スバル インプレッサ 【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: スバルの試乗レポート
2007/07/19
“ラテン車テイスト”が入ったスバルの新しい走り

◆テスト車両:
S-GT スポーツパッケージ(AT)259万3500円
20S(AT)194万2500円
15S(2WD、AT)151万2000円
■主要諸元:S-GT スポーツパッケージ
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:4AT
●全長4415×全幅1740×全高1475mm
●ホイールベース:2620mm
●車両重量:1390kg
●乗車定員:5人
●エンジン種類:水平対向4DOHCターボ
●総排気量:1994cc
●最高出力:184kW(250ps)/6000rpm
●最大トルク:333N・m(34.0kg-m)/2400rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:60L
●10・15モード燃費:13.0km/L
●タイヤサイズ:205/55R17
◆コンセプト
マニアのための車から脱却、まずは5ドア一本で勝負

インプレッサというと、ほとんどの人は、WRブルーのボディカラーをまとうSTIバージョンを思い浮かべるだろう。つまりコアなマニアのためのトガった車のイメージがすっかり定着していた。だからこそ、普通のインプレッサの存在感を高めることが、今回の新型の大命題になった。
フルリセットされたのは、スタイルも同様だ。5ドアハッチバック一本の思い切った設定と水平対向エンジンを積んでいることを象徴する低いフードを採用。あえて流行りのワンモーションにせず、独特のプロポーションを主張した。カタログ掲載のスケッチどおりだったら…の思いも少しあるが、眺める角度、光、ボディ色により表情の変化が大きい。サッシュ付きドアの新採用も見逃せない。
◆室内&荷室空間
全幅のサイズ向上により、ゆとりある室内空間を実現

全幅を1740mmに拡幅したこともあり、室内空間は、広々、せいせいとしている。後席は、頭上、肩回り、足元などすべての余裕は十分。前後シートともサイズがたっぷりしているのもいい。後席ドアガラスは全開時、わずかだけ残るのは少し残念だ。
インパネ回りは、メーターの視認性が良く、操作スイッチ類も整然とすっきり配置される。センターコンソールのECOボタン横の四角いポケットは「飲んでいるときにペットボトルのキャップを置くための場所」だそう。カーナビは本体取り付けにやや後付け感があるが、レガシィ同様、アクセル開度などマルチインフォメーションも表示可能な高機能ぶりはいい。ラゲージスペースは広く平らでワゴン並みの荷室収容能力をもつ。
◆ドライブフィール
どのグレードでも想像以上の走り。乗り心地にも優れる

1.5L、2L、2LDOHCターボとエンジンは全3タイプ。もちろん、最も自在に車を走らせられるパワフルさが嬉しいのは2Lターボ。決して過激ではないが、アクセル操作次第で、いつでもいかようにも速やかに反応/加速してくれるのがいい。反対に1.5Lも、街中でも郊外でスピードを乗せて走らせても、想像以上の十分さに感心した。2Lは、それにパンチと高速側での余裕をプラスした印象。全車ともミッションがさらに奢られたら(現状はATが4速、MTが5速)なおいいと思う。
それと乗り味が超なめらかで上質なのは、最も評価したい点。しなやかにストローク、ロールさせながらの走りはラテン車風。高性能なS-GTでも乗り心地が良く、15Sでもしっとり感がいい。
◆こんな人にオススメ
女性ユーザーや子離れしたエンプティネスターズに。メーカーの広報資料のようだが、要するに、手頃なボディサイズ、価格の実用車が欲しいと考える普通のユーザーに無理なくオススメできる車だということ。とくにグレードを問わず良質な乗り心地になっている点、車としての実用性が高い点なども評価できる要素だ。
(Tester/島崎七生人 Photo/尾形和美)



◆テスト車両:
S-GT スポーツパッケージ(AT)259万3500円
20S(AT)194万2500円
15S(2WD、AT)151万2000円
■主要諸元:S-GT スポーツパッケージ
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:4AT
●全長4415×全幅1740×全高1475mm
●ホイールベース:2620mm
●車両重量:1390kg
●乗車定員:5人
●エンジン種類:水平対向4DOHCターボ
●総排気量:1994cc
●最高出力:184kW(250ps)/6000rpm
●最大トルク:333N・m(34.0kg-m)/2400rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:60L
●10・15モード燃費:13.0km/L
●タイヤサイズ:205/55R17
◆コンセプト
マニアのための車から脱却、まずは5ドア一本で勝負



インプレッサというと、ほとんどの人は、WRブルーのボディカラーをまとうSTIバージョンを思い浮かべるだろう。つまりコアなマニアのためのトガった車のイメージがすっかり定着していた。だからこそ、普通のインプレッサの存在感を高めることが、今回の新型の大命題になった。
フルリセットされたのは、スタイルも同様だ。5ドアハッチバック一本の思い切った設定と水平対向エンジンを積んでいることを象徴する低いフードを採用。あえて流行りのワンモーションにせず、独特のプロポーションを主張した。カタログ掲載のスケッチどおりだったら…の思いも少しあるが、眺める角度、光、ボディ色により表情の変化が大きい。サッシュ付きドアの新採用も見逃せない。
◆室内&荷室空間
全幅のサイズ向上により、ゆとりある室内空間を実現



全幅を1740mmに拡幅したこともあり、室内空間は、広々、せいせいとしている。後席は、頭上、肩回り、足元などすべての余裕は十分。前後シートともサイズがたっぷりしているのもいい。後席ドアガラスは全開時、わずかだけ残るのは少し残念だ。
インパネ回りは、メーターの視認性が良く、操作スイッチ類も整然とすっきり配置される。センターコンソールのECOボタン横の四角いポケットは「飲んでいるときにペットボトルのキャップを置くための場所」だそう。カーナビは本体取り付けにやや後付け感があるが、レガシィ同様、アクセル開度などマルチインフォメーションも表示可能な高機能ぶりはいい。ラゲージスペースは広く平らでワゴン並みの荷室収容能力をもつ。
◆ドライブフィール
どのグレードでも想像以上の走り。乗り心地にも優れる



1.5L、2L、2LDOHCターボとエンジンは全3タイプ。もちろん、最も自在に車を走らせられるパワフルさが嬉しいのは2Lターボ。決して過激ではないが、アクセル操作次第で、いつでもいかようにも速やかに反応/加速してくれるのがいい。反対に1.5Lも、街中でも郊外でスピードを乗せて走らせても、想像以上の十分さに感心した。2Lは、それにパンチと高速側での余裕をプラスした印象。全車ともミッションがさらに奢られたら(現状はATが4速、MTが5速)なおいいと思う。
それと乗り味が超なめらかで上質なのは、最も評価したい点。しなやかにストローク、ロールさせながらの走りはラテン車風。高性能なS-GTでも乗り心地が良く、15Sでもしっとり感がいい。
◆こんな人にオススメ
女性ユーザーや子離れしたエンプティネスターズに。メーカーの広報資料のようだが、要するに、手頃なボディサイズ、価格の実用車が欲しいと考える普通のユーザーに無理なくオススメできる車だということ。とくにグレードを問わず良質な乗り心地になっている点、車としての実用性が高い点なども評価できる要素だ。
スバル インプレッサ 【フルモデルチェンジ】/試乗レポート
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