※この記事はカーセンサー関東版6号2000年2月17日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
(Tester/石川 真禧照 Photo/芳賀 元昌)

吹け上がりの良いエンジンと硬めの足回りを有した熟成車だ

ボルボ V70 クラシックの走り|ニューモデル試乗 ボルボ V70 クラシックのリアスタイル|ニューモデル試乗
↑70クラシックはV70 2.4Lをベースに上級装備を施したグレード(左)ボディ構造全体で万が一の衝突エネルギーを吸収するSIPSを進化させ継承(右)
70クラシックはV70 2.4Lをベースに上級装備を施したグレードとして2000年モデルから加わった。室内を見回すとクルーズコントロール、トリップコンピュータ、運転席パワーシート、本革シート、ウッド/レザーハンドル、ウッドシフトノブ、3連奏CDプレーヤー内蔵8スピーカーオーディオ、カップホルダー付き前席アームレスト、ラゲージカバー、チルトアップ機構付き電動ガラスサンルーフなど豪華装備が満載されている。外観ではフォグランプ、アルミホイール、ボディ同色リアルーフスポイラーが標準で装備され、お買い得といえる。

エンジンは直列5気筒DOHC20バルブの2.4L。CVVT(連続可変バルブタイミング)を装備し、170ps、23.5kg-mの性能を得ている。ミッションは最新の5速オートマニュアル。自己学習機能付きになる。

家族で使うワゴンとしては十分に満足できる性能

ボルボ V70 クラシックのインパネ|ニューモデル試乗 ボルボ V70 クラシックのエンジン|ニューモデル試乗
↑木目と本革を贅沢に使ったインパネ回り。スイッチ類も大きく、使いやすい(左)直列5気筒DOHCエンジンは各部分を軽量化、CVVTも投入して性能向上(右)
5気筒エンジンはスタートから2000rpmあたりまではやや唸り音が耳に入ってくるが、そこから上の領域は耳障りな音は抑えられている。5速での100km/h走行はエンジン回転数2000rpmあたりなので、高速クルージングは静かだ。NAエンジンゆえにトルクの盛り上がりはあまりない。しかし、スムーズに吹け上がることもあり、0→ 100km/h加速は11秒台。ファミリィユースのワゴンとしては十分に満足できる性能だ。

サスペンションはやや硬めで、路面の凸凹による上下動は強い。この味つけはちょっとスポーティ。そして、これが普通のファミリィ志向ワゴンと違う部分でもある。V70は春にも新型になるが、それだけに現行型は今が最も熟成されており、賢い買い物かもしれない。

主要諸元のグレード V70 クラシック
駆動方式 FF
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 4720×1760×1460
ホイールベース(mm) 2665
車両重量(kg) 1530
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直5DOHC
総排気量(cc) 2434
最高出力[ps/rpm] 170ps/6100rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 23.5kg-m/4800rpm
10・15モード燃費(km/L) 9.2
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/68
車両本体価格 470.0万円

コンセプト 5点
フィニッシュ 5点
前席居住性 4点
後席居住性 4点
内装の質感 4点
取り回し 4点
操作系の使い勝手 3点
ラゲージルーム 4点
パワー感 3点
トルク感 3点
加速性能 3点
乗り心地 3点
操縦安定性 4点
高速安定性 3点
しっかり感 4点
ブレーキ性能 3点
環境対策 3点
燃費 3点
ステータス 4点
コストパフォーマンス 4点
得点合計 73/100