安全で快適なドライビング
スムーズかつ、力強い走りも魅力的

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PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

RXシリーズの新グレードを設定

北米ではハイランダーなどに搭載されている2.7L直4の1AR-FE型エンジンを日本初導入。これに6速ATを組み合わせたグレードがRX270。FFのみの設定で軽快な走りとこのクラスでの優れた燃費性能を実現した。価格的にはエントリーグレードだが、装備や品質ではRX350や450hに見劣りすることはない。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

6ATが走りに効果的

エンジン自体はそれほどパワフルというわけではないが、それを補ってくれるのが6ATの存在。シフトショックの少なさやエンジンのおいしい部分を効率的に使ってくれるので、その走りは軽快な部類に入る。また操舵に対し初期の応答性が高く、車体のブレが少ないのは19インチタイヤによるものだ。
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SPACE室内空間の広さや演出を解説

新進気鋭のデザイナーとのコラボ

試乗した特別仕様車「Art Works」はスペインの新進気鋭のデザイナーである「StoneDesigns」とのコラボレーション。朝昼晩の時間ごとの光の変化をカラーで表現しているという。RXは昼をテーマに専用ツートーン配色のシートなどを採用。華やかさと落ち着きのある空間を演出している。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

特に4WDはいらない…人向け

前述したようにRX270はFFのみの設定。レクサスとしてはエントリーグレードという言い回しはブランディングの立場からあまり使いたくはないようだ。ただ特に4WDもV6もいらない、RXの世界をもう少し手軽に体験したいという人には、なかなか魅力的なグレードと言えるのではないだろうか。

SPECIFICATIONS

グレード Art Works
駆動方式 2WD
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 4770×1885×1690
ホイールベース(mm) 2740
車両重量(kg) 1810
乗車定員 5人
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 2671
最高出力 138kW(188ps)/5800rpm
最大トルク 252N・m(25.7㎏-m)/4200rpm
車両本体価格 415万~473万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する(※点数は標準車のものです)

総合評価18/ 25
EQUIPMENT(装備)5/ 5
オーナーへのおもてなしを重視するレクサスブランドである以上、装備に関しては2.7L車であろうと抜かりはない。G-Link対応のHDDカーナビはもちろん、クルーズコントロールも標準装備する
SAFETY(安全性)4/ 5
ABSやエンジン出力、そして電子制御パワステまでも統合制御する車両安定デバイス「S-VSC」を標準装備。後席のSRSサイドエアバッグがオプション(2万1000円高)というのは少し残念だ
ECO(環境性能)3/ 5
新エンジンを積むRX270は平成17年基準排出ガス75%低減で星4つを達成したが、平成22年度燃費基準は+15%とやや物足りない。 ただこれでも自動車取得税と自動車重量税は50%減免される
MILEAGE(燃費)2/ 5
きめ細かい制御を行ってくれる6ATとの組み合わせで10・15モード燃費は10.2km/Lとクラストップレベルを達成。注目はレギュラーガソリン仕様であること。ランニングコスト低減にはこれが一番利く!
VALUE(バリュー)5/ 5
ベース車との価格差は10万円だが、19インチアルミホイール&タイヤのほか、専用のカラードグリルやカラーコーディネーションされたファブリックシートなど価格以上の装備内容といえる
写真:尾形和美 文:高山正寛