ボルボ クロスカントリー 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
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2009/06/02
※この記事はカーセンサー関東版40号(2000年10月26日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
高い動力性能で、オンも合格、オフロードはハイレベル
↑オンロードはもちろんダートでも乗り心地は良く、走破力もハイレベル(左)バンパーの形状や、ゲートに「XC」などのエンブレムが入るリアビューが目立つ(右)
クロスカントリーは1997年に先代のV70をベースにして登場したのが最初だ。V70をベースに車高を上げ、オフロード走行もできるようにしたこのモデルは、アメリカで大ヒットした。日本にも輸入され、一部のファンに受け入れられていた。
そこで、モデルチェンジしたV70では特別限定でなくカタログモデルとして設定されたのだ。エンジンは直列5気筒DOHCライトプレッシャーターボの2.4L。200psの最高出力と29.1kg-mの最大トルクを1800rpmという低回転で発生する。ミッションも2.4Tはマニュアルシフト付きの5速AT(ギアトロニック)で、駆動はフルタイム4WDとなる。タイヤは専用タイヤ、ピレリ社製スコーピオンS/Tだ。
渓流釣りや高原のキャンプへの足としてピッタリ
↑インパネのデザインは現行型V70と基本的に同じ。本革と木目の雰囲気が○(左)リアシートは世界初の4:2:4 分割可倒式でラゲージスペースと一体にすることが可能(右)
Dレンジでスタートする。動きは少し重めに感じるがミッションの動きはスムーズだ。0→100km/hは10秒台。100km/h巡航は5速2200rpmになる。ちなみに各ギアで6000rpmまで回すと1速50km/h、2速90km/h、3速140km/hを記録した。スポーティワゴンといってよい動力性能だ。走行前に気になったのはノーマルより55mmも高くなった車高がハンドリングにどこまで影響しているかだった。高速道路での操舵力は重く、直進性も一応合格といえるレベル。レーンチェンジでの収まりは若干、ピシッとしない部分もあるが不安感はない。コーナリングも重めの操舵力を保っているが、ロールはやや大きめだ。クロスカントリーの強味であるダートなどでの走りは、乗り心地が良く、走破力もハイレベルと言えるものだっだ。
渓流釣りや高原のキャンプが好きな人にはピッタリの足になりそうだ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 2.4T |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4735×1860×1560 |
ホイールベース(mm) | 2765 |
車両重量(kg) | 1700 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直5DOHC+ターボ |
総排気量(cc) | 2434 |
最高出力[ps/rpm] | 200ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 29.1kg-m/1800-5000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 8.5 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/70 |
車両本体価格 | 530.0万円 |
石川真禧照の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 73/100 |
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