ボルボ V70 クラシック 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
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2008/02/15
※この記事はカーセンサー関東版6号2000年2月17日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■吹け上がりの良いエンジンと硬めの足回りを有した熟成車だ
↑70クラシックはV70 2.4Lをベースに上級装備を施したグレード(左)ボディ構造全体で万が一の衝突エネルギーを吸収するSIPSを進化させ継承(右)
70クラシックはV70 2.4Lをベースに上級装備を施したグレードとして2000年モデルから加わった。室内を見回すとクルーズコントロール、トリップコンピュータ、運転席パワーシート、本革シート、ウッド/レザーハンドル、ウッドシフトノブ、3連奏CDプレーヤー内蔵8スピーカーオーディオ、カップホルダー付き前席アームレスト、ラゲージカバー、チルトアップ機構付き電動ガラスサンルーフなど豪華装備が満載されている。外観ではフォグランプ、アルミホイール、ボディ同色リアルーフスポイラーが標準で装備され、お買い得といえる。エンジンは直列5気筒DOHC20バルブの2.4L。CVVT(連続可変バルブタイミング)を装備し、170ps、23.5kg-mの性能を得ている。ミッションは最新の5速オートマニュアル。自己学習機能付きになる。
■家族で使うワゴンとしては十分に満足できる性能
↑木目と本革を贅沢に使ったインパネ回り。スイッチ類も大きく、使いやすい(左)直列5気筒DOHCエンジンは各部分を軽量化、CVVTも投入して性能向上(右)
5気筒エンジンはスタートから2000rpmあたりまではやや唸り音が耳に入ってくるが、そこから上の領域は耳障りな音は抑えられている。5速での100km/h走行はエンジン回転数2000rpmあたりなので、高速クルージングは静かだ。NAエンジンゆえにトルクの盛り上がりはあまりない。しかし、スムーズに吹け上がることもあり、0→ 100km/h加速は11秒台。ファミリィユースのワゴンとしては十分に満足できる性能だ。サスペンションはやや硬めで、路面の凸凹による上下動は強い。この味つけはちょっとスポーティ。そして、これが普通のファミリィ志向ワゴンと違う部分でもある。V70は春にも新型になるが、それだけに現行型は今が最も熟成されており、賢い買い物かもしれない。
主要諸元のグレード | V70 クラシック |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4720×1760×1460 |
ホイールベース(mm) | 2665 |
車両重量(kg) | 1530 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直5DOHC |
総排気量(cc) | 2434 |
最高出力[ps/rpm] | 170ps/6100rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 23.5kg-m/4800rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.2 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/68 |
車両本体価格 | 470.0万円 |
コンセプト | 5点 |
フィニッシュ | 5点 |
前席居住性 | 4点 |
後席居住性 | 4点 |
内装の質感 | 4点 |
取り回し | 4点 |
操作系の使い勝手 | 3点 |
ラゲージルーム | 4点 |
パワー感 | 3点 |
トルク感 | 3点 |
加速性能 | 3点 |
乗り心地 | 3点 |
操縦安定性 | 4点 |
高速安定性 | 3点 |
しっかり感 | 4点 |
ブレーキ性能 | 3点 |
環境対策 | 3点 |
燃費 | 3点 |
ステータス | 4点 |
コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 73/100 |
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