏 Photo/桜井 健雄)

アグレッシブなデザインとエコロジーを両立させた最上級グレード

  • 三菱 ミラージュディンゴ エアロ 走り|ニューモデル試乗
  • 三菱 ミラージュディンゴ エアロ リアスタイル|ニューモデル試乗
↑ 走りには余裕が感じられ、市街地から高速クルージングまで不満はない(左)ルーフレールは設定されず、電動ガラスサンルーフがオプション設定される(右)
ミラージュディンゴに追加設定されたエアロは、1.8LのGDI エンジンを搭載する最上級グレードだ。エアロという名前が示すように、外観デザインもアグレッシブな雰囲気を表現しており、前後の大型エアロバンパー、テールゲートスポイラー、大型サイドエアダム、エアログリルなどによって1.5Lの標準グレードとの違いを明確なものにしている。

運転席に乗り込むと、黒を基調としたインテリアのデザインも標準グレードとは異なり、革巻きステアリングホイール、カーボン調パネル、スポーツタイプメーターなどによってスポーティ感を表現している。

搭載されている1.8LのGDIは、ギャラン/レグナムなどに搭載されているのと同じエンジン。微妙にチューニングが異なるようだが、数値などはほぼ同一だ。

GDIらしいエコ領域を使って走るようにしたい

  • 三菱 ミラージュディンゴ エアロ インパネ|ニューモデル試乗
  • 三菱 ミラージュディンゴ エアロ エンジン|ニューモデル試乗
↑カーボン調のパネルが採用されているが、これは逆に安っぽさを感じさせてしまう(左)三菱GDIエンジンの原点がこの1.8L版で、エコの時代を象徴するものだ(右)
ギャランよりもやや軽いディンゴのボディに1.8Lエンジンなので、走りには余裕が感じられる。市街地から高速クルージングまで不満のない走りの実力だ。 追い越し加速などではもう少しと感じさせる部分もあるが、そんな走り方をしないほうがGDIの良さが生きて燃費の良い走りが可能になる。やはりGDIらしいエコ領域を使って走るようにしたいものだ。

足回りは標準グレードとタイヤサイズが異なり15インチとなるが、14インチの標準グレードと同じ柔らかめのチューニングだ。アイポイントが高いこともあってコーナーでのロールはやや大きめに感じられる。もう少し硬めのチューニングのほうが安定性が高くなって走りやすくなるはず。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード エアロ(2WD)
駆動方式 2WD(FF)
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 3920×1695×1620
ホイールベース(mm) 2440
車両重量(kg) 1210
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1834
最高出力[ps/rpm] 135ps/6000rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 18.5kg-m/3750rpm
10・15モード燃費(km/L) 14.4
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/50
車両本体価格 179.8万円

松下 宏の責任採点

コンセプト 4点 取り回し 4点 加速性能 4点 ブレーキ性能 4点
フィニッシュ 3点 操作系の使い勝手 3点 乗り心地 4点 環境対策 4点
前席居住性 4点 ラゲージルーム 3点 操縦安定性 3点 燃費 4点
後席居住性 3点 パワー感 4点 高速安定性 3点 ステータス 4点
内装の質感 3点 トルク感 4点 しっかり感 3点 コストパフォーマンス 3点
得点合計 71/100