【試乗】新型アウディ A3セダン&A3スポーツバック|走りの印象さえ変えるスタイルの違いを楽しむ
2021/10/13
四半世紀の歴史を刻む「小さな高級車」
アウディ A3は、登場して四半世紀がたとうとしているコンパクトエグゼクティブモデルだ。簡単に言うなれば小さな高級車を狙ったモデルである。
日本に導入した1997年に試乗したときに、当時からハッチバックにして最高の品質を心がけている雰囲気は伝わった。
そして、今年の4月に4代目のA3が日本で販売を開始した。20年以上が経過しても、「小さな高級車」として初志貫徹のクオリティはますます磨きをかけているようだ。
今回試乗したA3は、5ドアスポーツバックと4ドアセダンがあり、両モデルとも30 TFSIという1Lターボ+マイルドハイブリッドが搭載されている仕様だ。
本当はスポーツバックに最初に試乗したかったが、セダンからである。スポーツバックまたはハッチバック系に最初に試乗したい理由は、プラットフォームの素性が分かりやすいからだ。
A3セダン|静粛性と乗り心地に驚く
さて、まず外観だが、横置きエンジンの前輪駆動でありながら4つのフェンダーは力強く、そしてセダンならではのトランクルームのデザインによって、伸びやかでコンパクトセダンには見えないひとクラス上の堂々とした佇まいだ。成熟した大人向きであると思わせる。
乗り込むと、毎度毎度で恐縮だがそのクオリティには脱帽で、国産のプレミアムブランドではとても対抗できない。ドライバーに寄ったセンタークラスターは、アウディのスポーティさを明確に示すデザインである。
特に4代目は、空調の送風口がメーターサイドの高い位置に取り付けられており、まとまったデザインと相まって、空調を含めてドライバーを中心とした全体的に心地よい空間を心がけている。
乗り込んでエンジンを始動すると、1L 3気筒のバリアブルレシオターボ+マイルドハイブリッドは3気筒とは思えない微かな振動だ。
これは、同様のプラットフォームを使っているゴルフ8よりも静かな印象である。さらに、ゴルフ8と同様なタイプのセレクターレバーも質感を高めている。
Dレンジに入れて3人乗車で発進だ。伝達ロスの少ないツインクラッチの7速ATは
、マイルドハイブリッドの恩恵で、トルクが大きい1速から2速、2速から3速の部分
の「トルクの谷」を埋めて、先代よりとてもスムーズになった。
それは、ギクシャク感も低減したことを意味する。深くアクセルを踏み込んで加速すると、3気筒とは思えない重厚感あるエンジンノイズが。チープなイメージは皆無である。
フラットな道では全く1Lという排気量を感じさせない。そして、何よりも驚いたのは前後バランスの取れたサスペンションによって生まれた、乗り心地のしなやかさだ。しかも静粛性は抜群にいい。路面との追従性が高くスタビリティも良い。
一見して走りを志向してはいないようだったが、ドライブしたら一層大人のコンパクトセダンというように感じられた。今までいろいろとブランド品を身に着け、威風堂々とした車にも乗ったけど、「これでいいのだ」と達観した人にピッタリのモデルである。
A3スポーツバック|スポーティなアウディらしさが際立つ
一方、5ドアスポーツバックは、アウディらしいスポーティさを強調するスタイリングだ。
同様のユニットだが、走り出して高負荷を与えるとキャビンに入るエンジンノイズの雰囲気がセダンとは違う。ボディ形状によってマフラーの取り付けの違いもあるのだろう。
加速した印象は、ソリッド感があり動きが軽快な部分もあって、スポーツバックにふさわしい印象だ。
あくまでも静粛性と乗り心地はセダンに軍配は上がるが、ドライバーオリエンテッドなアウディらしいスポーティなハンドリングという点においては、スタイリッシュなスポーツバックが似合う。
A3の同じユニットであり、もっている資質も同様だが、セダンとハッチバックで性格に違いがあることから、幅広いニーズに応えてくれそうだ。
【試乗車 諸元・スペック表】
●1stエディション(セダン)
型式 | 3AA-GYDLA | 最小回転半径 | 5.1m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.5m×1.82m×1.43m |
ドア数 | 4 | ホイールベース | 2.64m |
ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | -m/-m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1330kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | -m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
- |
||
オプション色 |
アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリック |
||
掲載コメント |
※125台限定 |
エンジン型式 | DLA | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 47リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 999cc | 燃費(WLTCモード) |
17.9km/L
└市街地:14.9km/L └郊外:17.6km/L └高速:20km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 110ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
200(20.4)/3000 |
型式 | 3AA-GYDLA |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 4 |
ミッション | 7AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | - |
オプション色 | アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリック |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
フロア |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.1m |
全長×全幅× 全高 |
4.5m×1.82m×1.43m |
ホイール ベース |
2.64m |
前トレッド/ 後トレッド |
-m/-m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1330kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | -m |
掲載用コメント | ※125台限定 |
エンジン型式 | DLA |
---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 999cc |
最高出力 | 110ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
200(20.4)/3000 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 47リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | 17.9km/L
└市街地:14.9km/L └郊外: 17.6km/L └高速: 20km/L |
燃費基準達成 | - |
●1stエディション(スポーツバック)
型式 | 3AA-GYDLA | 最小回転半径 | 5.1m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.35m×1.82m×1.45m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.64m |
ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.55m/1.53m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1320kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.14m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
- |
||
オプション色 |
アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリック |
||
掲載コメント |
※350台限定 |
エンジン型式 | DLA | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 47リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 999cc | 燃費(WLTCモード) |
17.9km/L
└市街地:14.9km/L └郊外:17.6km/L └高速:20km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 110ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
200(20.4)/3000 |
型式 | 3AA-GYDLA |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 5 |
ミッション | 7AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | - |
オプション色 | アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリック |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
フロア |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.1m |
全長×全幅× 全高 |
4.35m×1.82m×1.45m |
ホイール ベース |
2.64m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.55m/1.53m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1320kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | 0.14m |
掲載用コメント | ※350台限定 ※諸元・装備情報は一部ベースとなるグレードの情報を掲載しております |
エンジン型式 | DLA |
---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 999cc |
最高出力 | 110ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
200(20.4)/3000 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 47リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | 17.9km/L
└市街地:14.9km/L └郊外: 17.6km/L └高速: 20km/L |
燃費基準達成 | - |
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。